松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~ -37ページ目

松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~

創造芸術は人間の根源的な表現欲求と知的好奇心の発露の最も崇高な形。音楽家・作曲家を目指す貴方、自分の信じる道(未知)を進んでいきましょう。芸術・音楽・文化と共に人生と社会を豊かにしていきましょう。~頑張れ日本!〜がんばろうニッポン!

邦楽器作品の創作と邦楽器演奏界の更なる振興を
ライフワークの柱に据えている私です。
このところ、自作邦楽器作品の紹介を続けています。

 

 


今日ご紹介する作品は、一昨年末に洗足学園音楽大学

〖冬の音楽祭 邦楽コンサート〗で初演された最近作、

<新譜音悦多Ⅲ〜架空の民謡による音風景集>です。
 

2018年12月2日(日)に洗足学園音楽大学・冬の音楽祭

〖FUYUON!2018〗の一環として開催された
【冬の音楽祭 邦楽コンサート】の最後のステージで
私自身の指揮によって初演されたばかりです。

 

・・《新譜音悦多 III》 〜架空の民謡による音風景集〜・・

現代邦楽研究所・洗足学園音楽大学現代邦楽コースの為の

書き下ろし邦楽合奏曲“新譜音悦多”シリーズの第三作です。

私の心の中に鳴り響く日本情緒を醸し出す五つのイメージを

邦楽器の合奏に託した音楽です。

《第一景:追分節》は、拍節感が無い

追分節や馬追歌調の架空の旋律による音風景、

《第二景:下町情緒》は、夏の終わりの花街の

軒先に廻る走馬燈のような音風景、

《第三景:祭り幻想》は、民衆の魂が爆発する音風景、

《第四景:津軽颯爽》は、

津軽三味線へのオマージュを込めた音風景、 

そして最後の《第五景:故郷・ふるさと》は、

懐かしさが込み上げてくるような

架空の民謡を歌い上げる音風景、

となっています。

 

邦楽器の持つ独特の魅力と邦楽の伝統に、

西洋音楽の精緻な合奏の伝統を融合することによって、

素晴らしい触発が起こることを目指している

“新譜音悦多”シリーズの最新作を、

これからも書き続けようと考えています。

 

 

【冬の音楽祭 邦楽コンサート 〜伝統の音色、現代の響き〜】

   2018年12月2日(日) 13:30開場 14:00開演

  会場:洗足学園音楽大学 シルバーマウンテンB1F

 

【出演】

稲垣美沙(箏/院2) 青木里加(箏/院1)

平原愛香(箏/3年))  高木しずく(打楽器/3年)

竹下茉里(箏/2年))王莹(箏/2年)

染谷美里(津軽三味線/1年)

藤田葉子(三味線/現邦研)田原聡(三味線/現邦研)

石井愛子(尺八/現邦研)大友美由奈(三味線/修了生・助演)

中島翔(尺八/修了生・助演)冨田慎平(打楽器/講師)

松尾祐孝(司会・指揮/教授)

 

【プログラム】

・「星涼之賦」/ 川崎絵都夫 作曲

・「和太鼓独奏曲  - 怒涛 -」/ 冨田慎平 作曲 [初演]

・「三味線と尺八のセレナード」/ 玉木宏樹 作曲

・箏と十七弦による「百花譜 -春、夏、秋、冬-」

                / 沢井忠夫 作曲

・「新譜音悦多Ⅲ〜架空の民謡による音風景集〜」

               / 松尾祐孝 作曲 [初演]

 

 

 

<Music of Our Time 2025> 

       【ルイジ・ノーノ×イサオ・ナカムラ(指揮)】
                〜《Risonanze erranti》日本初演〜

    

今年も日本現代音楽協会主催音楽祭<Music of Our Time>の季節となっています。

既にコンサート・イベント6公演中の5公演の開催を終了しています。

今日は今年の音楽祭の最後を飾る打楽器作品公演の情報をアップします。

今年のMOF2025のトピックとなる公演です。どうぞご来場ください。

 

↓ <Music of Our Time 2025>二つ折りチラシ(外面)

 

【ルイジ・ノーノ×イサオ・ナカムラ(指揮)】
  〜《Risonanze erranti》日本初演〜

2025年1223日(火)18:30開場 19:00開演
会場:日暮里サニーホール(JR、京成「日暮里」駅 南改札より徒歩1分)

 

渡独間もないイサオ・ナカムラとノーノが探し当てた“一番大きな音”とは?
その発見から一気に書き上げられたのが《Risonanze erranti》である。
2024年に生誕100年を迎えたノーノ。そして今年、生誕90年の盟友ラッヘンマン。
師弟の響きがここに交わる。(国際部「世界に開く窓」企画制作:福井とも子)

 

1.ヘルムート・ラッヘンマン/Interieur I (作曲1966年)
打楽器 高瀬真吾

 

対談 長木誠司×イサオ・ナカムラ

 

3.ルイジ・ノーノ/Risonanze erranti (作曲1986/87年)
指揮:イサオ・ナカムラ コントラルト:福原寿美枝
フルート:木ノ脇道元 チューバ:橋本晋哉
打楽器:大場章裕・大家一将・神田佳子・窪田健志・新野将之・藤井里佳
エレクトロニクス:有馬純寿

 

●座席一般券:3,500円 ⇒ ネットで購入
●座席学生券:2,000円 ⇒ ネットで購入(入場時要学生証)
●インターネット視聴券:3,000円 ⇒ ネットで購入

 

主催:特定非営利活動法人日本現代音楽協会(国際現代音楽協会日本支部)
助成:一般社団法人 日本音楽著作権協会 公益財団法人 三菱UFJ信託芸術文化財団
公益財団法人 花王芸術・科学財団(12/23) 芸術文化振興基金(12/23)
後援:一般社団法人 日本音楽作家団体協議会

 

↓ <Music of Our Time 2025>二つ折りチラシ(内面)

アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第195巻の紹介です。

 

 

毎号のお楽しみになっているNゲージサイズ車両模型ですが、本号では、

新宿〜新潟〜村上を結んで嘗て運行されていた臨時夜行列車、

快速「ムーンライト」(後に「ムーンライトえちご」)として活躍した、

専用塗装をまとった165系急形電車の先頭車、

クモハ165の爽やかな姿ををお楽しみいただけます。

 

 

それではいつものようにパッケージを解いて、

奥底から第195巻の冊子を取り出しましょう。

 

 

巻頭記事はこのところの通例で、付録模型の車両形式の解説です。

クモハ165・モハ164・クハ165の3両編成3本が充当され、

同一パターンながら緑系・茶系・赤系の3通りの塗色を纏って活躍しました。

付録模型は、その中の緑系ということです。

 

 

次のページに移ると、今度は新型電車の写真の数々が目に飛び込みます。

広島地区の新たなスタンダードとすべく近年投入された

227系直流近郊形電車の特集です。

プロ野球球団「広島東洋カープ」が連想される"赤"を印象的に配した

カラーリングも鮮やかに、今や山陽本線・三原〜岩国間、呉線、可部線の

運用を独占するに至っているニューカマーです。

 

 

更にページをめくると、今度は長閑な風景を走る小型気動車の写真に目を惹かれます。

南阿蘇鉄道が国鉄・高森線からの展開で誕生した際に新製投入された

MT-2000形の特集です。現在では大改造を経てMT-2000A形となっています。

2016年4月の熊本地震で甚大な被害を被った南阿蘇鉄道ですが、

来年(2023年)夏頃には全線で復旧となる見込みということです。

 

 

「日本の鉄道の歴史」シリーズは、湧網線の特集です。

現在では鉄道の空白地帯となっているオホーツク沿岸を走っていた湧網線は、

サロマ湖、能取湖、網走湖といった汽水湖が並ぶルートを結んでいました。

今も駅跡や遺構が往時を偲ぶように佇んでいます。

 

 

巻末記事はいつものように「観光列車」シリーズです。

本号では、秋田新幹線開業とともに新設された列車「こまち」に投入された

JR東日本E3系の特集です。山形新幹線「やまびこ」に続いてのミニ新幹線です。

「こまち」の列車名は公募によって命名されたものです。

後に後継のE6系が投入され、世代交替となりました。

 

 

「国産鉄道コレクション」シリーズは、まだまだ続きます。

 

 

ドミートリイ・ドミートリエヴィチ・ショスタコーヴィチ
(Dmitrii Dmitrievich Shostakovich / 1906-1975)の
交響曲の紹介を、第1番から順番にアップしています。

<交響曲第1番>(1926)が大評判となって、
国際音楽界に衝撃的なデビューを果たした
ショスタコーヴィチは、ソヴィエト体制からも
文化の担い手をして期待されたことでしょう。

1927年には、ソ連当局の一機関、国立出版アジアプロット局の
委嘱作品として、前衛的な気概にも満ちた単一楽章構成による
<交響曲第2番「十月革命に捧げる」>が初演され、
1929年には、委嘱作品ではなく自発的に、より祝祭色の強い
<交響曲第3番「メーデー」>を作曲して、発表されました。
ソヴィエト連邦建設の推進を賛美する作品を
書かざるを得ない事情が、きっとあったことでしょう。

その後、バレエ音楽「黄金時代」(1930年)と
同「ボルト」(1931年)を相次いで完成させましたが、
レニングラードでの初演が共に失敗に終わるという挫折も味わいます。

一方で、1933年に初演された<ピアノ協奏曲第1番>は、
ジャスに触発されて作曲した作品であったり、
歌劇『ムツェンスク郡のマクベス夫人』は
ベルクの歌劇『ヴォツェック』に触発された音楽であったりと、
進歩的な気概を心に秘めた活動を展開していました。

そして、1936年には歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」と
バレエ「明るい小川」が、共産党機関誌"プラウダ"で
批判を受け、ショスタコーヴィチはソヴィエト社会での窮地に
追い込まれてしまいました。
折から初演の準備を進めていた
<交響曲第4番>の初演を撤回して、
批判以後の作曲した<交響曲第5番>で名誉を回復するまで、
ショスタコーヴィチの立場は
極めて危なかったものと想像されます。

その"プラウダ批判"の際に初演を取り止めた
という曰く付きの作品、<交響曲第4番>は、
果たしてどのような作品なのでしょうか。

####<交響曲第4番 ハ短調 作品43>#####

第2番と第3番の単一楽章で演奏時間20分・30分という
交響詩的な規模から一転して、3楽章構成ながら
演奏時間約60分という大作になっています。
楽器編成も巨大で、木管4管編成、ホルン8本、金管3管編成、
弦5部も22型を指定という、ショスタコーヴィチ交響曲中
最大の規模を必要とする作品になっています。

[第1楽章]
いきなり第1主題が驀進して曲が始ります。
その後に二つの主題が続きますから、
ブルックナーのように主題を持つソナタ形式を採用しています。
第2番や第3番でも偏愛傾向にあったフーガ的(対位法的)発展
を含む展開部が、幾重にも起伏を描きながら進行していきます。
途中の高速フーガの部分はなかなか圧巻です。
再現部はやや小振りになっています。
最後は、弱奏で謎めいて終わりとなります。
それにしても、ブルックナーのお株を奪うような、
スケールの大きなソナタ形式冒頭楽章が誕生しました。
但し、全体的に非常に難解な音楽でもあります。

[第2楽章]
スケルツォ楽章の相当します。第1楽章と関連のある主題
によって始る音楽は、その主題のリズムを変化させた上で
フーガの手法によって発展して、崇高さと厳粛さを併せ持つ
緊迫した主部を形成していきます。
トリオに聴こえてくるホルンの主題は、後にそのまま
<交響曲第5番>の中での重要な主題に転用されています。
(この事からも、第5番が単なる社会主義リアリズム迎合作品
 ではないことが伺われます。
 第4番の内容を忍ばせているのですから。)
主部の回帰は弦セクションによるフーガから始ります。
終結部のティンパニが奏でるラテン的なリズムが印象的で、
この楽章も静かに終止します。
あまりスケルツォらしくないスケルツォと言えるでしょう。

[第3楽章]
緩徐楽章と終楽章を合成したような構成を持つ音楽です。
どことなくユーモラスな葬送行進曲風の楽想から始まり、
やがて痛切なクライマックスに到達します。
そしてまたユーモラスな葬送行進曲に戻ります。
速度を上げて続く主部が、終楽章に相当する部分になります。
モーツァルトの「魔笛」のパパゲーノのアリアや
ビゼーの「カルメン」の闘牛士の歌のパロディなど、
様々な要素や引用が次々と目まぐるしく現れます。
オーケストラによる即興演奏のような、
闊達な音楽が展開されます。
ティンパニの突然の連打の後に一旦楽想が転換しますが、
まだまだ自由な即興的展開が続きます。
時折りワルツ風の三拍子が聴こえてきますが、
いつのまにかまた二拍子系で前進していきます。
自由なロンド形式による変奏曲的発展とも考えられます。
やがて音楽が止まったかと思う場面の後に、
ティンパニの連打と金管の彷徨が始まり、
音楽は終結部に突入します。
長三和音の輝かしさが何度か聴こえますが、
どこか悲劇的な行進曲が驀進します。
そのまま押しきって曲尾になるかと思いきや、
やがて音楽は力を失って、静かに全曲を閉じます。
何とも謎めいた終楽章です。

3つの楽章が全て弱奏で終止するところに、
この作品の込められたメッセージ性が感じられます。
確かにこのまま1936年当時に初演していたならば、
ソヴィエト当局から更なる弾圧を受けていたことでしょう。
長年お蔵入りになっていた問題作ですが、
近年は再評価が高まり、演奏機会が増えてきています。
第5番以降の主要大作の基盤となった作品と
言えるのではないでしょうか。

YouTube / Shostakovich - Symphony n°4 -
      Amsterdam / Kondrashin live
      Concertgebouworkest Amsterdam
      Kirill Kondrashin
      Live recording, Amsterdam, 10.I.1971



この作品は、1936年の完成されましたが、初演は
スターリンの死後まで待たなくてはなりませんでした。
最初は第5番の初演を請け負ってくれた盟友でもある
ムラヴィンスキーの依頼しましたが、断られました。
ようやく、コンドラシンが引き受けてくれたということです。
この出会いから、以後、二人の協力関係は発展していきます。
結局、1961に初演は実現しました。

私の仕事場に在るCDは、勿論キリル・コンドラシン盤です。
CD:ショスタコーヴィチ/交響曲第4番
   キリル・コンドラシン指揮
   シュターツカペレ・ドレスデン
   Profill / Hänssler / PH06023

ショスタコーヴィチ交響曲第4番
このところ、10年以上も前に刊行されていた鉄道雑誌を回想しています。

前号と前々号で紹介された東京メトロ(東京地下鉄)
と共に、東京の地下鉄網を構成する都営地下鉄が
この第30号で紹介されています。

毎週日曜日の夜にアップしてきた
「私鉄全駅全車両基地シリーズ」も、
全国の大手私鉄を一巡して、いよいよ終盤になり、
東京と大阪と名古屋の地下鉄を残すのみとなっています。

私鉄全駅シリーズ30/東京都交通局

###私鉄全駅・全車両基地30/東京都交通局###

本号では、浅草線・三田線・新宿線・
大江戸線の地下鉄路線と、
旧都電の生き残りとして有名な荒川線、
そして嘗ては陸の孤島と言われた足立区エリアに開通した
新交通システム=日暮里舎人ライナー等が紹介されています。

今昔の地上と地下

現在の都営地下鉄のイメージは、東京メトロに比べると、
やや地味な存在に感じられます。
どちらかと言うと不採算路線が、
都営に任されているような感じがします。
実際、一時期は累積赤字が問題になっていたようですが、
近年の経営努力や各種施策によって、
改善されてきているようです。

実は、私鉄との相互乗り入れの初のケースは、
都営1号線(浅草線)と京成電鉄が達成しました。
それに際して、京成電鉄は突貫工事で馬車軌道規格から
標準軌に改軌して、近代化に向けて飛躍しました。

舎人ライナーや荒川線も

東京都交通局という括りにすると、
日暮里舎人ライナーや、荒川線も話題に入ってきます。
その他、懐かしい写真や多彩な車両の紹介も満載です。

懐かしの写真と多彩な車両

普段な見る機会の無い車両基地の中の様子が見られる事も、
この冊子シリーズの特徴で、様々な写真が掲載されています。

車両基地の紹介

東京の地下鉄は、建設ラッシュが一段落して、
これからは成熟期になるものと思われます。
私鉄各社との相互乗り入れや、
首都圏各県の新しい鉄道網との連系による
更に広範で便利な鉄道ネットワークが
構築されていくことでしょう。

邦楽器作品の創作と邦楽器演奏界の更なる振興を
ライフワークの柱に据えている私です。
このところ、自作邦楽器作品の紹介を続けています。
 

今日ご紹介する作品

「二重の螺旋〜二十五絃箏と低音二十五絃箏の為に〜」

は、今年の3月2日初演された作品、

「二重の螺旋 II 〜二面の箏の為に〜」と

姉妹作の関係になっているものです。

私が初めて二十五絃箏のために書いた作品でもあります。

内藤美和さんという、気鋭の若手演奏家との出会いに

触発されて書くことになった作品です。

 

2018年5月10日の初演された後、

翌年の1月8日(火)に東京オペラシティリサイタルホールで

開催された【深新會第35回作品展】で再演されました。

 

 

曲は、対照的な二章から構成されています。

 

一章では、定常拍節がほとんど無い音楽が

空間を漂うように進行しつつ、

二面の二十五絃箏が日本独特の時間感覚を

螺旋状に創出していきます。

 

二章では、一転して拍節が明確な音楽が驀進していきます。

二面の二十五絃箏が丁々発止のやり取りで

ヴォルテージを上げながら、

目まぐるしい螺旋を紡いでいきます。

 

両楽章の間には密接な動機関連等も施されていて、

“二面の二十五絃箏の為の二楽章による交響曲”

とも言えるような作品になっています。

 

### 二重の螺旋

    〜二十五絃箏と低音二十五絃箏の為に〜###

   ・・・虹 "KOU"委嘱作品・・・

初演:虹 "KOU" 二十五絃箏コンサート vol.8 

 2018年5月10日(木) 18:30開場 19:00開演

 会場=古賀政男音楽博物館 けやきホール

     演奏:花岡掃聖 内藤美和 

 

洗足学園音楽大学は、邦楽器の部門を擁しています。

音楽学部(大学)に現代邦楽コース、

大学院(音楽研究科)に器楽専攻和楽器(通称:和楽器専攻)、

そして付属医研究所として現代邦楽研究所があります。

それらが日常的に協力・協働しながら、学部生・院生・研究生たちが切磋琢磨しています。

 

その邦楽器部門のカリキュラムの要の一つとなっている合奏授業の、

後期成果発表演奏会として毎年恒例の《邦楽 冬の演奏会》が、

今年は来たる12月20日(土)に開催されます。

皆様のご来場をお待ちしております。

 

近年の邦楽器部門は、単に邦楽・邦楽器の学びの場としてのみならず、

海外から(特に中国から)の留学生のアプローチも多く、

東アジアの同属楽器の比較研究の拠点としても機能している、

現代邦楽コース&現代邦楽研究所です。

どうぞその成果の一端をお楽しみください。

 

♫ ♫ ♫ 邦楽 冬の演奏会 ♫ ♫ ♫ 

2025年12月 20日(土)

  • 14:30 開場
  • 15:00 開演

シルバーマウンテン1F

入場料

  • 無料
  • 小学生以上入場可

【出演】
川田 健太・郭 雅文・李 覃琛・胡 焱文・蒋 佳君・張 順順・鄭 啓源・林 彩葉・李 芊媛・西川 瑚音花(学生)
碓井 由希子・磯部 桐笛(現邦研 研究生)
産形 典子・谷富 愛美(助演)
吉原 佐知子(現代邦楽コース統括・客員教授)

 

【司会】      
森重 行敏(現代邦楽研究所 所長)

 

プログラム

<箏・三絃 二重奏> 秋さやかに 作曲:池上眞吾

<箏・十七絃 二重奏> クリスタル 作曲:吉崎克彦

<十七絃・三絃 二重奏> 海鳴り 作曲:石井由希子

<笛・琵琶 二重奏> 流遍の譜 作曲:石高琴風

<大合奏> ファンタジア 作曲:沢井忠夫  箏ソロ 川田健太 

 

備考

来場を希望される方は事前予約をお願いいたします。

なお、受付は定員に達し次第終了とさせていただきます。

 

予約サイト

 

アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第194巻の紹介です。

 

 

毎号のお楽しみになっているNゲージサイズ車両模型ですが、本号では、

ブルートレイン牽引用に製造されたEF65形直流電気機関車500番台が

寝台特急「あけぼの」のヘッドマークを掲げた姿をお楽しみいただけます。

 

 

それではいつものようにパッケージを解いて、

奥底から第194巻の冊子を取り出しましょう。

 

 

巻頭記事はこのところの通例で、付録模型の車両形式の解説です。

寝台特急「あけぼの」は1970年に登場しましたが、

最初は臨時列車扱いで品川機関区のEF65形500番台が牽引しました。

後に定期列車のなってからはEF65形1000番台にバトンタッチとなりました。

その「あけぼの」は、ブルートレインのラストランナーとして、

2014年まで運行されていました。

 

 

次のページは、京福電気鉄道の所謂「嵐電スタイル」を確立したモボ301形の特集です。

"おでこ"の広い個性的な面構えが、この形式から定着していきました。

モボ301形自体は2両のみに新製で終わりましたが、

旧型のモボ101形などの車体更新の際には同じデザインが踏襲されて、

「嵐電スタイル」が築かれていったのでした。

 

 

更にページをめくると、ローカルな気動車の写真に目を惹かれます。

山陽本線の岩国駅と山口線の日原駅を結ぶ路線として戦後に建設が始まった

国鉄岩日線は、全線開通を待たずに廃止候補の特定地方交通線に認定されてしまいました。

その存続のため、第三セクター錦川鉄道が設立され、

1987年から錦川清流線として運行されています。

長らく運行されていた老朽車両を置き換えるために2007年に登場した、

NT3000形の特集記事という訳です。

 

 

「鉄道建築」シリーズは、長崎駅舎の特集です。

江戸時代から続く国際貿易港の終着駅として独特の存在感がある長崎駅ですが、

2020年3月に長崎新幹線暫定開業に備えて5代目となる新駅舎に移転しました。

果たして新幹線の乗り入れによって更にどのように変貌を遂げていくのか、

将来の発展が楽しみな長崎駅です。

 

 

巻末記事はいつものように「観光列車」シリーズです。

本号では、北海道を周遊する超豪華観光列車 "THE ROYAL EXPRESS" が紹介されています。 "THE ROYAL EXPRESS" は、東急グループがツアーとして催行し、

JR東日本と伊豆急行が運行する団体専用臨時列車として、

2017年から横浜〜伊豆急下田間で運行が開始されました。

その「ななつ星in九州」の姉妹車ともいえそうな豪華な雰囲気の特別車両が、

2020年・2021年の夏季限定で北海道クルーズトレインの変身したという訳です。

 

 

「国産鉄道コレクション」シリーズは、まだまだ続きます。

 

 

ドミートリイ・ドミートリエヴィチ・ショスタコーヴィチ
(Dmitrii Dmitrievich Shostakovich / 1906-1975)の
交響曲(全15曲)の探訪を一昨日からアップしています。

<交響曲第1番>(1926)が大評判となって、
国際音楽界に衝撃的なデビューを果たした
ショスタコーヴィチは、ソヴィエト体制からも
文化の担い手をして期待されたことでしょう。

1927年には、ソ連当局の一機関、
国立出版のアジアプロット局からの委嘱作品として、
前衛的な気概にも満ちた単一楽章構成による
<交響曲第2番「十月革命に捧げる」>を作曲しました。
少なくとも国内では大絶賛されました。

続く交響曲は、今度は委嘱作品ではなく
自発的に作曲されました。
その<交響曲第3番「メーデー」>は
1929年に発表されました。
第2番と同じように単一楽章ですが、
前衛的な表現は影を潜めて、
祝祭的な雰囲気が全面に出されています。
当時の国内で活動するにあたっては、
全世界のプロレタリアートの連帯や
ソヴィエト連邦建設の推進を賛美する作品を
書かざるを得ない事情が、きっとあったことでしょう。

このような点から、第2番と第3番は、
西側ではほとんど顧みられず、
長らく埋もれた作品になっていました。
しかし、作曲家の死後、その証言集などが
明るみになるに従って、ショスタコーヴィチが
巧みに体制批判のメッセージを作品に込めながら、
したたかに創作活動に続けていたことが
知られるようになりました。

##<交響曲第3番 変ホ長調『メーデー』作品20>##

前述の通り、第2番に続いて単一楽章で構成されています。
段落構成としては、次のような
4つの部分を指摘できるでしょう。
多楽章交響曲の伝統を活用しながら、単一楽章に
まとめた痕跡が感じられるように、私には思えます。
演奏時間は約30分で、約20分の第2番よりも
スケールアップしています。

[序奏+冒頭楽章部]
全曲を通してほぼ一貫して4/4拍子で進行します。
静かな序奏がしばらく奏でられた後、一転して、
早いテンポに変わって、前進的な音楽に入るところからが
主部と考えられます。
後年の交響曲第5番の第1楽章の第1主題の
発展を想起させる音楽が展開されます。
不協和音によるクライマックスの到達すると、
更に楽天的な行進曲調による前進が続きます。
やがて少しテンポを落としたところから、
ややゴツゴツした肌触りの音楽になって、
対位法的な発展も織り交ぜながら、展開部が進行していきます。
そして、ソナタ形式であれば再現部が置かれるべき部分に、
行進曲調に変容された音楽が置かれますが、
やがて消え入るように収束します。
自由にデフォルメしたソナタ形式のおうようによる、
冒頭楽章部、と捉えて良いでしょう。

[緩徐部]
突如金管の彷徨が鳴り響いた後、静謐な緩徐部が始ります。
哀切な旋律が心に滲みます。この部分でも、
交響曲第5番との近似生が感じられます。

[展開部+クライマックス]
再び、音楽は行進曲調になり、前進的に発展します。
クライマックスに上り詰めるかと思いきや、
更にリズム感が変わって、展開の様相に変化が加えられて、
更にスピーディーに疾走します。
やがて、テーマがたっぷりと歌い上げられつつも、
目まぐるしく楽想が転換するクライマックスに到達して、
小太鼓のロールと大太鼓のインパクトが印象的な強奏が
終わると、一端音楽は収束します。

[終楽章部]
何かの意志が動き出すような予兆のような低弦の響きと
金管の叫びが対話をするような序奏的(或いは間奏的)な
経過部の後に、合奏が登場して、メーデーを祝う讃歌
「最初のメーデーの日に」が高らかに歌い上げられます。

終盤の合唱で歌われる歌詞の内容はともかく、
確かな筆致によって書かれた発展的な音楽で、
後年の傑作の萌芽が随所に見てとれる作品です。
なかなかの佳品であると、私は思います。

仕事場のライブラリにはこのCDがあります。
CD:ショスタコーヴィチ/交響曲第3番&第9番
   エリアウ・インバル指揮/ウィーン交響楽団
   DENON / COCO-70825

ショスタコーヴィチ交響曲第3&9番
このところ、10年以上も前に刊行されていた鉄道雑誌を回想しています。

<私鉄全駅・全車両基地>シリーズの記事も、
全国の大手私鉄を一巡して、いよいよ終盤になってきました。
残るは、東京と大阪と名古屋の地下鉄のみとなりました。
第29号は、前号に続いて
東京メトロこと東京地下鉄の紹介です。

第三軌条集電方式による銀座線と丸ノ内線に続いて、
国鉄や私鉄との相互乗入れを視野に入れた
通常の架線集電方式による第二世代の建設が加速した
昭和40年代以降の営団地下鉄(現東京メトロ)でした。
日比谷線、東西線の開通に続いて、本号で紹介されている
千代田線、有楽町線、半蔵門線、南北線、副都心線と、
ネットワークが発展していきました。

私鉄全駅シリーズ29/東京地下鉄2

###私鉄全駅・全車両基地29/東京地下鉄2###

本号では、千代田線、有楽町線、半蔵門線、南北線、
副都心線、そして南北線と相互乗り入れで
一体運営されている埼玉高速鉄道
の全駅と車両基地が紹介されています。

都心のオフィス街の拠点駅として有名な
大手町駅の紹介記事の後に
池袋から更に郊外に向かった所にある、
小竹向原駅が大々的に紹介されています。

現在の東京メトロは、私鉄各社やJRとの相互乗り入れによる
広範な首都圏鉄道ネットワークの構築に絶大に貢献しています。
特に、開通が一番新しい副都心線の開業によって、
東京メトロの有楽町線とも接続しつつ、
東武・東上線、西武・有楽町線&池袋線、東急・東横線が
大きなネットワークになりました。
その結節点としての小竹向原駅は、象徴的な存在です。

小竹向原駅と昔の風景

昔懐かしい写真や、建設途上の貴重な写真も、満載です。
建設秘話には興味津々です。
地下にかくも巨大な構造物が存在しているという
イメージは、なかなか実感が湧きませんが、凄いものです。

建設工事秘話

勿論、各線の車両や全駅紹介も毎号と同じく
バッチリ掲載されています。
最近は、これらの車両に加えて、
相互乗り入れ各線の車両も頻繁に走っていますから、
実際にホームで見られる車両のバラエティーは、
さらにカラフルで豊富です。

各種車両と全駅紹介

東京の地下鉄網は、次号の都営地下鉄(東京都交通局)と
合わせて、益々発展していくことでしょう。