キングダム | ありのす

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混沌とした毎日の日記
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こういっちゃなんだけど、期待しないで見た割にはいい映画だった。

原作を知らないのでキャスティングについては先入観なしに見られましたが、豪華キャストを各々生かしたつくりになってるのではないかと思います。

 

ただおそらく、原作かなり長そうだよね。それを2時間半の中にぎっちり詰めたんだろね。いい意味で言えばダレがなく、悪く言えばなんか余裕がない、説明も必要最小限の拙速さみたいなものをそこはかとなく感じましたが、話がわからなくなるところはなかったので1本の映画としては精一杯だったのではないだろか。これ以上延ばしても見てる方も疲れるしな。逆に前後編じゃないことにびっくりしました。

あ、2時間半でちゃんと終わった。みたいな。

 

その中でひときわ光ってたのが吉沢亮と長澤まさみ。日本アカデミー賞を総なめにしてるので単に大作だからでは?と斜めに見てたのですが、失礼しました上手いです。

吉沢さんは正直この映画で知ったくらいの感じなんですが、ノーブルな顔立ちに今回の王様の配役が凄い合ってましたね。それだけでなく、漂という身分の低い主人公の親友という全く逆設定の人物と一人二役を器用に演じ分けていたのにびっくり。二人一緒にいる場面ありましたね。両吉沢さんの対話という(笑 なかなか見ものでした。

一人でいる場面でもちゃんと王の覇気を漂わせていたのが素晴らしい。

どうしても日本の芸能って顔から評価されちゃうところがあるのですが(長期的には逆に俳優が損してると思うのだが)、久しぶりに将来楽しみな俳優さん。

 

長澤さんはまあダー子でも虫よけCMでも何でもよくよくお見かけするのですが、ちょっと色気先行かなと思われる時期があって、あんまりそういうの好きじゃなかった。でもこの楊端和役はすごい格好良かった。セリフがあんまりないところが逆によかった。

女性が少ないキャストの中で一番男前で光ってました。どんなゴツイ顔が出るのかと思わせるあの仮面とのギャップも素敵。男っぽいんだけど腕が出てたりしてセクシーなのは悪くないですね。というか、この人女優によくある、ものすごい細い体格だったりしないので、戦場だと逆にリアルかもしれない。

 

山の民さんがたはスターウォーズのウーキー並みに(私の印象)大活躍されてましたが、皆さま仮面をかぶっているので誰が誰やらわからないのが悲しい。こんなに頑張ってるのに。

ちなみにあの仮面を見てもののけ姫を思い出したのは私だけだろうか。

 

刺客たちに関しても、メイクが印象的でキャラ立ちしてるのですが、そのせいで俳優さんの元の顔が分からないという事態が・・・。あれ深水元基さんだったのね。刺客との一騎打ちを各々掘り下げるだけでも、ジャンプで1カ月は持ちそうな感じがするな。そういうのはもったいないと思う。

 

映画の最後でおいしいところを持って行った王騎将軍ですが、この人のことは何故か知っていました(笑 多分キングダムの特集かなんかで見たと思う。強烈ですよね。一度見たら忘れない系ですもん。

戦国の世にまさかのお姉系をぶち込むという離れ技が結実してますがてへぺろ

あのよく分からない髭の生え方を含め(なんか気になる)、大沢たかおさん善戦されていたと思います。何より最初の後ろ姿のアップで、髪がシャンプーのCMか状態だったので爆笑でした。美髪過ぎる。お手入れしてるんだろうなあ。

声が高くてタメのある喋り方とか、私はイメージ通りでした。しかもちゃんとごつい。大沢さんが実は結構ごついキャラいけるというのはストロベリーナイトの映画とかで知ってましたが。

最終的にお姉のイメージが色濃く残る映画だったと思います。面白かったな。

続編はもっと戦場が増えてくるんだろうか。んー、あんまりそっちは得意ではないんだけど。

中華戦国ものが、三国志は言うに及ばず、キャラ立ちしまくるというのは知っているので、はまると長いでしょうねー。