紅龍恋歌
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ムチャリンダ 龍王の逸話

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紅龍恋歌-ムチャリンダ

ムチャリンダ ナーガラージャは炎を司る、夏を神格化した、という様な


自然現象への崇拝から生まれたナーガラージャではなく


ウルヴェーラ村に流れるネーランジャラー川のほとりにあった


ムチャリンダ樹に宿る龍王



仏陀がネーランジャラー川のほとりにある菩提樹で7日間の瞑想をして


菩提樹の下を出た後アジャパーラニグローダ樹の下で7日間瞑想をした後


瞑想のために座したのがムチャランダ樹



仏陀が瞑想に入ると不意に大きな雲が立ちこめて七日の間雨を降らせ


あたりは寒さを増し、風も強く吹いた。 このときにこの樹に宿るムチャリンダ龍王が


釈尊の体を七層に巻き、大きな首を上げて頭上を覆って立ち


「寒気も世尊を害することなく、熱気も世尊を害することなく


虻、蚊、風、熱、蛇の接触も世尊を害することなかれ」と念じた



七日を過ぎてから、雨が止み、晴れ上がっているのを見て、とぐろを解き


ムチャリンダ龍王は若者の姿に化作(けさ)して釈尊の前に出て合掌し、帰依したという




(アユタヤのムチャリンダ龍王守護像)
紅龍恋歌-アユタヤのムチャリンダ



紅龍恋歌-ムチャリンダ

紅龍恋歌


この時間帯が一番落ちる


しんどいな



誰にも勝てない 勝負にならない


そんな気分になる




自分を励ます理屈はいくつも出てくるけれど



心に届かない




SNSに戻る気力も尽き果てる時間帯




誰かに話を聞いて欲しいのに



誰の声も聞きたくない






ヴリトラ

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紅龍恋歌-ヴリトラ

古代インドで旱魃と凶作をもたらす怒れる龍として恐れられた龍王


インド神話をモチーフとした小説やゲームでは


人の憎しみから生まれ、人を憎み蔑み、飢餓をもって人の殲滅を企む龍王として


登場することがある



これはゲームや物語のために記号化された性格です




古代インド神話では、最高神の一人ブラフマーが生んだ息子・聖仙カシュヤパが


インドラ神に対抗するために炎の中から生み出した龍王で


巨大な体で天から流れる川の水を塞き止め、地上の7つの川を占領し


太陽を暗黒に包んで地上を飢饉におとしいれ、旱魃を起こす龍王とされています






木、石、鉄、乾いた物、湿った物のいずれによっても傷つかず


昼も夜もこの龍王を攻めることができないといわれ



インドラは聖者の骨から作ったヴァジュラ(金剛杵)を用いて


夕暮れにヴリトラを攻め、ヴリトラを倒します


ヴリトラは1年を経ると再び蘇るため、ヴリトラとインドラの間では


この戦いが毎年繰り返される





この神話を実際の気候条件にあてはめると


雷神インドラが夕暮れ時に旱魃を司るヴリトラを倒すというのは


夏の旱魃の終わりに雷雨が注いで秋が訪れる


自然現象の神格化と考えるのが妥当で



人を憎み凶作をもたらす怒れる龍王というのは、やはり


後世のドラマ作家がつけたした矮小な性格と思えます




(ゲームなどで描かれるヴリトラ)
紅龍恋歌-ヴリトラ



(インドで描かれるヴリトラ)
紅龍恋歌-ヴリトラ


天からの川(雨)をせき止める龍王・ヴリトラ
紅龍恋歌-ヴリトラ

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