色褪せ | 消しゴム君 寫画集

消しゴム君 寫画集

寫眞と物語と言葉で綴った寫画集

 
 
 
少しづつ
誰にも気づかれぬように
 
すこしづつ
赤子さえも起こさぬように
 
記憶と思い出の間を
緩やかに流れてゆく
「時」を染めた色が
 
 
少しづつ
すこしづつ
色あせてゆくのです
 
その様を
見送りながら
思ったのです
 
あの頃の未来に立った今
この先にある未来のための今が
とっても大切だと言うことを