まだまだ、病院がオレを手放してはくれない。
病院なんか行くところではない。だけもこの年になると「無くてはならない物?」のかなり上位に上がってくるのも確か。
ある時、膝の検査を終えて路線バスで帰ることになり病院の前から乗車。
赤白帽子を被った小学生が大勢。
「よっこらしょ」っつう感じでバスに乗り込んだら、真正面の子供と目が合う。
「どーぞ、座りませんか」と小さな声で言われた。
コレにはたまげた。
この子はいってえ誰にこんな事を教わったんだろう。
赤白帽子をちょっとばかし斜に被り、あごのゴムはビロンビロンに伸びとる
ちょっとヤンチャな感じのおチビくん。名札を見たら2年生。
30過ぎ位の女の先生を見ると余裕の無い表情。
「事を起こさぬ様に」とひたすら祈っとるのか。
その先生にするともしかしたらこの子は注意人物なのか。
善いとこあるやんこの子。
「どこいくのん」と尋ねたら隣町の商業施設だそうだ。
うちの子も毎週のように母親と行く商業施設。いろんな物があって
ウキウキ楽しい筈なんだけど、今日は授業だから何かのお勉強。
という事は、何かレポートを書かんければならん。
手放しでは喜べん複雑な顔をする2年生の子供たち。
バスから降りる時、運転手に「ありがとうございました」と
大きな声で言うのがきこえた。
だけどそれに答える運転手の声は聞こえんかった。
アララッ