土木と建築の違い | 53歳 おっさん社長の日記

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このブログはもう8年ぐらい前から書いております。タイトルも入れ替えて、月に数回書いていきたいと思います。コメントは放置でしたが今後は書くようにしたいと思います。

おはようございます。

今一生懸命博多に向かっております。

いや結構大変です。今朝は広島⇒福山⇒博多といどうしております。

福山では、お陰でいい打ち合わせができました。良かったです。ありがとうございます。

お金儲けの糸口は現場にあるって事ですね。本当によく解りました。

さて、この間誰かが書いていましたが、藤井先生もかなり前に書かれていましたが、土木工事と建設工事は大きく違います。

世の中では、土木も建設も、建築も全く一緒に扱われているので今日はちょっとだけその解説をさせてもらいます。

まず、土木ですけれども、土木工事は、守備範囲がかなり広くて、相手が地球の場合にが多いですね。

自然災害対策なども多くの場合は土木工事の仕事になります。

使う機械は多岐にわたっており、重機を一番使うのがこの業界かもしれません。

土木工事には、ダム建設、橋梁建設、道路、トンネル工事、河川の改修工事、治水関連工事、上下水道工事、空港整備、港湾建設工事などなど上げていけばきりが無いですが、10年間以上かかるような一大国家プラントからちょっとした護岸のやり替えなども含めると多種多様な仕事があります。

そのため、総合建設業の中でも海洋関係なら五洋建設とか、橋梁ならどことわりと得意不得意が分かれています。事前の調査から、実工事、さらに仕上げ等規模が大きいだけに、予算も非常に大きく、ちょっとした手違いでは、大損を出すことも有る様です。実際に中東のプラント関連では、多くの建設会社が数百億円の損失を出した経験もあります。

大規模な発電所の場合は、基礎部分は非常に重要で、ここでは土木工事業の力が無いとなかなか上手く行きません。

そして、土木に関して言えば、強度と対応年数、メンテナンス性などが重要視されています。

そして、建設業は主に上物を担当します。

要するに、ビルもの、施設もの等様々ではありますが建物の担当が建設業です。今度は中に人や物が入る場合が多いので、その人や物がいかに快適で、外部からの影響を受けないか?が主眼に設計をされます。

つまり、建設業が気にするのは、強度や対応年数も大事ですが、それよりもその施設の風量だとか、明るさだとか、温度管理だとかそっちが必要になります。空調機の数、電源の配置、植栽の配置、外見(デザイン)なども非常に重要です。特にオフィスビルやマンションなどは販売などに大きく直結しますので、デザインなどは最近特に重要視されています。

建設業では、ダイワハウスや長谷工などが清水建設、竹中工務店、大成建設など大手ゼネコンに加わってきます。ダイワなどのは民間の建築需要がかなり下がっている分を、倉庫建設や店舗建設など補ってあまり有る収益ぶりです。

そして、建築に関して言えば基本的に住居などの小規模建設を指すことが多いようです。

ちなみに、これらを全て仕切っているのが基本的に同じ資格の建築士だったりします。

特に建設と建築の間に垣根は低く、実際はやることが結構違うのに、ビルばかりをやっていた建築士が住宅をやって失敗したり、その逆もたまにあるのでよほど気をつけないといけませんよね。

僕は建築業界の端の端にひっそりと仕事をしていますから、何とか生き延びていますが、多分土木の中ではなかなか大変だったと思います。そして、理系にいたとはいえ、ずーっと営業をやってきた僕にとっては、土木や建設というのは雲の上の存在でとてもとても手に負える代物ではありません。

そして、建築をやっている人間も土木をやっている人間も尊敬はしておりますが、土木業というのはよく解らないのです。これはプロ中のプロであればあるほどそんな傾向にあるみたいですね。

住宅建築の現場にいて接するのはせいぜい基礎工事の鉄筋工+生コンやさんぐらい。これが土木工事になればもっと大きな規模で物が動きますから、仕事をしている人間そのものも違ったりしますからね。

今日は軽く、土木と建築の違いを書いてみました。

さあ、今からセミナーに行かないと。