本格的に指導スタート
イマイチ解決策もなく学生さんが実習にきてしまった。
キタさんとティがそれぞれのチームリーダー
指示を受けたり部屋担当から報告を受けたり医師との連携役。
その2人の間で初めての学生指導。
心細い中、初めての指導。
ティ
「学生にはどんどん質問していったらいいから。バイタルの必要性は?とかいろいろ」
私
「やたら怖い感じでよく聞かれましたねー笑」
ティ
「せやろ笑やられてきた感じでしていったらいいからー笑」
私
「なるほどー笑」
(無理やな。あんなんしてたらイジメみたいなんなってまう)
キタさん
「………」
ティが離れた時
「基本的に話を聞いて疑問があれば質問したらいいよ。威圧的じゃなく患者さんにとって必要なんかって理解してるかの確認みたいな感じで優しく聞いてあげたらいいからね。あとできてることは褒める」
とキタさんから言われた。
私
「わかりました。威圧的じゃなく優しく聞く。あとは褒める。」
キタさん
「それでいけるはずやで」
私
「ありがとうございます」
(キタさんが研修リーダーになればいいのにー‼︎絶対優しい指導者やん‼︎)
朝礼後、学生到着
リーダーっぽい子
「おはようございます。○○学校からきました。Aです。4人全員揃ってます。よろしくお願いします」
私
「おはようございます。よろしくお願いします」
他スタッフ
「おはようございます」
ちょー小声。
(あれー?なんで小声なんや?うちめっちゃ目立ったやん)
師長
「おはようございます。今日指導してくれるプーです。1週間頑張ってね」
的なことを長めに話してた。
学生さん
「よろしくお願いします‼︎」
それぞれ自己紹介をした。
初日なので午前中は師長が病院と病棟案内。
私は師長達が戻ってくるまで暇なのでフリー業務。
2時間ほどで戻ってきた。
師長
「行動計画からプーによろしくね。」
学生
「ありがとうございました。プーさんよろしくお願いします。」
私
「よろしくお願いします。じゃあ1人ずつお願いします」
今回はバイタルサインの実習
リーダーっぽい子から行動計画を聞いていく。
だいたいみんな一緒。
病棟見学
患者さんに挨拶
コミュニケーション
バイタルサイン測定
休憩
バイタルサイン測定
情報収集
コミュニケーション
だいたいこんな感じだった気がする。
行動計画を聞いているとティが早よ質問せんか‼︎みたいな感じでチラチラ見てくる。
(バイタルの実習やしなー聞いても大丈夫かなー)
と思い、軽く聞いてみる。
「バイタルサインってなんで必要やと思いますか?」
学生さんに緊張が走る。
(ごめんよ。君運が悪かったと思って)
と思った。
学生さん
「えっと…あっ…分かりません」
私
「えっ?わからん?え?ほんまに言うてる?」
プチパニックになった。
他の学生にも緊張が走る。
ティの方を見る。
いない‼︎どっか行ってる。
キタさんを見る。
キタさんが手招きしてくる。
私
「学生さんたちはちょっと待ってて」
気を使って優しく丁寧にを心がけていた敬語も飛んでタメ口で指示してしまった。
学生さんたちも
「はい‼︎」
と緊張気味で返事。
キタさんから
「先生を呼ぼか。」
と言われちょっと落ち着く。
私
「先生を呼んでもらってこの状況を知ってもらってあの子の対応をしてもらうってことですか?」
キタさん
「その方がいいね。他の子らは行動計画が終わったら患者さん紹介に入っていけばいいから」
私
「ありがとうございます」
落ち着いて学生さんのところに戻る。
私
「先生呼んでくれる?先生は携帯持ってるよな?この電話でかけてくれていいから」
リーダーっぽい子(A子にします)
「お…お借りします…」
次に計画を聞いていく。
同じことがないように残り2人(C子とD子にします)にはバイタルサインの必要性を聞いていく。
辿々しくも答えていた。
分からない発言の子(B子にします)は項垂れている。
D子の計画を聞いている途中に教師が早足に来た。
私は報告を聞いているので教師はA子に
「何かあったん?」
と聞いている。
A子は
「指導者のプーさんから先生を呼ぶようにと言われたので…」
と報告している。
D子の報告が終わる
私
「先生とB子さんはちょっとここで待っててもらえますか?他の3人に患者さんを紹介してコミュニケーションをとってもらいますから。」
教師
「わかりました」
私
「3人は今から患者さんを1人ずつ紹介していきますので着いてきてください。バイタル測定は最初は見ないと行けないので私が来るまではコミュニケーション取っててください。」
と3人の学生さんに伝える。
患者紹介が終わり詰所に戻る。
戻ると教師の顔色が悪くなってた。
教師
「今、B子から聞きました。」
私
「なんて聞きました?」
教師
「バイタルサイン測定の必要性を聞かれてパニックになり分からないと答えてしまったと聞きました。」
私
「そうですか。なら今は落ち着いたみたいなのでバイタルサインの必要性は分かりますか?」
と聞いてみた。
B子
「えっと…あの…」
なかなか答えない。
教師
「落ち着いて。勉強したことを言えばいいんやで?」
私
「………」
温かい目で見る(自分的に優しく見守ってる感じ。)
数分経過
なかなか答えないB子
教師
「このままだと答えることができそうにないのでカンファ室で落ち着かせてきます」
私
「そうですね。よろしくお願いします」
教師とB子がカンファ室に入っていった。
ここでのカンファ室とは普段は患者さんや家族の方に医師から病状説明を行う部屋。頻繁に使うわけではないので学生さんがカバンを置いておく部屋でもある。
学生さんが使用している時に病状説明で使用する時は退室してもらう。
私
「キタさん、あの場合はどうしたらよかったんですか?」
ティもいたがティに聞くと嫌なことしか返って来なさそうだったのでキタさんに聞いた。
キタさん
「分かりませんって答えたのは初めて見た笑。バイタルの実習やから質問されると思ってきてるはずやけど質問されてパニックになって答えられへんかったんかな…時間経っても答えれてなかったからほんまに分からんかったんかもしれんな…」
私
「どうなんですかね…でも私もかなりパニクりましたよ笑」
キタさん
「先生呼んで対応してもらうのありやで。あの場合は時間もかかるし他の子も動かれへんくなるからなー。まずは患者紹介に行ったのがよかったな。」
褒められたー‼︎小躍りしよかな思ったくらい嬉しかった。自分の行動を振り返りながらここがよかったって褒めてもらうと嬉しいんやなと学べた。
研修リーダーしたらいいのに‼︎
心の中で小躍りしながらA子のところに向かう。
私
「お待たせしました。バイタルサイン測定の準備をお願いします。2人にも伝えてください。1人ずつ見させてもらいます。」
と告げ、A子は準備をしにいった。
おしゃべりが好きな患者さんで楽しく話してた雰囲気だった。
ついでに私も患者さんとおしゃべり。
準備の終えたA子がやってきた。
バイタル測定している所を見る。
(数年前まではうちもそっちの立場やったなー)
と思いながら見る。
A子めっちゃ手震えてる。
緊張している様子。
無事終える。
次はC子
緊張気味だったがスムーズ。
D子
血圧の測定で手間取っていたが出来ている。
3人から報告を受ける。
A子には
「緊張で手震えるのはめっちゃわかる。自分もそうやったし。でも患者さんの立場になると震えてるのを見たらめっちゃ怖くなるんよ。やからできたら震えるのを抑えてたらよかったきもしれん。測定はうまくできてたと思うよ」
C子には
「細かい部分まで観察できててよかった」
D子には
「緊張かもしれんけど落ち着いたらスムーズにできると思うから焦らんでもいいから」
とそれぞれに伝えた。
自分の中で優しく伝えられたと思う。
それぞれがコミュニケーションを取りに患者さんのところに戻っていった。
カンファ室へ覗きにいく。
引き戸で扉の上に透明のガラスがある。
そのガラスからこっそり覗いてみる。
B子泣いてた。
その場を一旦離れた。
(泣いてるー‼︎なんで泣いてるんや?教師に任せとこー)
と思いしばらく放置。
キタさんに
「今、カンファ室覗いたら学生さん泣いてたんです。なんかした方がいいんですかね…」
キタさん
「先生おるなら様子見しとこ。」
そろそろ昼食が運ばれてくる。
A子たち3人がくる。
「食事を見たいんですが自立している方ばかりなのでどうしたらいいですか?」
(卒業して3年でそんな質問ができるような実習になったんやな。そんなことを聞いても怒鳴られるか自分で考えたら?としか言われなかったのになー)
としみじみ思った。
私
「自分たちならどう思う?自分たちが食べてるところを初対面の人にジーッと見てて欲しいか考えてみて。あと患者さん次第やけど…見学の計画は立ててなかったけどどうするん?」
A子
「そうですよね…計画も立ててなかったです。私なジーッと見られてたら嫌です」
と言われた。
私
「まずは計画を立てることと自分が患者さんの立場になって考えてみて。」
A子
「はい。ありがとうございます。」
私
「計画では休憩やね。休憩行ってきたら?B子さんのことは考えるから先に3人で行ってきて。戻ってくる頃は私休憩中かもやから戻ってきたらコミュニケーションとってて。」
A子C子D子
「はい。午前中はありがとうございました。午後からもよろしくお願いします。」
私
「いってらっしゃーい。」
長くなりました。
まだ続きます