ムチャリンダ 龍王の逸話
竜の系脈
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ムチャリンダ ナーガラージャは炎を司る、夏を神格化した、という様な
自然現象への崇拝から生まれたナーガラージャではなく
ウルヴェーラ村に流れるネーランジャラー川のほとりにあった
ムチャリンダ樹に宿る龍王
仏陀がネーランジャラー川のほとりにある菩提樹で7日間の瞑想をして
菩提樹の下を出た後アジャパーラニグローダ樹の下で7日間瞑想をした後
瞑想のために座したのがムチャランダ樹
仏陀が瞑想に入ると不意に大きな雲が立ちこめて七日の間雨を降らせ
あたりは寒さを増し、風も強く吹いた。 このときにこの樹に宿るムチャリンダ龍王が
釈尊の体を七層に巻き、大きな首を上げて頭上を覆って立ち
「寒気も世尊を害することなく、熱気も世尊を害することなく
虻、蚊、風、熱、蛇の接触も世尊を害することなかれ」と念じた
七日を過ぎてから、雨が止み、晴れ上がっているのを見て、とぐろを解き
ムチャリンダ龍王は若者の姿に化作(けさ)して釈尊の前に出て合掌し、帰依したという
(アユタヤのムチャリンダ龍王守護像)