アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第93巻の紹介です。
毎号のお楽しみ、Nゲージサイズ模型の付録は、
交直流電気機関車の決定版=EF81でした。
では、いつものようにパッケージを解いて
奥底から第93巻の冊子を取りだしてみましょう。
関東記事は、このところの定番通りに
付録模型の車両の紹介になっています。
EF81形交直流電気機関車の最終完成形とも言えるもので、
直流1500v、交流20000v/50Hz、交流20000v/60Hz、
の三電源に対応できるオールマイティーな性能を誇ります。
日本海縦貫線のエースとして大活躍した名機です。
次のページをめくると、伊豆急行8000系の特集です。
オールステンレス20メートル級4ドア通勤型車両の
私鉄向けのスタンダードを確立したと言っても過言ではない
東急8000系が、現在では伊豆急行の主力車両として
大活躍しているのです。
海側の座席をクロスシートにするなど、
観光路線向けの改造が施されて、
外装もマリンブルーのラインを纏って、
伊豆半島東岸を快走しています。
更にページをめくると、旧型電機の厳めしい姿が
目に飛び込んできました。
全202両のうちの24両が回生ブレーキ追加の改造により
EF16形になり、さらにそのうちの10両が再改造されて
EF15形に戻るという、国鉄史上ほとんど類例をみない
原形式復旧というケースがあったのが、
EF15形直流電機機関車なのでした。
続くページは、比叡山鉄道・坂本ケーブルの特集でした。
大正時代に開業された坂本ケーブルは、山麓の坂本駅も
山頂の延暦寺駅も、開業当時からの雰囲気を
今に伝えている、鉄道ファン必見のスポットです。
巻末は、このところの定例通りに観光列車の特集です。
但し、本号で珍しく私鉄が取り上げられていました。
富山地方鉄道のダブルデッカーエクスプレスです。
京阪電鉄の2階建車両付き特急電車として
一世を風靡した名車3000形が、
富山地方鉄道で2階建て車両を真ん中に挟んだ
3両編成で運用されているのです。
オレンジ色系の車両が、緑深い山河の風景に
よく映えて、素敵なコントラストを醸しています。
「国産鉄道」コレクションシリーズは、
まだまだ続きます。