北海道 小さな冒険記 -3ページ目

野生らしい姿

ずっとそんな"絵"が撮りたかった。

キツネの野生らしい「獲物を食べるシーン」。

これまで何度か同じ状況に出くわしていたが、警戒心の強い野生のキツネに接近することは困難で、いつも失敗に終わっていた。

 

 

でも、やっと念願が叶った。

今回も警戒心が強くてなかなか手ごわいキツネだったが、2時間かけて一歩一歩あゆみ寄り、最後は座り、ほふく前進をして、最終的には4メートルまで接近して一部始終を記録することができた。

キツネは時々こちらの様子を伺いながらも欲望には勝てずに獲物の中に顔を突っ込んでいた。

目の前から骨を噛み砕く音、肉を引きちぎる音が聞こえてくる。

そして、ファインダーの向こうには今までに見たことのない荒々しいキツネの姿があった。

 

 

久しぶりに興奮と充実感に震えた時間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アラスカの旅から

しばらくご無沙汰になっていたブログに戻ってきました。

「出国」という記事を最後に、早くもあれから2年の月日が流れていました。

 

アラスカの旅から戻り、その後は自分にも第一子に恵まれ、現在は新しい家族と共に子育てに奮闘しています。

 

 

アラスカの地はやはり大きく、自然が輝き、今も先住民族の文化が根付いた素晴らしい土地でした。

南東アラスカを船で周る旅では、複雑に入り組んだ入り江に迫り、巨大な氷河やたくさんのクジラの姿を間近に観察することができました。

 

 

海岸沿いまで迫る森林地帯ではレインフォレストと呼ばれる苔むした森を歩き、先住民の文化に触れ、ここでもハクトウワシやワタリガラスなど、様々な野生動物達を観察することができました。

20年前に亡くなられたあの著名な写真家が見た世界が今もアラスカの地に残されていることを本当に嬉しく思いました。

 

 

このアラスカの旅は自身に対して本当に大きな影響を与えてくれました。

それは「アラスカの自然」への憧れというよりは、地元、北海道の自然に対する思いが一層深く、強いものになったということです。

 

 

「アラスカの旅」の影響も含めて、ここ数年は自身の中の自然に対する思いや感じ方が以前とは少し違ってきていて、写真のテーマ自体も以前とは違ってきています。

"新しいテーマ"を持って創造した作品の集大成は、またいつか写真展などを発表できればと思っています。

 

 

まずは、これからまた少しずつこの場で写真と共に自分の思いを綴っていきたいと思います。

遅々とした更新になるかと思いますが、どうぞよろしくお願いします!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出国

慌ただしかった旅の準備でしたが、

少し前に無事に出国審査を終え、

これからいよいよ出発します。







たくさをのものを見て、学んで、

写真に収めてこようと思います。