昨年のISCM国際現代音楽協会の世界音楽祭ポルトガル大会に出席した訪問記を再掲載しています。
暫くの連載となっています。どうぞご覧ください。
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《ISCM World New Music Days 2025 Portugal》訪問記の本編も4回目、
今日は Miso Music が2014年にオープンした実験的イベントスペース、
0'culto da Ajuda の紹介を軸として綴っていきましょう。
6月2日夜の公演【新オペラプロジェクト「A LAUPH TO CRY」】
(音楽祭コンサートno.11)で既に 0'culto da Ajuda を訪ねていましたが、
翌日から4回にわたって行われたISCM国際現代音楽協会の年次総会
(General Assembly)やその他のいくつかの公演もこの会場で実施され、
WNMD2025 の拠点会場の一つになっていました。
リスボンのベレン地区の緩やかな坂道の途中の路地を入って一角曲がったところに、
ひっそりと佇む 0'culto da Ajuda は、古い家屋を改造・改装した施設でした。
内部は小演劇公演でよく見かける芝居小屋のような雰囲気で、
そこに階段状の客席と最後方の調整卓が常設され、
また壁際や天井などに数多くのスピーカーや照明ライト、
そしてプロジェクターなど、所狭しと仮設されていました。
これらのスピーカーや照明装置を駆使して、ラウドスピーカーオーケストラ公演や、
音響と映像を加味した総合舞台作品の上演などに、
自在に活用できるスペースであるとお見受けしました。
いかにも Miso Music らしい本拠地であると感心しました。
↓ アフリカ原産のジャカランダが咲く坂道を登って右に曲がると
0'culto da Ajuda にたどり着きました。
↓ 0'culto da Ajuda 前の風景
↓ O'culto da Ajuda 内部の様子
↑ 壁や天井などに数多くのスピーカーや照明器具が配された
↓ 実験的イベント空間でした。
6月3日午前中の ISCM総会 1st session の後の公演
【EXTRAORIDINARY CELLO】(音楽祭コンサートno.12)は、
Felipe Quaresma の独奏により5作品が演奏されました。
この日の次のコンサートだったサクソフォンのコンサート
【EXTRAORIDINARY SAXOPHONE】(音楽祭コンサートno.13)と共に、
ポルトガルの素晴らしい演奏者による充実した演奏会でした。
【EXTRAORIDINARY CELLO】(音楽祭コンサートno.12) の
プログラムをこちらにリンクしておきます。↓
6月4日の総会の後の午後の公演2回は、O'culto da Ajuda 常設に機材を活用した
電子音楽分野の演奏会【Cinema for the Ear #1】(音楽祭コンサート15 & 16)でした。
前後左右上下に約20台も配されたスピーカーのフェーダーコントロールを、
作曲家自身がリアルタイムで操作しながら作品を再生するコンサートでした。
プログラムには MMP LPOUDSPEAKER ORCHESTRA と記載されていましたが、
日本ではCCMC等で行われているアクースマティックにほぼ近い形の
音響コンサートと考えていただければお分かりいただけるでしょうか。
6月6日の総会の後の午後公演2回も、ほぼ同様のスタイルの音響コンサートでした。
中には映像を伴う作品もあり、さまざまな作品を作曲者自身のスピーカーバランスの
制御の下に楽しむことができました。
ライドスピーカー・オーケストラ・コンサートは、
この施設の特性を活用した Miso Music らしい設えのイベントとなっていました。
【Cinema for the Ear #1】(音楽祭コンサートno.15 &16) の
プログラムをこちらにリンクしておきます。↓
【Cinema for the Ear #1】(音楽祭コンサートno.22 &23) の
プログラムをこちらにリンクしておきます。↓
ISCM総会の様子はまた後日にまとめてレポートすることとして、
明日は6月4日の夕方公園から新たな拠点会場となっていた
Sao Luiz Teatro Municipal の紹介を中心に訪問記を続けていきます。
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追記:私は現場に居合わせることができなかったのですが、
O'culto da Ajuda では、上述の公演の他、6月5日の昼公演として
【THIRST FOR CHANGE / INTERNATIONAL COLLOQUIUM】
(音楽祭コンサートno.19)も行われました。
Keynote speaker, speakers, Portuguese guitar, violin などを組み合わせた
作品やパフォーマンスが並ぶ、コラボレーションの新展開だったようです。
【THIRST FOR CHANGE / INTERNATIONAL COLLOQUIUM】
(音楽祭コンサートno.19) のプログラムをこちらにリンクしておきます。↓


































