「乙女座宮」
このタイトルを見て山口百恵さんの楽曲を思い出す方は、同じ世代かそれ以上ですね(笑)
「乙女座宮」は1978年2月発売のシングル曲ですが、この前、これをカラオケで歌った方がいて懐かしいなあと聴いていましたが、占星術師の俺としては、ふと歌詞が気になったので、カラオケの字幕を追いかけていました。
この歌の主人公はおとめ座の女性で、歌詞によると、数々の星座の男性遍歴を経たあとで、現在は”しし座”の彼氏と結ばれることを夢見ているという内容です。
歌詞の中に色々な星座が出てきて、とてもロマンチックな歌ですが、登場する星座は、主人公の乙女座も含めて、なんとなく適当なのかな?と思っていたのですが、考えたら作詞は阿木耀子さんですからねえ。全く適当ということはないでしょう。
12星座というのは、おひつじ座に始まってうお座に終わるのですが、これは人間の一生のストーリーになっていて、おひつじ座の時に世界が誕生すると以前ここで話しました。
星座は前の星座を否定しながら世界を発展させていくのですが、おひつじ座から5番目、夏の盛りにしし座が来ます。
しし座の守護星は太陽で、なんせ私たちの世界は太陽を中心に成立していますから、しし座とは王の星座。この世界に君子国家を作る星座です。
おとぎ話やファンタジーなどに登場する王様というものは、たいていはプライドが高く、統率力に優れ、部下の信頼も厚いけど、変に情にもろく、意外と世間知らずで騙されやすく、おだてると図に乗り、批判にはめっぽう弱い。そんなイメージではないですか?
それが、そのまま、しし座のキャラといっていいでしょう。
さて、そんなしし座の次に来るのがおとめ座です。
前のしし座を否定しなくとも、おとめ座はなにかと批判的です。
細かい、批判的、世話焼き、心配性・・・おとめ座というのはこのようなイメージですよね。
これは、おとめ座がなにもネガティブで小うるさい性格というわけではなくて、しし座の次に来ていますから、おとめ座の役割は、獅子の作った国家に実りと備え(セキュリティ)をもたらすということなのです。
この「実りと備え」がおとめ座の第一の行動原理で、そのために、王の執政や体制に対して、「あなたはそんな理想ばかり言うけれど、危機管理がなっていないわね!」と批判的だったり、何かことが起こった時には、「ほら見たことか!俺が言った通りじゃねーか!」と、ひとこと苦言を言いながらも、ちゃんと備えがあったりします。
そこから、先ほどのおとめ座のキャラができるのです。
そう、乙女座の言動の裏には「愛」があるのです。母親が小うるさいのとちょっと似ています。
皆さんも、お母さんの小言に「わかった!」と声を荒げた経験があるでしょう。
俺なんかも、未だに、心の底から「うるせー」と、プチプチ切れて反抗してしまいます。
実は母親のいうことは正しくて、痛いところを突いてくることが、余計にムカついたりもするものです。そして、それは「愛」ゆえの小言だと、実は分かっていたりもするのです。
これがおとめ座なのです。皆さんも、周りにおとめ座の方がいたら、ああ、愛があるのだなあと思ってあげましょう!
そうなのです。「乙女座宮」の歌詞で、『今はしし座のあなたに、夢中よー♪』と百恵さんが歌っているのには、わけがあるということです。
獅子「ほんとにおめーはうるせーな」
乙女「私がいなきゃ、ダメなクセに」
獅子「小言を半分に減らせよ。や、半分でもまだ多ーいわ・・・あ、財布を忘れた」
乙女「ほらほら、ほらほらほら」
獅子「・・・金ある?」
乙女「はい、これ、あなたの財布。置きっぱなしだったから、持ってきたわよ」
獅子「ぐーーー」
「乙女座宮」の恋は、後にこのような、世話焼き女房と世話を焼かせることも男の甲斐性の一つだと信じ込んでいる男の、結局は仲睦まじい関係になるのでした。
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