『サンダーバード』讃!〜クラブロッガーの暴走〜 | 松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~

松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~

創造芸術は人間の根源的な表現欲求と知的好奇心の発露の最も崇高な形。音楽家・作曲家を目指す貴方、自分の信じる道(未知)を進んでいきましょう。芸術・音楽・文化と共に人生と社会を豊かにしていきましょう。~頑張れ日本!〜がんばろうニッポン!

『サンダーバード』~クラブロッガーの暴走~は、
日本では第27話として、英国本国では第28話として放送されました。



この回は、巨大メカであるクラブロッガー、
自動運転可能な自走式森林伐採&パルプ製造工場マシンが、
ゲストメカとして大活躍(大暴走)します。

最近紹介している「魅惑のメロディー」や「偽物にご用心」
のような心理的な描写に焦点を当てた物語も素晴らしいですが、
このようにゲストメカの魅力を全面に押し出した
正攻法押せ押せの物語もなかなかの魅力があります。

しかも、単純にメカ暴走を力ずくで阻止するような構図ではなく、
このマシンの設計者から原子炉の停止方法を探り出すでく、
ロンドン・エージェントのペネロープが別動隊として活躍するという、
凝った脚本になっています。

コンピュータ・グラフィクスが無い時代の
完全なアナログ実写だからこその魅力が、画面からひしひしと伝播してきます。
巨大メカが走るシーン一つ見ても、
先頭を走るメインマシンの巨大なタイヤがバウンドする様子や、
連結されている後続のサブマシンのキャタピラのリアリティ、
そして破壊した障害物を乗り越える際には速度が少々落ちる
といった実物ならさもありなんという細かいところまで、
しっかり表現されているのです。

こういった細部へのこだわりには、
管弦楽曲のオーケストレーションの精緻な筆致に
全く別世界の話ではありますが、一脈の共通項を感じます。
物づくりにも曲づくりにも、人間の根源的な表現欲求が、
きっと共通しているのだと思います。


写真は、今回の悪役?=ゲストメカのクラブロッガーです。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-巨大マシーン=クラブロッカー