開催から22年が経過したISCM横浜大会の回想録を続けています。
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<ISCM世界音楽の日々2001横浜大会>への苦難の道のり
も、記事を重ねて PART 7 になりました。
ご精読、ありがとうございます。
前年度のISCM総会で開催概要の報告を行なわなければ
ならなかった日本支部として、
松平頼曉(JSCM委員長/大会会長)と
小生=松尾祐孝(JSCM事務局長/大会実行委員長)は、
<ISCM世界音楽の日々2000ルクセンブルグ大会>に
赴いたのでした。
総会での報告の前に、本部役員との報告や協議の場が、
何度か設けられました。
開催の骨子については概ねスムーズに理解されましたが、
プログラミングの問題については、相当に紛糾しました。
「加盟支部・準会員の作品を完全には網羅できていない」
という点を強く指摘されたのです。
この問題は、その時点でも10年以上ISCM内の
検討課題になっていたもので、
国際審査会入選作品の質の保証と加盟支部・準会員の
平等性という、相矛盾しかねない二つ視点の両立という、
根本的な解決策は極めて見出し難いものなのです。
この場合、2000年10月の時点では、
既に開催日程と各演奏会の詳細もほぼ固まり、
私の帰国後数日に文化庁への書面提出期限も迫っている
中で、大幅な変更は最早不可能でした。
私は、大会日程予定表を睨みながら、
その場のとっさの判断で、
開催最終日に施設と時間の余裕が多少有ることを見出して、
演奏曲の無い支部・準会員の作曲家の独奏作品を特集する
<独奏作品展~Solo Pieces Exhibition>の追加を
提案して、何とかその局面を打開しました。
全加盟支部・準会員を網羅するという命題を何とかクリア
して、国際本部の了解を得ることができたという訳です。
しかし、この追加した演奏会の本番が、
実際に実施してみると、
想像以上の盛り上がりを見せたのです。
<WMD2001横浜>の開幕17周年にあたる
10月3日に向けて、各公演の模様も
順次回想していきますので、どうぞご期待ください。
そして、日本の事務局に指示を出して、
文化庁等への提出書類にもその内容の追加を記載して、
何とかギリギリ間に合ったのでした。
また、丁度そのルクセンブルグ大会の中で、韓国支部から
トリオ・ハーン/Trio Haan というグループを、折角の
隣国開催の日本大会に出演させてもらえないだろうか」
という申し入れを受けました。
そこで、トリオ・ハーンのメンバーに独奏作品展に
出演しただくことも組み合わせて、
<ISCM世界音楽の日々2001横浜大会>のプログラムの
最終調整を進めていったのでした。
日韓共催FIFAワールドカップ2002決勝戦開催地=
横浜の地で、そのプレ・文化イベントとしても
位置付けられる音楽祭に、
韓国の演奏団体が出演するという日韓交流の要素が
期せずして加わることにもなったのです。
そして遂に、下記の通りのボリュームの
プログラムが策定されたのでした。
◉ 国際審査会入選作品・・・・・・・・・43作品
◉ プログラム委員会調整作品・・・・・ 7作品
◉ プログラム委員会設定作品・・・・・ 4作品
◉ 加盟支部・準会員提出独奏作品・・・18作品
◉ 日本支部出品作品・・・・・・・・・19作品
◉ 国際審査員作品・・・・・・・・・・ 6作品
◉ 協賛者推薦作品・・・・・・・・・・ 8作品
◉ 演奏者推薦作品・・・・・・・・・・ 5作品
◉ ISCM歴史的功労者作品・・・・・・・ 4作品
◉ 伝統音楽作品・・・・・・・・・・・・1作品
◉ JSCM音楽祭作品・・・・・・・・・・24作品
合計・・・・・139作品
※ 国際審査入選・演奏見送り作品・・・・ 7作品
<ISCM世界音楽の日々2001横浜大会>への苦難の道のり
・・次回の記事で大詰めを迎えます。
<ISCM世界音楽の日々2000ルクセンブルグ大会>の
プログラム冊子は、このようなデザインでした。
