シリーズ第1作=<飛来> (Ⅰ) 〜フルートとヴァイオリンの為に〜 | 松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~

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一昨日と昨日のシリーズ誕生秘話に続いて、
<飛来>シリーズの各作品の紹介を始めます。

###<飛来>~フルートとヴァイオリンの為に~###
         (1984)
<塔の会> (宍戸睦郎先生門下生の会) 出品作品

演奏時間:約11分
初演:1984年12月 ルーテル市谷(東京)
演奏:フルート=高桑英世 ヴァイオリン=桑野聖

この作品を書くことになった頃、私は藝大の
大学院修了作品の作曲に専心していた時期でした。
しかし一方で、作品発表コンサートの企画が持ち上がり、
修了作品を書き上げるやいなや、
そこへの出品作品の作曲に取り掛かったのでした。

大規模オーケストラ作品を書き上げて
すっかり空っぽになっていた私の脳裏にふと浮かんだのが、
前回までの記事で紹介した乗鞍岳山頂を訪ねた時の、
あのイメージでした。

宇宙が透けて見えそうなくらい青い空・・・
風の音と無音・・・
日本中の山々が見渡せるかのような眺望・・・
空間そのものの実感・・・

このようなイメージを、
フルートとヴァイオリンの組み合わせに託して、
宇宙から何かの気配が飛来してくるような感覚をも感じた
乗鞍岳山頂での記憶から、
<飛来>というタイトルが誕生しました。

当初「<飛翔>というタイトルではなく、
なぜ<飛来>なにか?」
という質問をよく受けましたが、
このような理由によります。

1984年に藝大大学院を修了した私は、
以後積極的に作品を発表していくことになったのですが、
私の20歳台後半から30歳台序盤にかけての主要作品群が、
<飛来>シリーズになっていったのでした。

スキーとの出会いから乗鞍岳との出会いが生まれ、
そこから触発されて<飛来>シリーズが誕生したのです。
人生の綾に感謝!

今日の写真は北海道のしキー場で撮ったカットです。
拡大してご覧いただくと、樹林と雪の織りなす
タペストリーのように感じることでしょう。
私は、東山魁夷画伯の絵を彷彿とさせるような、
このような雪景色が大好きなのです!

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