桜が満開になって、「やっと春らしくなってきたな」と思ったのもつかの間、暖かい日が続いたかと思えば、急に肌寒くなる日も。季節は春へと進んでいるはずなのに、足踏みしているような、そんな日が続いていますね。

春の天気は変わりやすく、暖かさと寒さを行ったり来たりしながら、少しずつ季節が進んでいきます。そんな移ろいやすい気候を感じていると、私たちの身体にも似たようなしくみがあることを思い出します。

それが、「アロスタシス(allostasis)」と呼ばれる身体の調整メカニズムです。

たとえば、大勢の前で話す前にドキドキしたり、手のひらに汗をかいたりするのは、身体が「これから緊張するぞ」と先回りして準備してくれているから。高い山の上では酸素が薄くなるので自然と呼吸が速くなります。こうした変化は、身体が「これから起こること」を予測して、自分を守るように調整してくれているのです。

「身体はなるべく一定になるように保たれている(ホメオスタシス)」と思われがちですが、実際には環境や状況に応じて、少しずつ変化しながら、必要な調整をしてバランスをとっています。春の気温のように、揺れながらも少しずつ安定に向かっているような状態です。

ただ、こうした調整をずっと続けていると、エネルギーも消耗します。だからこそ、がんばる時間だけでなく、ゆるめる時間や回復の時間もとても大事です。揺れ動きながらも春から夏に向かって進んでいくように、私たちの身体も、変化を受け入れながら、ゆるやかにバランスを取っていけたらいいですね。

 

 

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先週、桜が咲き始めましたが、週末には寒さが戻り、春が遠のいたように感じました。今朝は綺麗な快晴。そんな日は思わず早起きして、いつもより早く家を出てお花見散歩へ出かけました。春の陽射しの中、色とりどりの花々が目を楽しませてくれます。寒い冬は外に出るのが億劫になりますが、春が来ると心がウキウキして、自然と身体を動かしたくなります。このタイミングを活かして、お散歩や軽い運動を取り入れてみませんか?

自然の中での運動は、ただ身体を動かすだけでなく、感覚を研ぎ澄ます機会にもなります。足元の土や草の感触、そよ風が頬をなでる感覚、鳥のさえずりに意識を向けることで、五感が刺激され、心身ともにリフレッシュできます。無意識のうちに呼吸も深くなるでしょう。

「健康のためにウォーキングをしなければ」と考えるより、「桜を見に行こう」と思うと、自然と外へ足が向かいやすくなります。「どこにどんな桜が咲いているかを探す」「お気に入りの桜スポットを見つける」といった楽しみを加えると、歩くこと自体がワクワクする時間になります。

お気に入りの散歩ルートを作ったり、友人や家族と歩いたりすると、ウォーキングが習慣化しやすくなります。歩数を記録して目標を設定することも、モチベーションを維持するために効果的です。わたしも愛犬のおかげで、毎日のお散歩が習慣となっています。

歩く距離を伸ばしたり、時間帯を変えて朝や夕方の景色を楽しんだりするのもおすすめです。日が長くなる春は、夕暮れの桜も幻想的な美しさを見せてくれます。

「運動しなければ」と義務のように感じると続けにくいですが、「春の景色を楽しみながら歩く」と考えると、自然と行動につながります。今年の春は、桜を楽しみながら身体を動かす習慣を作ってみませんか? ちょっとした一歩が、心と身体に心地よい変化をもたらしてくれるはずです。
 

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ピラティスのレッスンでは、インストラクターの言葉ひとつで、動きがスムーズにもなれば、逆にぎこちなくなることもあります。特に、「○○しない」という否定的な言葉よりも、「このようにしましょう」といった前向きな言葉を意識すると、自然と適切な動きが導かれやすくなります。
 

例えば、犬のトレーニングでは「リードを引っ張らないで」と言うよりも、「こちらにおいで」や「ついて歩いて」と伝えたほうが、犬は何をすればいいのかを理解しやすくなります。人間の動きも同じで、ピラティスで身体を反る動きをする時に「腰だけで反らないで」ではなく、「腹部を持ち上げるように」「背骨が長くなるように」と意識すると、より自然に適切な動きをすることができます。

この現象は、「考えないようにしよう」とすると逆にそのことを意識してしまう心理的な特性(逆説的思考反応)によるものです。例えば、「シロクマのことを考えないで」と言われると、かえってシロクマのことが頭に浮かんでしまいますよね。このように、肯定的な言葉を意識することで、身体の動きがスムーズになりやすくなります。

他にも、腕を動かす時に「肩を上げない/すくめない」と思うよりも、「首を長く保つ」と考えることで、余計な緊張をせずに、より良い動きを促すことができます。言葉の選び方ひとつで、身体の動きをコントロールしやすくなり、無理なくスムーズに動けるようになります。

ピラティスでは、自分の身体の使い方を知り、少しずつ正しい姿勢や動きを身につけていくことが大切です。そのため、「こうしてはいけない」と考えるのではなく、「このようにすると動きやすい」と意識することで、より負担の少ない快適な動きにつながります。ポジティブなイメージからの感覚を大切に、心地よい動きを楽しんでください。
 

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花がほころび始め、春の香りがふわりと漂ってくるこの季節。寒さが少しずつ和らぎ、外を歩くのが気持ちいい時期になってきました。わたし達は普段、都会や整備された道を歩くことがほとんどです。信号のタイミングを気にしながら、まっすぐ舗装された道を進み、人の流れに合わせて歩く。そんな環境では、歩くことが「移動のための手段」になりがちで、つい急いでしまうことも多いですよね。目の前の予定や仕事のことばかりに意識が向き、周囲に目を向ける余裕がなくなってしまいます。

忙しい時こそ、いつもと違った環境でゆったりと散歩をしてみませんか。時間が許すのであれば、自然の中を歩いてみるのはいかがでしょうか。公園の小道をのんびり散策してみるのもいいですし、少し足を延ばして森の中を歩いてみるのもおすすめです。舗装されていない道では、地面のわずかな凹凸を足裏で感じたり、風の匂いがふと変わる瞬間に気づいたりします。今の時期なら、歩いているとどこからか梅の甘い香りが漂ってきて、春の訪れを感じることもあるでしょう。都会では感じにくいこうした何気ない瞬間が、日常の中で埋もれていた感覚を目覚めさせてくれます。

レイチェル・カーソンが提唱した「センス・オブ・ワンダー」という言葉があります。自然の中で感じる「不思議さ」や「驚き」、そして「ふと心が動かされるような感動」のことです。子どもの頃、道端で見つけた小さな草花に夢中になったり、風の音に耳をすませたりしたことはありませんか。でも、大人になるにつれ、そうした感覚はつい薄れてしまいがちです。スマートフォンを見ながら歩くことが当たり前になり、風の匂いや足裏の感触に気づく機会が減っている人が増えています。自然の中を歩けば、足元の土の柔らかさや鳥のさえずり、木々のざわめきにふと心を奪われる瞬間があります。そうした経験が、わたし達の感覚を研ぎ澄ませ、心をリセットしてくれるのです。

カーソンの言葉は、単に自然の美しさを称えるものではなく、私たちが自然と深くつながることで精神的な豊かさを取り戻し、日常の忙しさから解放されることの大切さを教えてくれます。気持ちに余裕がない時や考えがまとまらない時、ふと立ち止まり、自然の中を歩いてみてください。春の香りや木々の音に耳を澄ませることで、きっと新しい気づきがあるはずです。新しいひらめきも生まれるかもしれませんよ。

 
 

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お散歩や街歩きをしているとき、自分の歩き方、特に腕の振りを意識したことはありますか? 腕をほとんど振らずに歩いていたり、左右の振り方が違っていたりすることがあります。実は、この「腕の振り」は、スムーズで効率のよい歩行に欠かせない重要な動きなのです。

歩行時に腕を振ることで、胸郭と骨盤が逆方向に回旋し、全身の動きが調和されます。この動きによってエネルギー消費が抑えられ、効率的に歩くことができます。しかし、腕を振らずに歩くと、この逆回旋がうまく機能せず、身体に余分な負担がかかります 1)。

例えば、片手に重たいバッグを持って歩くと、腕が振れず、肩が上がりやすくなります。特にショルダーバッグをかけていると、身体が傾きやすくなり、歩幅が小さくなることも。その結果、胸郭や骨盤の動きが制限され、ぎこちない歩行になります。

また、腕の振りはバランスを取るだけでなく、エネルギー効率の向上にも関係しています。研究によると、腕を振らずに歩くと筋肉の負担が増え、エネルギー消費が高まることが分かっています 2)。つまり、腕を自然に振ることで、わたし達は無意識のうちに快適で効率的な歩行をしているのです。

ただし、「腕を振ろう」と意識しすぎると、腕だけを振ってしまい、胸郭が動かないまま歩くことがあります。本来、腕の振りは胸郭の回旋と連動しているもの。胸を固めたまま腕だけを振るのではなく、胸郭と骨盤が逆方向に回旋することを意識すると、歩行がよりスムーズになります。

では、自然な動きを維持するにはどうすればよいのでしょうか?

ひとつの方法は、できるだけ両手を自由にして歩くこと。リュックを使えば腕の動きが妨げられず、バランスよく歩くことができます。また、歩きスマホをやめて周りの景色を楽しみながら歩くことで、自然に腕を振る動きが促されます。

歩くことは、わたし達の体にとって基本的な動作のひとつ。腕を振ることを少し意識するだけで、歩きやすさが向上し、身体への負担も軽減されます。次に歩くとき、自分の腕が自然に振れているか、ぜひチェックしてみてください。

【 参考文献 】

   1)  Thompson, N. E., Demes, B., O’Neill, M. C., Holowka, N. B., & Larson, S. G. (2015). Surprising trunk rotational capabilities in chimpanzees and implications for bipedal walking proficiency in early hominins. Nature Communications, 6, 8416.
   2)  Umberger, B. R. (2008). Effects of suppressing arm swing on kinematics, kinetics, and energetics of human walking. Journal of Biomechanics, 41(11), 2575-2580.

 

 

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