アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第124巻の紹介です。
毎号お楽しみの付録、Nゲージサイズ模型、
本号は、EF65形直流電気機関車が珍しい葡萄色をまとった
同形式57号機の姿です。
ではいつものようにパッケージを解いて、
奥底から第124巻の冊子を取り出しましょう。
巻頭記事はこのところの恒例通り、
付録模型の車両についての解説です。
1965年に登場以来、国鉄の直流電機の標準車として
数多く製造されたEF65は、直流電気機関車標準色、
濃青とクリーム色のツートーンでした。
JR貨物に転籍後、EF65登場以前の旧型電機機関車の
標準色だった葡萄色に塗装した車両を登場させるという
鉄道ファン向けのサービスを展開しました。
最初は9号機、次に56号機、そして57号機に受け継がれました。
続くページは、JR東日本の交流電化区間で活躍した
719系近郊形交流電車の特集でした。
近郊形直流電車211系をベースとして、東北本線等での
運用に合わせて設計や仕様を変更して製造されました。
クモハ+クハの2両を基本ユニットとして、
ローカル線閑散区間から通勤通学輸送まで、
幅広く運用されています。
さらにページをめくると、長崎県の島原半島を走る
日本最西端の非電化私鉄=島原鉄道で頑張っている気動車、
2500形・2550形の特集です。
新潟鐵工所(現・新潟トランシス)が開発した
地方私鉄や第三セクターに特化した規格型気動車シリーズ
「NDC」の島原鉄道版車両という訳です。
「鉄道建築」シリーズの記事は、嘗てマスコミでも取り上げられ
一世を風靡した"幸福駅"の駅舎の特集です。
帯広から十勝平野を南下して広尾までを結んでいた広尾線は、
廃止から既に30年以上が経過していますが、
今でも広尾駅舎は観光名所として健在です。
そして巻末はいつものように「観光列車」シリーズの記事で、
本号は"びゅうコースター風っこ"の特集です。
"びゅうコースター風っこ"は、
信州から東北までを駆けるトロッコ気動車です。
この列車は特定の路線で運用されるものではなく、
イベント列車としてJR東日本内の各地に姿を現せて
人気を博しているということです。
「国産鉄道コレクション」シリーズは、まだまだ続きます。