札幌駅前 整体・Conditioningサロン 、理学療法士による施術のPhact ふぁくと公式ブログです!!
いつも、このブログをご覧頂きありがとうございます(^^)
今回は、
『 左おしり~太ももにかけての痛み 』
『 これって坐骨神経痛?? 』
という、50代の空手家の女性の事例報告です。
『 10月下旬の大会に間に合うように、痛みが出ないようにしたい 』
というご希望で、ブログを見てご来店頂きました(^^)
話が少しそれますが、
今月は大阪・仙台・市内など様々な講習に行き、多くのことを学びました。
そこで、
いつもは一般の方向けにシンプルに書いているのですが、「知識の整理」も兼ねて、専門用語も交えて書いていこうと思います。
【 一般の方は、小さい文字を飛ばして読んでくださいm(__)m 】
それでは・・・・
まずは、
ご来店時に十分にカウンセリングを行った後で、左おしり痛に関連づけられそうな体の使い方(=今回は痛みのある立つ姿勢)を分析しました。

左背中をくっと縮め、左肩↓・右肩↑にとりあう上半身の使い方。
これが無自覚に定着。
右に体重移動した時もこのパターンは崩れず、左おしりの外側に体重をとりあう癖を発見しました。
【 頭のなか 】 = =
疼痛部位は左梨状筋から外側Hamにかけて。梨状筋由来の関連痛と推測。
(ラセグ、SLR-t、L4-5棘突起触診、骨盤固定下の体幹前屈で疼痛なしetc検査で、ヘルニア所見を除外)
Story (= 初期評価時の仮説)は、
左胸腸肋筋主導の右凸にしたcounter activity優位、筋腹の膨隆にも著明な左右差 (左>右) あり。
そのため、
左右w/sにおいても同パターンとなり、特に左シフトの際に股関節部で骨頭を後外側にはずれて荷重。梨状筋負荷に繋がっている。
= = = = =
僕の施術では、
ご本人の自覚(人によって違う)を重視しています。
そのため、こうした分析結果を体の感覚で自覚してもらいます。
このパターンを強めて左に体重をかけると痛い
このパターンを弱めて左に体重をかけると痛くない
「 写真などの外から見た姿 」はこの感覚を得るための補助として利用します。
『 ブログを見ると酷い人ばかりが写真になってると思ったけど、みんなあるんだね~!! 』
との言葉を頂きました。
なるほど。。。僕は逆にまっすぐの方は見た事ありません。
そして、
・ 更に施術前後の変化が分かりやすい感覚のポイント
・ セルフケアにも繋げれる、自覚を得やすいポイント
をディスカッションや試し打の中から、「 仰向けでの床に着いている感じ 」と決め、施術前にチェックして頂きます。

肋骨や骨盤の左右の違いを自分でチェック!!
そしてStoryに基づいて施術です。
たてた仮説が解決策に繋がるものかを検証するため、「 痛みをとるための施術 」の前に「 体のクセを減らす 」ための内容を行い、痛みを再チェックします。
この方の場合、
・ 左背中の筋肉の緩みを誘導
・ 背中以外の箇所との繋がりの解消
などでした。
施術後がコチラ

>ブログ最後に、歩き姿勢の前後の動画もあります
クセが少し取れた段階で、一度起きて頂くと、
『 痛くない!!不思議ね~~ 』
『 やっぱりクセからだったってことね!! 』
と自覚も得られた様子でした。
ただこの方の場合、「立った姿勢の中でどう姿勢が変わったか?」は写真やビデオでしか分かりません。
ですがこれは想定内(^^)
あらかじめ
最初に意識を向けておいた『 仰向けで床に着く感じ 』の変化で自覚してもらいます。
そしてそれを『 寝る前にチェックする 』というセルフケアを10日間おこなってもらい、もう一度ご来店頂き経過をチェック予定です(^^)
【 頭の中 】 = =
・ 左横隔膜・壁側胸膜のリリース
・ 腸腰筋リリース
・ 肩甲骨を誘導し、腸肋筋筋腹に荷重感を入力
・ 胸腰椎移行部を中心にした、脊柱の左側屈誘導(仰臥位)
これらを行い、再評価。
体幹左伸筋群の反応が消え、w/sもスムースに。
この時点で、梨状筋の立位・左w/s時の痛み消失。
しかし全体の要素として、
① 右肩甲帯の下制
② 左下肢の腓骨荷重・外側Lineの過緊張
③ 左腸骨カウンターニューテーション⇄後頭骨/頭蓋底のゆがみ
が印象に残る。
①に対し、
体幹の繋がりを見ながらの自動性の確保
②に対し、
立方骨の頭側可動性、指伸筋/TAの脛骨間リリース→骨間膜、腓骨の上方外旋可動性の確保
③に対し、
環椎後頭関節リリース、SBJ調整、仙骨クレードル
を実施し再評価。
より立位やw/sが楽に。
その後、もともと痛みのあった梨状筋や周囲筋を軽くリリース(調和を図る程度)して終了。
= = = = =
なんともこの方、
2年以上も整骨院などに行かれていたとのこと。
「痛みを取る」のも大事だけど、「原因を探って対処する」のが大切ですね(^^)
> 歩き方の前後の違い<
1分もない動画ですが
あなたはこの違いが分かりますか??
> この方の2回目施術時の報告はコチラ
> はじめての方に戻る
最後までお読み頂き、本当にありがとうございました!!