第5回 アドバンス修了生合同写真展「ものがたり」に出展して【出展者の感想④】 | フォトコミュニケーション協会

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2019年7月2日(火)~7日(日)まで、6日間に渡って開催された

第5回アドバンス修了生合同写真展「ものがたり」。

 

 

毎日たくさんのお客さまにご来場いただき、

本当にありがとうございました!

 

 

出展者の感想を紹介させていただきます。

 

 

 

 

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アドバンス11期 川端 健一 さん(バタヤン)

 

 

ここ5年ほど、私が何より大切に取り組んできた「ものがたり」。

だがそれが写真展のテーマだったゆえに、嵐のように湧き上がってくる、

悲しみ、嘆き、虚しさ、焦り、無力感、そして怒り等々の感情。

この写真展に向けた期間中に、別件で理不尽や不条理に見舞われたが、

「ものがたり」を大切にしてきたからこそ、痛みはより激烈だった。

 

 

長年の悲願を達成したモデルのものがたりと、ドン底な自分のものがたり。

聴きながら語りながら撮ったこの一枚。

自ら望んだことをやっているとは思えないくらい、生涯で最もつらく苦しい撮影だった。

そして、この一枚に込められたものがたりを、

いろんな人たちに伝えたいと思えば思うほど、感情の屈折に苛まれた。

準備から展示本番にいたるまで、楽しいと思えたことなど皆無だった。

 

 

だが、「せっかく初めて人前に展示するんだから楽しくやろう」なんて思っていたら、

間違いなく今回の出展者から私の名は消えていた。

ものがたりの本質は、誰かに聴いてもらうより前に、まずは自分と向き合うことなのだから、

本気でそうすれば苦しいのは当たり前だ。

モデルは誰よりもそのことを理解し、最後まで私が自分に向き合い続けると信じてくれたから、出展できる一枚が出来上がった。

これから私と一緒に新たなものがたりを紡ぐであろう人たちや、

つて私と一緒にたくさんのものがたりを織り成してきた人たちが、

そんなこんなをこの一枚から見出してくれた。

それが何を意味するか、わかるのは今でなくともいい。

 

 

撮影や出展の実現に協力してくださった皆様、見に来てくださった皆様、

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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