マンションの建設を諦めて解体しますというニュースを初めて聞いた。
コメントを見た限りでは、どちらかというと新しいマンションに住む側の立場として、そんな地元がうるさい場所にわざわざ住まなくてよかろう、というような意見が多かったように思う。
まあ確かに、周囲の目が冷たいところに住むってどんなかなと思わないでもない。
景観が破壊されるということについて結構しっかりした反対運動があった(これからある)のだろう。
私はついに、景観について大切に考える運動の成功例が日本でもできたのかなと思った。
前にも書いたけど、日本では景観って優先順位が低い。景観をもとに観光誘致しているにもかかわらず、真ん中にコンビニが建ったりそぐわない家が建ったり、でかいホテルが建ったり、神社の境内にマンションが建ったりするので、デベロッパーとか建設会社の力が結局強いんだなと思ったし、そういう景色をみるとがっかりした。
日照権とかの法律や条例はあるだろうけど、結局問題が起きたらその場所で個別判断になってくるだろうし。
皆さんの美しい景色よりも、個人の所有権のほうが強い国だと思う。
海外に行って景色が綺麗だと思うのは、棲み分けがものすごくしっかりしている。
ビルを建てないところには建てない。建物の色を統一するなら全員する。郊外は農耕地だけ。景色って見渡す限りの所有者が全員協力しないと綺麗にならない。
そのせいでヨーロッパなんかだと住人が結構我慢していたりするけど、我が町は美しいねと堂々と誇れる。
まあしばらく滞在するともちろん綺麗なのにも慣れちゃうんだけど。
毎日電線邪魔だな汚いなと思いながらアルプス眺めているのとどっちがいいのだろう。
うちの町でも一部でもいいから電線地中化とかの動きが出るといいなと前から思っているし書いているけどまだなさそう。
人口は減少傾向だしもう立派なホールとか建築は要らないので、そのお金を地中化に回してもらえると嬉しいなと思う。
できれば街路樹もケヤキにしてほしいし、木の伐採も制限して欲しい。温暖化と熱中症に貢献してるよ。
どっちかというと景観が気になるほうの住人としては今回のは目新しいニュースだった。