松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~ -23ページ目

松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~

創造芸術は人間の根源的な表現欲求と知的好奇心の発露の最も崇高な形。音楽家・作曲家を目指す貴方、自分の信じる道(未知)を進んでいきましょう。芸術・音楽・文化と共に人生と社会を豊かにしていきましょう。~頑張れ日本!〜がんばろうニッポン!

アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第215巻の紹介です。

 

 

毎号のお楽しみになっているNゲージサイズ車両模型ですが、本号では、

往年の名門特急「はと」のヘッドマークも誇らしげな

EF58形「青大将」の、流麗な勇姿を楽しむことができます。

 

 

それではいつものようにパッケージを解いて、

奥底から第215巻の冊子を取り出しましょう。

 

 

巻頭記事はこのところの通例で、付録模型の車両形式の解説です。

東海道本線の往年の名門特急「はと」の先頭に立ったEF58形直流電気機関車の特集です。

「つばめ」と「はと」は、淡緑色の専用色をまとった機関車と客車に統一されて、

昭和31年からEF58形を先頭に、編成美を誇りながら疾走したのでした。

 

 

次のページでは、雪景色の中を走る都会的なステンレス車両の写真が目に飛び込みます。

長野電鉄の3500系・3600系の特集です。

この車両は、東京の営団地下鉄(現 東京メトロ)日比谷線の初代車両、

3000系電車に譲渡を受けて、改造して導入した者です。

おでこが大きい独特のスタイルから"マッコウクジラ"のニックネームで親しまれました。

長野電鉄では、2両編成が3500系、3両編成が3600系とされました。

最盛期には2両編成14本、3両編成3本が揃いましたが、今では引退が進んできています。

 

 

更にページをめくると、今度は軽快気動車の写真が並んでいます。

岐阜県内の国鉄垂水線を第三セクター化した樽見鉄道のハイモ330-700形の特集です。

ハイモという形式名称が珍しい存在でもあります。

同鉄道の最新形式で、3両が在籍していますが、

その内の1両は観光列車用に改造されて、訪れる人々を楽しませてくれています。

 

 

「日本の鉄道の歴史」シリーズは、室蘭本線支線の特集です。

特に、東室蘭から室蘭港までの区間は、

北海道屈指の工業都市を支えた良港を巡る産業路線でした。

しかし、町の発展と衰退の中で姿を変えてきた歴史を、

保存されている旧室蘭駅舎が今に伝えています。

現在では、東室蘭ー室蘭間は、地域輸送の支線になっています。

 

 

巻末記事はいつものように「観光列車」シリーズです。

本号では、JR東日本「おいこっと」の特集記事となっています。

飯山線を走る観光列車で、土休日を中心に長野ー十日町間を往復しています。

普段は一般の列車としても運行され、出会える機会が多い嬉しい存在でもあります。

種車はキハ110系で、窓と窓の間のピラー毎に沿線をイメージしたアイコンが描かれていたり、

ツートーンの塗装の塗り分けが極めて繊細であったり、なかなかの存在感があります。

 

 

「国産鉄道コレクション」シリーズは、まだまだ続きます。

 

 

一昨日の記事で予告した通り、
マーラーの交響曲についての私見を昨日から綴りはじめています。

ベートーヴェン以降の作曲家の交響曲を作曲年代順に聴き進めていくと、
その作曲家の音楽家としての彫琢が深まって行く様が
浮き彫りになっていきます。
ベートーヴェン然り、シューベルト然り、
メンデルズゾーン然り、シューマン然り、
ブラームス然り、
ドヴォジャーク(ドヴォルザーク)然り、
チャイコフスキー然り、ブルックナー然りですが、
何といってもその圧倒的な量感や楽章数の変節や
声楽の多岐にわたる導入等、
マーラーのその道のり・足取りは別格の存在感があります。

今回は第2番「復活」です。
この作品は、マーラーが交響曲の作曲の独自の方法論を
完全に確立させた作品として位置づけられる名曲です。

おそらくはベートーヴェン「交響曲第9番」を目標の雛形として、
巨大なソナタ形式冒頭楽章・
中間楽章群・
独唱によるフィナーレへの導入・
独唱と合唱を導入した荘厳なフィナーレ
という楽章構成を設計したものと推察されます。

第1楽章は、もともとは「葬礼」と題した交響詩として
作曲を開始したものであったようですが、
最終的には5楽章に及ぶ大曲の冒頭楽章になりました。
この楽章の構造こそが、
マーラーがマーラー流ソナタ形式に
辿り着いたことを物語っています。
簡単に説明するならば、
ABABABAABAという構成です。
Aが主要主題(第一主題)を主体とした部分、
Bが副主題(第二主題)を主体とした部分、
と考えてください。
音楽が一元論に基づいていたバロック時代から、
古典派の時代から二元論への移行が始まり、
ロマン派の間にその二つの要素の対照性の振幅が拡大を続けて、
遂にはマーラー流ソナタ形式という
二元論の極致に到達したと、私は考えているのです。
極論するならば、
この楽章の構造とその意味を理解できれば、
後続のマーラーの交響曲群の全てを理解できます。
それにしても、展開部最後のクライマックスが崩落して
再現部に突入するあたりのカタストロフの凄まじさは、
それまでの音楽史を飲み込んでしまっているような
とんでもない迫力があります。
あまりの量感をマーラーも自覚していたようで、
この第一楽章を第一部として位置付け、
5分のインターバルをとった後に後続の楽章に入るように、
スコアに指示が書き込まれています。

[マーラー流ソナタ形式の補足説明]
ABABABAABAという構成をもう少し詳しく説明しましょう。
最初の A B は第一主題と第二主題の提示に相当します。
二度目の A B は古典派の時代の提示部繰り返しに相当するマーラー流の再提示です。
但し、A の部分に展開部とも感じられる発展的な要素も含まれていますし、
後半は提示部の終止(小結尾)を思わせる楽想となっています。
三度目の A は展開部の前半部に相当します。
但し前述した二度目の A が展開部の様相も持っていますので、
二度目の展開と捉えることも可能です。
三度目の B は、三度目と四度目の A 、つまり展開部の前半部と後半部に間に、
第二主題が駆け抜けるように奏される間奏部のような展開部半ばの挿入部です。
四度目の A は展開部の後半部で、壮絶なまでのクライマックスに到達して、
それが崩れ落ちるように再現部、つまり五度目の A に舞い戻る様は、
正にカタストロフです。
五度目の A と四度目の B は第一主題と第二主題の再現に相当します。
最後の六度目の A は、二度目の A の後半部の楽想が回帰して、
この楽章の終結部(コーダ)となっています。
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総括すると、
提示部:AB→再提示部:AB→ 展開部I:AB→ 展開部II:A→再現部:AB→終結部:A
と捉えることができる訳ですが、同時に、
提示部:ABA→展開部I:BA→間奏部:B→展開部II:A→再現部+終結部:ABA
と捉えることも可能なのです。
マーラーの場合、どちらの考えが正しいということではなく、
両方の見方(可能性)を複合して持っているソナタ形式と考えるべきだと
私は考えています。
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第2楽章はマーラー独特の田舎風ワルツ=レントラー楽章です。
古典派で言うメヌエットと緩徐楽章の中間の性質を持つ、
間奏曲的な性格の楽章で、第二部が導入されます。

第3楽章は、マーラー流のスケルツォです。
やや遅めのテンポに乗って、
まるで水の流れのようなテーマが
うねりを重ねていきます。
マーラーとしては珍しく
古典的なロンド形式(ABACABA)
に準拠した構成を用いていて、
ABA(c1c2/C)AB(Ⅴ楽章導入の予告)A
と分析できます。
後年、ルチアーノ・ベリオが「シンフォニア」の
第三楽章のコラージュの坩堝のような構造の器として
この楽章を丸ごと引用したことは、あまりに有名です。

第4楽章は、歌曲集「子供の不思議な角笛」の中の
一曲=歌曲「原光」をそのまま当嵌められています。
ベートーヴェン「第9」の終楽章のバリトンによる
導入唱のような役割を担っていると考えられます。
声楽を頻繁に交響曲に導入したマーラーの
最初の声楽導入楽章はこのような形で始りました。

第5楽章(終楽章)は、
ベートーヴェン「第9」の終楽章を
遥かに凌駕するような規模と構造を持っています。
聴衆は、非常に多くの段落を感受できる構成に基づいて
この楽章を聴き進めることになりますから、
構成原理を掴むことは難しいかもしれません。
しかし、賢明な読者の皆さんの中には、私と同じように
この楽章がそれ程複雑に変形されてはいない
ソナタ形式に基づいて設計されていることを
理解されている方も居られることでしょう。
そして、第一楽章で提示されたクライマックスへの楽想が
終楽章にも敷延されて、全曲の最後の最後に
最も提示したかったテーマが悠然と姿を現すという、
マーラーの全曲設計の十八番技を理解するならば、
もっともっと楽しくマーラーの交響曲群を
聴くことができるでしょう。

この曲は、演奏は大変難しい作品ですし、
時代を先取りしたような空間性も有していますから、
完全に近い実演に接することは滅多にありませんが、
作品そのものの持つ力が絶大であるために、
ある程度の演奏水準が維持されれば素晴らしい感動を
奏者と聴衆が一体となって共有することができます。

私が実際に接した実演の中では、
大野和士常任指揮者就任披露公演/東京フィル定期演奏会
インバル指揮/東京都交響楽団定期演奏会
シノーポリ指揮/フィルハーモニア管弦楽団来日公演
の記憶が今も鮮明です。

先年にサントリー音楽賞を受賞された大野和士氏の
受賞記念演奏会のプログラムも、この「復活」でした。
(2011年8月29日/19時開演/サントリーホール)
素晴らしい演奏で、終演後の拍手が鳴り止みませんでした。

下の写真は、私が若い頃に擦り切れる程に聴いたLP
ズビン・メータ指揮/ウィーン・フィル盤の表紙です。
LONDON / SLA-1098-9 (2枚組/5000円)

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-マーラー復活・メータ盤
第16作=<007消されたライセンス>の後、
諸事情によって暫く新作の公開が滞っていましたが、
ようやく1995年に第17作がロードショーとなりました。

注目の新ジェームズ・ボンド役には、アイルランド出身の名優
ピアース・ブロスナンが起用されました。
また、この頃になると原作者=イアン・フレミングの
長編にも短編にも映画化されていない作品が見当たらなくなり、
映画のために後継者が小説を新たに書き起こすということが
行われるようになっていったようです。



###第17作=<ゴールデンアイ>###

1995年 監督=マーティン・キャンベル
音楽=エリック・セラ
主題歌=「GoldenEye」ティナ・ターナー
ジェームズ・ボンド=ピアース・ブロスナン
ボンド・ガール=イザベラ・スコルプコ
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前作との間に実際の我々が生きる現実の世界は、
東西冷戦の終結という大きな転換を経ていました。
したがってこのシリーズも方向性の転換を余儀なくされて、
実際の作品の演出の指向性も変化していきました。
そこに新ボンド(ブロスナン)の登場が相俟って、
多少マンネリ状況であったこのシリーズは息を吹き返して、
再び大ヒットシリーズとして蘇っていったのです。

この作品のストーリーは、
東西冷戦時代のソ連での出来事が起点となって、
それから10年近く経ったソ連崩壊後に再びソ連圏に潜入し、
以前の出来事で死んだはずの嘗ての僚友=アレックと再会、
そしてクライマックスへと進んでいきます。

ボンドカーとして、BMW(Z3ロードスター)が登場して、
派手に活躍します。車のプロモーション・フィルムとしても
充分機能しているといって良いでしょうか。
タイアップ商法が強力になってきた時代でもあったのでしょう。

一方で、ボンドのプライヴェート・カーとして
懐かしいアストンマーチン・DB5も登場します。
また、時計のタイアップはSEIKOからオメガに変わりました。

YouTube / Goldeneye Trailer



ところで、ゲームの世界では、
【ゴールデンアイ】というソフトが人気らしいですね。
映画顔負けの臨場感を楽しめるようです。

YouTube / 【ゴールデンアイ】懐かしの007 part1

2024年5月に初演プロジェクトが実現した私の大規模作品の紹介です。

洗足学創立100周年記念公演の一つとしての企画で誕生した劇音楽作品です。

 

《邦楽語り劇「天守物語」》〜《新譜音悦多II》を序曲に活用した劇音楽(M1〜M22)

 

※ 初演の記録動画をこの記事の最下段にリンクしておきます。

  お時間の許す時にご視聴ください。

 

 

♪♪♪♪♪《邦楽語り劇「天守物語」 》♪♪♪♪♪

 

初演:2024年 5月 12日(日)  会場:洗足学園 前田ホール 

主催:洗足学園音楽大学・大学院  協力:現代邦楽研究所

企画・音楽監督・作曲・指揮:松尾祐孝 

原作:泉鏡花「天守物語」  脚本・演出:森田順平 

舞台監督:長沼 仁 

 

出演: 朗読劇:声優アニメソングコース  ダンス:ダンスコース  

   邦楽器アンサンブル:現代邦楽コース&現代邦楽研究所 

 

協力: 音響・照明・舞台制作:音楽環境創造コース  

    映像投影:音楽・音響デザインコース 

 

          ■Program■ 

 

♪ 第一幕 ♪ (序曲+M1〜M11)

松尾 祐孝 / 新譜音悦多II〜合奏七段今様(<天守物語>序曲)

松尾 祐孝 / 開幕(拍子木)

松尾 祐孝 / オープニングシーン 

松尾 祐孝 / 薄のテーマ 

松尾 祐孝 / 富姫のテーマ

松尾 祐孝 / 朱の盤坊登場 

松尾 祐孝 / 亀姫のテーマ 

松尾 祐孝 / 舌長姥の生首なめ 

松尾 祐孝 / 瓜二つ 

松尾 祐孝 / 朱の盤坊の語り 

松尾 祐孝 / 朱の盤坊の歌 

松尾 祐孝 / 亀姫の帰還

 

♪ 第二幕 ♪ (M12〜M22)

松尾 祐孝 / 童女の唄 

松尾 祐孝 / 図書之助登場 

松尾 祐孝 / 大入道と図書之助 

松尾 祐孝 / 図書之助にうっとり 

松尾 祐孝 / 富姫と図書之助 

松尾 祐孝 / 薄と富姫 

松尾 祐孝 / 立ち回り見物 

松尾 祐孝 / 閣上の戦い 

松尾 祐孝 / 何処に! 

松尾 祐孝 / 桃六登場 

松尾 祐孝 / 月の光〜終曲

 

 

序曲から始まり挿入音楽 no.11 で終わる第一幕、

そして挿入音楽 no.12 から始まり no.22 で終わる第二幕、

休憩を挿んだ二つの部分から構成されてい ます。

 

序曲には劇中の重要な場面のテーマや主要登場人物のテーマが含まれてい ます。

序曲から第二幕の最後の no.22 まで一貫性と有機性を持つ音楽と、

語り劇(朗 読劇)が綿密な関連性を持って進行する舞台を、

視覚と聴覚の両面で存分にお楽し みいただきたいと願って作曲した作品です。

そして、日本の文学作品を題材とした物語を、

日本語の美しさや日本の伝統楽器の響きや質感と共に、

たっぷりと味わっていただきたいという願いも込めた作品でもあります。

お時間の許す時に、初演の記録動画をご視聴ください。

 

 

この作品の上演は、勤務先の洗足学園音楽大学の多くの方々のご理解とご協力によって

実現することができたものです。この場をお借りして、あらためて感謝申し上げます。

 

 

 

 

明けましておめでとうございます!
 

昨年の《ワールド・ウッド・デー2025日本大会》開催(長期分散全国展開)の

 

完遂の報告と感謝を込めて、あらためて新年のご挨拶を申し上げます。

 

これからも、木の良さ!(Wood is Good !)をスローガンとして、

 

音楽も木の文化の重要な一分野と位置付けながら、活動を展開し参ります。

 

本年2026年もよろしくお願いいたします。

2026年、令和8年が始まりました。皆様の今年のご多幸をお祈りいたします。

昨年2025年は《EXPO2025大阪・関西JAPAN》の開催で盛り上がりました。

私は、その万博にほぼ並行する会期で分散方式による全国展開で主催運営した

《ワールド・ウッド・デー2025日本大会》の一環として万博会場内で開催した

【木の文化の音楽祭】があったため、大阪に何度も足を運んで、万博を満喫しました。

昨日から暫く、その訪問記を回想しています。

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《EXPO2025大阪・関西JAPAN》真夏の訪問記 vol.2

〜大屋根リング〜

 

 

万博会場についた私は、インフォメーションセンターでパンフレット等を

ゲットしてから、噂の"大屋根リング"に向かいました。

近づいてみると、想像以上のスケールで、しばし圧倒されました。

木材をしっかり組み上げた建築でこの大きさは、

正に木の文化のシンボルとも言える存在感です。

 

現在開催中の木の文化の国際フェスティバル《World Wood Day 2025 in Japan》

の実行委員長を務めている私としては、とても嬉しくなってきました。

 

 

猛暑の中、照りつける日光を避けるために、多くの来場者は、

大屋根の下の日陰で、ベンチや自動販売機を利用して涼をとっていました。

風雨には弱みも伝えられている大屋根ですが、

真夏の直射日光避けとしての機能は大いに発揮されている様子を確認できました。

 

 

大屋根リングのは、何箇所か要所に屋上に上がるエスカレーターが設置されていました。

また、数百メートルおきにエレベーターと階段が屋根下に組み込まれていました。

猛暑の中で来場早々早くも暑さにたじろぎ気味だった私でしたが、

意を決して大屋根の屋上に上がってみました。

 

 

屋上に上がると日陰が全く無いので、これは大変と思いましたが、

とにかく会場内の方向を見渡してみると。。。

 

 

 

 

こんな感じでした。なんだかワクワクしてきました。

そこで、猛暑の中での熱中症に気をつけながら、

大屋根リングを一周しながら、会場内のさまざまなパビリオンの建築などの

ウォッチングを楽しむことにしました。

 

この記事シリーズは、あと数日続きます。

 

アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第214巻の紹介です。

 

 

毎号のお楽しみになっているNゲージサイズ車両模型ですが、本号では、

ボンネット型の先頭部が懐かしいクハ481形100番台の流麗な姿を楽しむことができます。

 

 

それではいつものようにパッケージを解いて、

奥底から第214巻の冊子を取り出しましょう。

 

 

巻頭記事はこのところの通例で、付録模型の車両形式の解説です。

製造期間が15年に及んだ485系の先頭車クハ481形の中で、

ボンネット型で前照灯を改良したグループが100番台です。

特に日本海縦貫線では特急「雷鳥」などに運用されて、クイーン的な存在でした。

 

 

次のページをめくると、雪山の遠景を背にして白い車体が輝く

嘗ての井の頭線電車の写真が目に飛び込みます。

アルピコ交通(旧松本電鉄)3000形電車の特集です。

ステンレス車体にプラスティック製の先頭部の造形を組み合わせたところから

「ステンプラカー」と呼ばれた都会派通勤電車が、改造工事を受けて

信州の新天地に転身して活躍しています。

しかし、そろそろ引退がささやかれはじめているようです。

 

 

更にページをめくると、蒸気機関車が白煙をたなびかせて爆走する写真の目を惹かれます。

SL「やまぐち」号で活躍する動態保存機、JR西日本のD51形200号機の特集です。

昭和初期に輸送力増強を目指して開発・量産されたD51は、

国鉄近代化標準機の第一号として1115両も製造された名機で、

「デゴイチ」の愛称で、鉄道ファンのみならず広く親しまれた存在でした。

長らくC57形1号機が牽引機だったSL「やまぐち」号でしたが、

同機に故障が相次ぐようになったため、D51形200号機が大掛かりな整備を経て、

後継機として運用されたのでした。

 

 

「鉄道建築」シリーズは、新大阪駅舎の特集です。

私も関西方面に出かける時にしばしな利用する東海道新幹線と山陽新幹線の接続駅ですが、

開業以来変わらない姿を残す大阪の巨大なエントランスとして、

今も日々賑わっている全多く有数の拠点駅です。

新幹線の高架線の下に全ての施設を収めた合理的な設計は、今見ても見事です。

だからこそ、大きな改築もなく現在も機能しているということでしょう。

 

 

巻末記事はいつものように「観光列車」シリーズです。

本号では、中央本線の特急「あずさ」「かいじ」として活躍中の

JR東日本E353系の特集になっています。

山岳線区を含む中央本線の特急には、

急曲線や急勾配に対応できる車両が投入されてきましたが、

E353系は空気バネ式の車体傾斜システムが組み込まれています。

未来的なフォルムで車体を傾けながら曲線を疾走する姿はなかなか魅力的です。

 

 

「国産鉄道コレクション」シリーズは、まだまだ続きます。

 

 

昨日の記事で予告した通り、
マーラーの交響曲についての私見をこれから綴っていこうと考えています。
暫くの間、このブログに断続的にアップしていきますので、
ご精読いただければ幸いです。

ベートーヴェン以降の作曲家の交響曲を、
作曲年代順に聴き進めていくと、
その作曲家の音楽家としての彫琢が深まって行く様が
浮き彫りになっていきます。
ベートーヴェン然り、シューベルト然り、
メンデルズゾーン然り、シューマン然り、
ブラームス然り、
ドヴォジャーク(ドヴォルザーク)然り、
チャイコフスキー然り、ブルックナー然りですが、
何といってもその圧倒的な量感や楽章数の変節や
声楽の多岐にわたる導入等、
マーラーのその道のり・足取りは別格の存在感があります。

さて、まず最初の交響曲について始めましょう。

グスタフ・マーラーの交響曲第1番「巨人」は、
正にマーラーの青春の息吹といった趣の作品です。
また同時に、初めての交響曲ながら、先達諸巨匠の
名作に一歩も引けをとらない風格さえ感じられます。

まず、第1楽章のソナタ形式の扱いから何とも大胆です。
第一主題が牧歌的であるにもかかわらず、
長大な展開部を経た後に圧縮した再現部に突入し、
その再現部事態が終結部(コーダ)として機能するという
何とも心憎いばかりの構成を獲得しています。
また、完全4度音程を基調として空間的な序奏は、
後の更なる大交響曲群に見られる楽想の萌芽と
見てとれます。
その完全4度音程は、他の交響曲でも基本動機の
主要構成要素としてしばしば活用されます。

作曲当初は5楽章構成の交響詩として構想されたこの作品、
じつはここに「花の章」という副題が付せられた楽章が
挟まれていたのですが、最終的には削除されました。
20世紀突入間近という後期ロマン派の時代の流れの中で、
標題音楽(交響詩)路線を進むのか、
絶対音楽(交響曲)路線で進むのか、
迷いもあったであろうマーラーの心情が伺われます。

第2楽章は、マーラー流のスケルツォです。
スケルツォとしてはやや遅めのテンポながら、
若々しさと独特の存在感があります。

第3楽章は、不思議な感じがする緩徐楽章です。
交響詩の段階では「カロ(Callot)の画風の葬送行進曲」
という副題が付せられていました。
マーラーのユダヤ人としての気質や感性が
色濃く反映された音楽なのでしょうか。
とにかく独特の雰囲気に支配された音楽です。

第4楽章(終楽章)のソナタ形式がまた独特です。
第一楽章に比べると、提示部・展開部・再現部・終結部の
均等に近くバランスしていますが、
展開部の終盤から再現部の冒頭にかけては重層的で、
第二主題が先に再現している
シンメトリック構成と見ることもできますし、
展開部の最後に属音保続音上で第二主題が変容している
という風に捉えることも可能です。
マーラーの場合、これを決めつける必要はなく、
どちらにとっても良いような柔軟性と重層性を持っている
と考えた方が良いと私は思っています。
圧倒的で輝かしい結尾は、ベートーヴェン以来の
「闘争から歓喜へ!」という交響曲のモットーの
正当な継承者をアピールするに充分と言えるでしょう。

さて、このような論理的な構成についての解説はともかく、
この作品から放射される若々しいエネルギーは、実に魅力的です。
そういった側面をロマンたっぷりに歌い上げた名演は、
下の写真(LP/CBS-SONY SOCL-1054)の、
レナード・バーンスタイン指揮/ニューヨーク・フィル盤が、
未だに私のベスト・ワンです。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-マーラー「巨人」LP

若い方々も是非、演奏時間約55分のこの作品を、
じっくり味わいながら聴いてください。

今年も洗足学園音楽大学の"邦楽定期"が開催されます。

今回は、現代邦楽研究所の2025年度開講各種講座の修了演奏のステージも含めた

プログラムによる開催という趣向になっています。

また、昨秋に紫綬褒章を受章された福原徹先生のステージも盛り込まれました。

皆様のご来場をお待ちしております。

 

 

♫ ♫ ♫ ♫ ♫ 洗足学園音楽大学《第十六回 邦楽定期演奏会》♫ ♫ ♫ ♫ ♫

 

2026年2月15日(日) 14:30 開場 / 15:00 開演  洗足学園 前田ホール

入場無料(小学生以上入場可)注)要予約(ご予約は下にリンクのサイトから↓)

 

 

プログラム

「春興」  杵屋正邦 作曲/西川啓光 作調

「5つの組曲~尺八・箏・十七絃箏のための~」川崎絵都夫 作曲

箏組歌「四季曲」 

三味線組歌「乱後夜」「晴嵐」打合せ 

「笛独奏」福原徹先生 紫綬褒章受章記念演奏

「コスモドラグーン」 沢井比河流 作曲

 

【出演】

洗足学園音楽大学現代邦楽コース学生・卒業生・講師

洗足学園音楽大学現代邦楽研究所講座生・講師

特別出演 福原徹(笛)

司会・解説 森重行敏(現代邦楽研究所所長)

 

 

 

今日は、ティモシー・ダルトンがボンド役を務めた
作品の第2弾、通算第16作目の紹介です。



第16作=<消されたライセンス> 1989年
監督=ジョン・グレン
音楽=マイケル・ケイメン
主題歌=「License To Kill」グラディス・ナイト
ジェームズ・ボンド=ティモシー・ダルトン
ボンド・ガール=キャリー・ロウエル
ボンドカー=登場無し
      (但しタンクローリーのウィリー走行シーン有り)

個人的な復讐心と国家レベルの利害関係との狭間で苦悩する
ボンドを、演劇俳優出身のティモシー・ダルトンが好演しています。
物語の展開の途中、様々な経緯の果てに
英国情報部からクビを宣告され経歴を抹消されますが、
それを上手く逆用して敵陣に潜入して、事態を解決していきます。

007消されたライセンス / Blue-ray
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
MGXJ-29258
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-007消されたライセンスBD


この作品を最後に・・・
ティモシー・ダルトンはボンド役を降りることになりましたし、
監督のジョン・グレンも5作連続のメガホンの最後がこの作品です。
また、秘密諜報部(英国情報部)本部=MI6の配役が、
Q以外は次作から入れ替わることになります。

実は、この作品は興業成績が伸びず、
また権利問題も生じて、このシリーズの制作が、
この第16作のあと一時停滞したので、
その辺りの影響もあったのかもしれません。

この作品の後、6年程のブランクの後に、
ピアーズ・ブロスナンのジェームズ・ボンドが誕生して、
シリーズは復活していきます。