松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~ -38ページ目

松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~

創造芸術は人間の根源的な表現欲求と知的好奇心の発露の最も崇高な形。音楽家・作曲家を目指す貴方、自分の信じる道(未知)を進んでいきましょう。芸術・音楽・文化と共に人生と社会を豊かにしていきましょう。~頑張れ日本!〜がんばろうニッポン!

この作品は、昨年5月に初演した《邦楽語り劇「天守物語」》の序曲に使用、
各段の楽想が劇中の主要場面の音楽や主要登場人物のテーマにもなりました。
その公演のアーカイブ配信をこの記事の最下段にURLを記載しておきますので、
お時間の許す時にご視聴ください。

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2018年8月31日〜9月2日に、洗足学園音楽大学を会場として
【全国邦楽合奏フェスティバル in 川崎】を
現代邦楽研究所&同大学現代邦楽コースの全面協力で
開催することができてから、既に4年余りが経ちました。

この作品は、そのフェスティバルの最終演目でも上演された、
<新譜音悦多Ⅱ〜合奏七段今様>です。
【全国邦楽合奏フェスティバル in 川崎】の最終日に開催される
〖全国邦楽合奏コンサート〗の最後のステージで
私自身の指揮によって再演されました。



さて、この作品は、
洗足学園音楽大学の現代邦楽コースの年間最大の演奏会
【邦楽定期】のための書き下ろし作品として、
2017年10月9日に私自身の指揮の下に初演されました。

"段物再発見"のテーマの下に開催された今回の【邦楽定期】
は、古典の段物の数々が、様々な楽器編成によって
次々と演奏される趣向でした。
その最後に、現代の段物として私の新作が演奏されました。

古典では概ね"六段"や"八段"ですので、
私は"七段"として、七つの部分が連続する曲にしました。
一之段・・・1拍子 / 一音による素材が中心
二之段・・・2拍子 / 二音による素材が中心
という案配で曲は進行していきます。
したがって、皆さんのご賢察の通り、
五之段と七之段はかなり複雑な拍子やリズムになります。

同名の<新譜音悦多>の第1作とは、
楽想に少々の共通項を持つ姉妹作の関係と言えましょう。

第1作は1998年作曲でした。
まだ設立して間も無かった時期の現代邦楽研究所でしたから、
現代作品や複雑なリズムを未経験の受講生や
若手講師・助手も多く、練習の段階から物議をかもしました。
「なんでこんなことを書くんだ!」と食ってかかられたことも
ありましたが、次第に演奏がまとまっていくに従って、
徐々にそれらの声もトーンダウンして、
初演はまずまずの成功を収めました。
その後、この曲は同研究所のレパートリーとしてすっかり
定着して、数多くの再演を重ねていただいていますし、
同研究所の委嘱作品集CD(ALM RECORDS / ALCD-9028)
にも収録されています。

それから20年近くの月日を経て、5拍子や7拍子、
更には変拍子を含む複雑で機能的な音楽にも
現代邦楽コースの学生や現邦研の受講生は
柔軟に対応できるようになっていました。
ですから、<新譜音悦多Ⅱ〜合奏七段今様>(2017)
の初演に向けては、<新譜音悦多>(1998)のような
物議を醸すような騒ぎは何もなく、
和気靄々とリハーサルを進めることができました。

これぞ、伝統とは博物館に陳列するものではなく、
切磋琢磨して発展するところにある、という事だと
私はいささかの自負を持っています。

邦楽器を愛好されている方々、皆さんも是非、
新しい作品、未知の領域の楽曲にも
チャレンジしてみてください。
きっと、新しい発見や触発があることでしょう。

邦楽定期

初演演奏会の情報は下記の通りです。

#####洗足学園音楽大学【邦楽定期】#####
        〜段物再発見〜
 2017年10月9日(月祝) 開場 13:30 開演 14:00
       洗足学園 前田ホール
    入場料:1000円 未就学児入場不可

【出演】
石垣 清美 (箏・三絃) 名嘉 ヨシ子 (琉球箏)
吉原 佐知子 (箏) 野澤 佐保子 (箏) 
長谷川 慎 (柳川三味線) 野澤 徹也 (三絃)
市川 香里 (三絃) 西川 啓光 (囃子) 神 令 (尺八)
洗足学園音楽大学 現代邦楽コース学生 / 卒業生
現代邦楽研究所 研究生 / 修了生
森重行敏 (企画・司会)  他

Program
・「合奏曲六段」 藤井凡大 作曲 - 合唱付き-
・箏、柳川三味線、一節切尺八合奏「すががき」
・琉球箏曲「六段菅撹」
・箏曲「五段砧」
・三絃合奏「八段すががき」
・箏曲「六段・八段合奏」
・尺八古典本曲「一閑流 六段」
・「新譜音悦多Ⅱ〜七段合奏今様」松尾祐孝 作曲(初演)

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この作品は、2024年に更なる発展を遂げました。
洗足学園創立100周年記念公演として企画したコラボレーション公演で、
泉鏡花原作「天守物語」を題材として朗読劇との協働を行い、
その序曲として活用することになりました。

《邦楽語り劇「天守物語」》配信URL:
https://www.youtube.com/watch?v=6-aGRHzdnhU

今年の秋は、夏が長かった後に、心地よい時期が短く、

 

あっという間に晩秋の紅葉の季節になって冬が近づいた感がありました。

 

今日も昨日に続いて、晩秋、11月半ばの紅葉風景の写真をアップしましょう。

 

近所の水路沿いの小径に続く桜並木の紅葉の風景です。

 

 

アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第193巻の紹介です。

 

 

毎号のお楽しみになっているNゲージサイズ車両模型ですが、本号では、

急行「宮島」としても活躍した153系急行形直流電車の先頭車、

クハ153形の懐かしい雄姿をお楽しみいただけます。

 

 

それではいつものようにパッケージを解いて、

奥底から第193巻の冊子を取り出しましょう。

 

 

巻頭記事はこのところの通例で、付録模型の車両形式の解説です。

153系は、東海道本線・山陽本線の高速化の嚆矢となった急行形直流電車です。

首都圏では急行「東海」や「なにわ」として有名でしたが、

1962年に広島まで電化が完成すると、東京ー広島間を結ぶ

急行「宮島」としての活躍も始まりました。

 

 

続くページでは、私鉄の懐かしい電車の写真が目を惹きます。

富山地方鉄道のオリジナル車両14760形の特集です。

今の現役で活躍する、地方私鉄では珍しい観光客向けを意識した特急用車両でした。

当時ローレル賞を受賞したことからも、この車両の評価が高かったことが分ります。

 

 

更にページをめくると、今度は中型ディーゼルカーが登場します。

九州西部を走る第三セクター事業者、松浦鉄道のMR-400形の特集です。

新潟鐵工所「NDC」の2代目シリーズの中型気動車が車両増備に採用されたものです。

残念ながら導入は1両のみに留まりましたが、松浦鉄道初の18m車として、

後続の次世代車輌導入の足掛かりとなった存在でもあります。

 

 

「鉄道建築」シリーズは、軽井沢駅舎の特集です。

高級避暑地の歴史をつくった信越本線の高原の停車場として、

瀟洒な洋館駅舎として、人気を博した建物でした旧駅舎でした。

北陸新幹線建設に伴う軽井沢駅の大改修によって新駅舎に移行しましたが、

現在でも復元再生された姿で、しなの鉄道の始発駅として活用されています。

 

 

巻末記事はいつものように「観光列車」シリーズです。

本号では、JR東日本の五能線で運行されている観光列車「リゾートしらかみ」の、

2006年に三番目に登場した「くまげら」編成の特集です。

通常運行の普通列車では観光旅程を組むことが難しかった秘境ローカル線に

観光専用リゾート列車を導入することの成功例として全国的に有名になった

「リゾートしらかみ」の人気は、未だに衰えを見せていません。

 

 

「国産鉄道コレクション」シリーズは、まだまだ続きます。

 

 

ドミートリイ・ドミートリエヴィチ・ショスタコーヴィチ
(Dmitrii Dmitrievich Shostakovich / 1906-1975)の
交響曲(全15曲)の探訪を昨日からアップしています。

<交響曲第1番>(1926)が大評判となって、
ブルーノ・ワルターや、オットー・クレンペラー、
アルトゥーロ・トスカニーニ、レオポルド・ストコフスキー、
アルバン・ベルクからも賞賛され、弱冠19歳にして
国際音楽界に衝撃的なデビューを果たしたショスタコーヴィチの
次なる交響曲の誕生が待望されたことは想像に難くありません。

この作品はソ連当局の一機関、国立出版のアジアプロット局からの
委嘱作品として1927年に書かれたものです。
スターリン体制の下で"社会主義リアリズム"が推進される前の
当時のソ連では、革命による新たな社会の建設という
気運に連動して、前衛芸術運動も盛んであったそうです。
ショスタコーヴィチは、この作品で無調性や超多声的対位法等の
意欲的な技法を試みながら、単一楽章構成を採用して、
伝統的な構成の第1番とは全く異なる作品に仕立てています。

この作品は、革命10周年を記念するコンクールで1位となり、
初演当初は国内で高く評価されたようですが、
スターリン体制以後の前衛芸術弾圧の中で演奏されなくなり、
西側でもレーニン賛美の歌詞内容が敬遠されて、
滅多に演奏されないまま今日にいたっています。

##<交響曲第2番 ロ長調『十月革命に捧げる』作品14>##

大太鼓のドローンが微かに鳴る中、
弦楽器が渾沌とした響きの層を生成していきます。
20世紀前半アメリカの孤高の作曲家、
アイヴスの表現方法に一脈通じるところも感じられますが、
果たしてショスタコーヴィチが知っていたかどうか。
やがて不安気な旋律をトランペットや木管楽器が奏で始め、
漸く長三和音の暖かな響きが顔を覗かせます。
この辺りまでが、序奏部と考えられます。

一転して、決然とした音楽が開始されます。
主題の提示というよりも、いきなり展開部が始っているような
自由闊達な発展が繰り広げられます。

続いて、ヴァイオリン独奏に引き出されるように、
何と27声部にも及ぶウルトラ対位法による
実験的なフーガの部分に入っていきます。
労働者の勤勉な働きによって支えられている社会を
(実は心の底では揶揄しつつも)賛美しているようにも
聴こえます。やがて一瞬の明るいクライマックスの後、
音楽は穏やかに収束していきます。

これまでに登場したテーマ等の断片が漂うように奏される
間奏曲的な部分が、静謐に流れていきます。

突如、衝撃音が発せられ、合唱が導入されます。
これまでの渾沌とした響きが主体となっていた音楽から、
調性が明確な讃歌が歌い上げられます。
最後は、(国立出版のアジアプロット局からの委嘱作品ですから
致し方ありませんが)レーニン賛美の歌詞が連呼されます。

以上の5部分から構成される自由で発展的な音楽による
単一楽章交響曲と言えるでしょう。
ショスタコーヴィチは、時にこのような作品を
当局の要請に応えて書きながら、したたかに
ソビエト社会主義の時代を生き抜いていったのです。

YouTube / ショスタコーヴィチ交響曲第2番.wmv


私の仕事場のライブラリには、このCDがあります。
CD:ショスタコーヴィチ/交響曲第2番&第15番
   ワシリー・ペトレンコ指揮
   ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
   同合唱団
   NAXOS / 8.572708

ショスタコーヴィチ交響曲第2&15番
このところ、10年以上も前に刊行されていた鉄道雑誌を回想しています。

<私鉄全駅・全車両基地>シリーズ記事も、
全国の大手私鉄を一巡して、いよいよ終盤になってきました。
残るは、東京と大阪と名古屋の地下鉄のみとなりました。

東京生まれの筆者にとって、子供の頃の地下鉄と言えは、
線路脇の第三軌条から集電するタイプの、
黄色い銀座線と真っ赤な丸ノ内線でした。
そして、パンタグラフ集電で銀色のステンレスカーの
日比谷線が、ニューカマーとして輝いていました。

日本初の私鉄との相互乗入れを開始したのは、
都営浅草線で、当初は都営地下鉄1号線と
呼んでいたように記憶しています。

その後、東西線、千代田線、都営三田線、都営新宿線、
有楽町線、半蔵門線、南北線、都営大江戸線、副都心線と、
続々と新路線の建設が進み、巨大な地下鉄路線網が
整備され、今日の首都圏の通勤輸送を主体とした
交通の中核を担っています。

東京の地下鉄は、最初は私企業により建設されましたが、
やがて帝都高速度交通営団(現・東京メトロ)に集約され、
更に東京都交通局が建設する路線も加わって、
発展してきたのです。
本28号から30号にかけて、東京の地下鉄が紹介されます。

私鉄全駅シリーズ28/東京地下鉄1

###私鉄全駅・全車両基地28/東京地下鉄1###

次の29号と合わせて、東京メトロとして親しまれている
東京地下鉄が秋秋紹介されています。
本号では、建設が早かった路線と駅、
銀座線、丸の内線、日比谷線、東西線、
銀座駅、赤坂見附駅、浅草駅、
及び、東西線と相互乗り入れを行っている
東葉高速鉄道が紹介されています。

銀座駅周辺

最初期に開通した駅は、当時の東京の繁華街の中心、
銀座や浅草に代表されるでしょう。
今でも、通勤客のみならず観光客や買物客で賑わう、
拠点駅として大きな存在です。

浅草周辺と各種車両

地下鉄の場合、集電方式や軌道や車両限界が、
諸般の事情によって路線毎に異なるので、
車両も路線別に多彩なラインナップになっています。

葛西・浦安周辺

葛西駅には「地下鉄博物館」があり、
最初期の車両をはじめ、鉄道ファンならずとも
興味を惹かれる内容が展示されています。
また、東京都区内東部のかつて風情も紹介されています。

昔懐かしい写真もアップされています。
地下鉄の建設の模様を伝える貴重な写真も満載です。

相互乗り入れのシンボル=小竹向原駅と昔の写真

渋谷駅の銀座線ホームが、何故か駅ビル(東急デパート)の
4階に相当する地上高架線であること・・・
営団地下鉄(現・東京メトロ)の丸みを帯びた欧風の車両と、
東急東横線の7000系の機能的に角張った外観の車両と、
共にステンレスの車両が相互乗り入れしていた
日比谷線の起点となった中目黒駅の風景が、
幼少期からの私の瞼の裏に焼き付いています。

東京メトロの路線の紹介は、次号に続きます。

<歳時記~琵琶の為の現代音楽小品集>は、
季節の巡りに沿いながら、現代奏法を駆使した12曲建ての組曲です。

下記の一覧表の通り、全12曲の組曲(曲集)ですが、
独奏3曲、二重奏6曲、三重奏3曲から構成されています。
一曲のみの単独演奏でも、独奏曲3曲の抜粋演奏でも、
二重奏曲数曲の抜粋演奏でも、三重奏曲3曲の抜粋演奏でも、
全曲演奏でも、自由にプログラミングしていただいても構わない、
フレキシブルな現代音楽小品集になっています。
この作品に興味を持っていただいた方、
楽譜が欲しい方は、私ま琵琶奏者の田原順子さんに
お問い合わせいただければと存じます。

琵琶とその音楽に関心を持つ方が、
少しでも増えていくことにこの作品が貢献できれば
作曲者としてこの上ない歓びです。

歳時記初演ステージ

松尾祐孝/<歳時記~琵琶の為の現代音楽小品集>
                 (2013-14)
「一月:瀧凍る」(独奏曲)
「二月:梅仰ぐ」(二重奏曲)
「三月:燕飛ぶ」(二重奏曲)
「四月:しゃぼん玉」(二重奏曲)
「五月:粽結う」(二重奏曲)
「六月:草蛍」(独奏曲)
「七月:大雷雨」(三重奏曲)
「八月:走馬燈」(独奏曲)
「九月:大やんま」(二重奏曲)
「十月:阿蘇噴煙」(三重奏曲)
「十一月:冬紅葉」(二重奏曲)
「十二月:初雪~降誕祭」(三重奏曲)

個展プログラム冊子表紙

この作品も含めて、2014昨年に開催した
<松尾祐孝邦楽器作品個展>で披露した各曲の演奏は、
洗足学園音楽大学の公式YouTubeに
順次アップされる予定です。
情報詳細はこのブログでも逐次ご案内いたします。
今後も、小生の邦楽器作品にご注目をいただければ幸いです。

今年の秋は、夏が長かった後に、心地よい時期が短く、

 

あっという間に晩秋の紅葉の季節になって冬が近づいた感がありました。

 

今日は、晩秋、11月半ばの紅葉風景の写真をアップしましょう。

 

近所にある大病院の森の紅葉の風景です。

 

 

アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第192巻の紹介です。

 

 

毎号のお楽しみになっているNゲージサイズ車両模型ですが、本号では、

JR四国で「旅立ち」として改装されたキハ58系急行形気動車キハ58形の

爽やかな佇まいをお楽しみいただけます。団体臨時列車等に運用されました。

 

 

それではいつものようにパッケージを解いて、

奥底から第192巻の冊子を取り出しましょう。

 

 

巻頭記事はこのところの通例で、付録模型の車両形式の解説です。

キハ58系は、国鉄末期には急行の特急格上げなどで出番が減って、

普通列車や波動輸送に使われるものが多くなりました。

JR四国では4両が改装されて、1990年まで団臨列車向け編成

「旅立ち」として活躍の後、普通列車に転用され、1992年に引退しました。

 

 

次のページをめくると、JR北海道の近郊形交流電車の特集です。

札幌通勤圏の近代化に大きく寄与した電車で、

新千歳空港ー札幌間の直通快速「エアポート」でも活躍しました。

近年になって、後継となる新型車733系や735系の導入が進み、

老朽車両から順次引退となる模様です。

 

 

更にページをめくると、秘境鉄道を支える

オレンジ色の小型電気機関車の写真が目に飛び込みます。

黒部峡谷鉄道EDM形電気機関車の特集です。

電源開発専用として敷設され、現在では観光鉄道として任期となっている

黒部峡谷鉄道は、様々な電気機関車によって運行されてきました。

その中の箱型電気機関車の一形式がEDM形です。

 

 

「日本の鉄道の歴史」シリーズは、高千穂鉄道の特集です。

九州横断路線の一つとして計画されたものの全通は叶わず、

延岡駅から五ケ瀬川沿いに遡行して標高350mの高千穂駅に至る

全長50kmの路線となったローカル線でした。

神話の世界を思わせる風光明媚な路線として、観光客に人気が博しました。

しかし、2005年の台風来襲時のダム放流による水害によって被災してしまい、

残念ながらそのまま廃線となってしまいました。

 

 

そして巻末記事はいつものように「観光列車」シリーズです。

本号では、JR九州「あそぼーい!」の特集です。

阿蘇山の麓を走る観光用気動車ですが、小田急ロマンスカーを思わせる

先頭部を持つモダンな外観を擁している、JR九州が一編成だけ所有している

キハ183系1000番台の4両編成で運行されています。

この編成は、当初は「オランダ村特急」に投入され、

後に「ゆふいんの森Ⅱ世」〜「シーボルト」〜「ゆふDX」〜「あそぼーい!」

と転線・転用が繰り返されてきました。その度に改造が施されて、

現在の編成はファミリー向けの設備が充実したものになっています。

 

 

「国産鉄道コレクション」シリーズはまだまだ続きます。

 

ドミートリイ・ドミートリエヴィチ・ショスタコーヴィチ
(Dmitrii Dmitrievich Shostakovich / 1906-1975)の
交響曲(全15曲)を、今日から探訪していきます。

CD:ショスタコーヴィチ/交響曲第1番&15番
ウラディーミル・フェドセーエフ指揮
/モスクワ放送交響楽団
Pony Canyon / POCL-00351
ショスタコーヴィチ交響曲第1&15番

昨日にもアップしたこの写真のCDに収録されている、
ショスタコーヴィチの出世作となった<交響曲第1番>は、
レニングラード音楽院の卒業制作として作曲された作品です。

注)レニングラードは、現在のサンクトペテルブルグです。

初演は、1926年5月12日にレニングラードで、
ニコライ・マルコの指揮による
レニングラード・フィルハーモニー交響楽団によって行われ、
聴衆の熱狂的な反応を得た大成功を収めました。
「現代のモーツァルト」と喧伝され、
当時レニングラードに客演していたブルーノ・ワルターは、
1927年5月5日にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を
指揮してこの交響曲の国外初演を行いました。
その他、オットー・クレンペラー、
アルトゥーロ・トスカニーニ、
レオポルド・ストコフスキー、アルバン・ベルクからも
賞賛され、西側への紹介が度々行われ、弱冠19歳にして
国際音楽界に衝撃的なデビューを果たすことになったです。

###<交響曲第1番 ヘ短調 作品10>###

[第1楽章]
序奏をともなうソナタ形式で構成されています。
行進曲調が明確になったところからが第1主題で、
ソナタ形式主部に入っていきます。
第2主題は、ロシア風のワルツです。
ワルツの多用は、チャイコフスキー以来の
ロシアのシンフォニストの伝統的な嗜好と言えるでしょう。
規模はそれ程大きくはありませんが、
展開部後半や終結部のクライマックスへの驀進に、
後年の大作の片鱗を聴くことができます。
若くして既に十全にソナタ形式を使いこなしている
堂々たる冒頭楽章です。

YouTube / Shostakovich - Symphony No. 1 in F minor
             - Part 1/4


[第2楽章]
小粒でもピリリと辛いパンチの利いたスケルツォです。
トリオがロシア民謡調の弱奏であるところが独創的です。
私見ですが、ベートーヴェン、ブルックナー、そして
ショスタコーヴィチが、三大スケルツォ作曲家だと思います。
早くも、この第1番で、
スケルツォらしいスケルツォが誕生しています。

YouTube / Shostakovich - Symphony No. 1 in F minor
             - Part 2/4


[第3楽章]
この作曲家の重要な持ち味になっていく冷徹な緩徐楽章の
雛形が、早くもこの最初の交響曲で顔を現わしています。
ワーグナー作品からの引用や影響が色濃く反映されている
主要主題部分と、葬送行進曲調の昼間部から構成される
(複合)三部形式による緩徐楽章です。

YouTube / Shostakovich - Symphony No. 1 in F minor
             - Part 3/4


[第4楽章]
ソナタ形式を応用した独自性の高い構成による
フィナーレと考えてよいでしょう。
悲痛な楽想による序奏から始まり、
やがて前進的な第1主題に入り、
一気にヴォルテージを上げていきます。
この辺りの筆致は、若くして既に確かなものです。
第2主題は一転して叙情的です。
また、この辺りで鮮明に聴くことができる
ピアノを効果的に使用するオーケストレーションは、
交響曲の歴史の中では珍しいもので、
この作曲家独特のものです。
そして音楽は痛切なクライマックスの到達しますが、
突然進行を止めます。そして、哀歌のような変容部が始り、
やがて第1主題と第2主題を活用したクライマックスを
全曲の結尾としています。
この終盤の部分は、ソナタ形式の通常とは異なるものの
デフォルメした再現部に相当する部分と
解釈することもできるでしょう。

YouTube / Shostakovich - Symphony No. 1 in F minor
             - Part 4/4


弱冠19歳にして、ベートーヴェン、シューマン、
ブラームス、チャイコフスキー、マーラー、
シベリウス、プロコフィエフ、等の先達の交響曲第1番に
勝るとも劣らない作品を発表したショスタコーヴィチは、
やはり只者ではなかったのです。
このところ、10年以上も前に刊行されていた鉄道雑誌を回想しています。

朝日新聞出版から刊行されている「週刊朝日百科シリーズ」
の一環として毎週発行された雑誌、
<私鉄全駅・全車両基地>のご紹介は今回で第27号です。
前号の京成電鉄の紹介から一転して関西圏に飛んで、
本号は神戸と姫路を結ぶ私鉄=山陽電気鉄道の登場です。

かつては、神戸市内は路面軌道を走る
地方の都市間連絡私鉄でしたが、
神戸市中心部の地下に神戸高速鉄道が建設され
新開地駅を結節点として阪急電鉄と阪神電気鉄道と
線路が繋がったことによって、大きく発展しました。

私鉄全駅・全車両基地27/山陽電気鉄道

###私鉄全駅・全車両基地27/山陽電気鉄道###

本線、網干線、神戸高速鉄道東西線、山陽姫路駅、
須磨浦公園駅、新開地駅、等が紹介されています。

大河ドラマ「軍師 勘兵衛」の縁の地、
姫路が山陽電気鉄道の本拠地です。
JR姫路駅に隣接する山陽姫路駅には、
梅田発の阪神電気鉄道からの直通を含む特急と普通が
交互に着発する光景が繰り返されます。

山陽姫路駅

山陽の工業地帯を走る路線ですが、須磨辺りは
風光明媚な海岸線近くを走ります。
須磨浦ロープウエイに直結する須磨浦公園駅は、
瀬戸内海を見渡せる眺望を誇るロケーションです。
阪神の特急の姫路乗り入れが本格化する前は、
阪急の急行がこの駅まで乗り入れて、
折り返し運転をしていました。

須磨浦公園駅

車両の紹介、全駅の紹介も、いつもの通りです。
車両と全駅の紹介

神戸市内がまだ地上線で路面軌道部分もあった時代の
貴重な写真等、懐かしい写真も掲載されています。

神戸市内地上戦時代の写真等

筆者は、阪神淡路大震災の直前に神戸・姫路・広島を
訪ねた際に山陽電気鉄道に乗って以来、訪ねていません。
久しぶりに、山鉄に乗りに、
明石や姫路に足を伸ばしてみたくなりました。