「80歳の秋山が語る──人は一瞬ごとに変わり続けている」
私は今、80歳になりました。
人生を長く歩いてくると、
若い頃には気づかなかったことが、
だんだんとはっきり見えてくるものです。
その中でも、特に強く感じていることがあります。
それは、人は一瞬一瞬、
変化し続けている存在だということです。
若い頃の私は、人を固定したイメージで見ていました。
「あの人はこういう人だ」
「あの人は変わらない」
そんなふうに、過去の姿をそのまま現在の姿だと
思い込んでいたのです。
しかし長い人生を生きてきて、
私はそれが大きな勘違いだったことに気づきました。
人は、驚くほど変わります。
優しかった人が、人生の試練によって強くなることもある。
頑固だった人が、歳月の中で柔らかくなることもある。
若い頃に迷っていた人が、
やがて自分の道を見つけて輝き出すこともある。
そして何より、自分自身が大きく変わっていくのです。
20歳の自分
30歳の自分
40歳の自分
50歳の自分
振り返ってみると、
それぞれがまるで別人のように感じられます。
考え方も、価値観も、物事の見方も、少しずつ変わっていく。
その変化は、ある日突然起こるわけではありません。
一瞬一瞬、ほんの少しずつ起きているのです。
まるで、夜明けの空のようです。
空は急に明るくなるわけではありません。
ほんのわずかな光が積み重なり、
いつの間にか朝になっている。
人間の変化も、それと同じなのです。
だから私は、若い人たちに伝えたいと思います。
人を過去の姿で決めつけてはいけません。
昨日のその人と、今日のその人は、
もう同じではないかもしれない。
そして同じように、昨日のあなたと今日のあなたも、
すでに違う存在なのです。
このことに気づくと、人生はずっと優しいものになります。
人に対しても寛大になれるし、
自分の未来にも希望を持てるようになります。
人は、固定された存在ではありません。
人は、流れ続ける存在なのです。
80年生きてきて、私が確信していることがあります。
それは、
人間はいつでも新しくなれる存在だということです。
どんな過去があっても、
どんな失敗があっても、
人はまた変わり、また成長していきます。
そしてその変化は、今この瞬間も続いています。
だからどうか覚えておいてください。
あなたは、昨日のあなたではありません。
そして明日のあなたは、
今日のあなたより、さらに新しい存在になっているのです。
人生とは、
一瞬一瞬、新しい自分が生まれ続ける旅なのです。