40.アキレスと亀
この間電車の吊り広告でこんなの見たんですよ。
123/95 , 127/97 , 131/99・・・・と、分母が2、分子が4ずつ増える数を考える。
この数は□に近づいて大きくなるが、□を越えない。
□に入る数を答えよ。
数字はテキトーです。(なぜテキトーかは後で説明します)
どっかの塾の広告ですね。(あ、ちなみにうちじゃないよ。うちはそんなの解ける奴いな・・・)
これ、難しいですよね。
高校の極限とか使えば楽勝ですが、中学入試問題。
つまり、算数。文字すら使えないルール。
まず、高校風に解いてみましょう。
数列 {An} = {123/95 , 127/97 , 131/99 , ・・・} の一般項Anについて
An = (123+4n)/(95+2n)
= (123/2n + 2)/(95/2n + 1) (分子分母共に2nで割った)
であるから、極限n→無限大を取ると
An → (0+2)/(0+1) (123/2nも95/2nもnがデカくなれば0になる)
= 2
って感じで答え2が出ます。
なぜ数字がテキトーでいいかというと、太字の部分。
この分母123とか分子95はなんでもいいですよね。(これ、実はよくない。更に後で説明します)
だから覚えてたのは4ずつ、2ずつってトコだけです。
これを・・・・・・小学生風に解く・・・?
よくわかんないけど、数字がどんどんドンドンDong Dong Ding Dongでっかくなったら、分子も分母も4n、2nとみなせるってことを使うんでしょうかね。
そんなわけで、乙矢趣味。こんなものを作りました。
123 127 131 135 ・・・ って続いていくわけで、全然4の倍数どころか偶数ですらないんですが・・・
こんな感じで123と0、127と4、131と8・・・は全然違うけど
俺こういう説明すごい嫌いなんですがね。だから極限使った方が好き。
はい。
先ほどの(123+4n)/(95+2n)をグラフにしました。
・・・と、これだけじゃ面白くないから、第一項の分子、分母をいじってみました。
(C+4n)/(M+2n)で。
(Cは分子でchild Mは分母でmother)
(本当は分子はnumerator 分母はdenominator)
これが意外と面白い。
まず、Mが大きいとき。
これがさ、Cをでかくしてくと曲がり方が浅くなるのね。
まぁ、これは大体予想できた。
大体C=2Mのとき
はい。ずっと一定。
これはつまり
(C+4n)/(M+2n) = (2M+4n)/(M+2n)
= 2 (M+2n)/(M+2n) =2
例えば 198/99 202/101 206/103 ・・・
って感じでnに関係なく全部約分して2になっちゃうよ ってこと。
あれ?
じゃ、そのあと、Cがもっとでかくなったら・・・
おお。2より大きいところから段々下がって2に近づく。
(グラフの範囲を2より大きくしてたのはこのため。やり始めてから直しました)
まぁ、確かに100/2 104/4 108/6 ・・・ とかだったら最初50だもんな。
ここで、先ほどの青字回収。
この数は□に近づいて大きくなるが、□を越えない。
この分母123とか分子95はなんでもいいですよね。
これがよくないのは一目瞭然。
分母が分子の2倍以上になっちゃマズいんですね。□は2だけど、越えないって言われてるから。
だから、正確な問題の数字は覚えてないけど、
4ずつ,2ずつ増える
分母が分子の2倍以下
ということだけ記憶してブログのネタにしたわけです。
中学入試の問題は、所詮小学生の解く問題だけど、中学・高校以降の技術を使って解いても面白みはあるってことですね。
むしろ、先の知識を使うってことで言えば、大学入試の問題の方が面白みがない。
ってことは、数学が一番面白くなるのはやっぱ中高ってことだね。
書いてても面白いし、今後もこのシリーズでやってみようかな。
で、タイトル回収。
これ宿題にしよう。
[宿題]
アキレスは亀より足速いけど、一度抜かれた亀を追い越せない。
亀
アキレス
↓
亀
アキレス
みたいな連鎖が無限に続く。
って話あったじゃないですか。
仮にアキレスが時速10km、亀が時速1km(亀速いな)で走ったとして、
アキレスは亀を追い抜けるけど、移動距離の比は一定以上にならない。
さて、アキレスの移動距離は亀の移動距離の何倍以上になれないのか。



