ドレスデン軍事博物館 | ありのす

ありのす

混沌とした毎日の日記
本・ドラマ・おいしい店・音楽・旅行・乗馬

ということで、普通はここまで足を延ばす人は少ないのでしょうが、建物につられて軍事博物館へ。ちなみに、2011年完成、ドイツ最大規模の博物館だそうです。「地球の歩き方」ベルリンと北ドイツ最新刊には全く載っていませんでしたが。ドイツ全体版には載ってるのね。この辺がよくわからない・・・。このガイド、ことドイツに関してはあんまり役に立たないということで家族とは意見が一致しました。ハンブルクの通りの名前とか地図でばりばり間違って書いてあるしね。何なんだ。

 

トラムを乗り継いで10分くらい。近くの公園前で降り、公園を突き抜けると目の前にこれが。

2度見しちゃう威容です。来た甲斐ありました。

ダニエル・リベスキント作品。現代の変な建築ファンとしては、言うことなし。この人、経歴の途中までは建築しない建築家として有名だったようですが、最近は建築します。増築も多いみたいだけど。これも増築作品ですね。

右手にも建物の続きがあり、もとは普通の宮殿だったと思われます。敷地は結構広大です。

たまたま快晴で、この鋭角が青空に冴えまくる。

近づいてみると、何がどうなっているのかだんだんわかってくる。

この鋭角の中は、実は展望台のようになっています。

前面から見るとこんな。建物にがっぷりと食い込んでる感じ。

この全く風体を異にする組み合わせがなぜかかっこいい。

ちなみに、金属の部分はメッシュみたいになってて、中に人がいるのが見えます。風も通る。

中に骨組みと帯のように見える展望台がわかるでしょうか・・。

30度越えの暑い日でしたが、この外観に夢中になってしばらく写真を撮ってた。

一番端っこに、さりげなく戦車展示もあります。これも好きな方は好きなんだろうな。おそらく実物。

どうも、こちらの兵士の方々が見学に来ることもあるようで、本格的です。

というか、そもそも本格的でない軍事博物館を見たことがありませんが。資料の規模、数、質ともに素晴らしいものです。ウィーン、ブダペストでも歴史博物館を見ましたが、欧州では戦争関係の資料がきちっと保管展示されています。加害者側のも被害者側のも両方。なので、ヒトラー、スターリン関係の資料とかも普通に展示があります。タブーはないらしい。

高射砲も戦車も砲弾もガスマスクも展示されてます。そして、よく現地の学生の集団と一緒になります。彼らは先生たちと訪れて、意見交換をしたりしている。教育のありかたが実地でよくわかります。親と訪れている子供も見かけます。

翻って日本はどうなのか。広島の原爆資料館は見ましたが、軍事博物館といえるもの日本にあるのかな。少なくとも、全国何箇所もあるとは思えませんね。

 

日本とドイツ、戦後の教育に違いがあるといいますが、実地に訪れてみて、やはり全然違うなと思うのでした。私日本人ですが、ドイツの戦争についてのほうが詳しくなってるかもしれない。