第13話
★前回までのあらすじ
5月7日
えっ、僕にとって生きている実感とか、生きている意味がなにかって?
「苦しみ、悲しみ、辛さ、怒り、恨み・・・」
それだけ。楽しいことなんかなにもありません。
だから、僕は生きていることより、死ぬことを選びます。
僕のこの気持ちを理解し同調して、僕と一緒に死んでくれる人がいましたら、どうかご連絡をください。
S・Y (13歳)
「これじゃ、自分で自分を自殺に追い込むことを、助長しているようなもんだからな・・・」
「そうね。あたしもキューピッドおじさんの言うとおりだと思うわ・・・」
「一時でも早くこの翔くんの問題を片付けてあげて、陽菜ちゃんのお家に笑顔の花束の宅急便が届き、いつも彼女のお家が笑顔で満ち溢れていて、幸せに暮らせるようにしてあげないとね・・・」
―ムニャムニャムニャ・・・僕だって本当はみんなと一緒に学校に行きたいし、自殺なんかしたくないんだよ。でも、あいつのせいで僕の人生はメチャクチャになり、みんなにいじめられるから学校へ行きたくなったし、自殺しなくちゃいけなくなったんだよ・・・ムニャムニャムニャ―
シンデレラとキューピッドおじさんは、翔くんが睡眠中にまでもその恐怖や不安に襲われて、自分の寝言の中で「あいつ」と呼んで憎んでいた、彼の不登校や自殺未遂の原因をつくった犯人を探すために、彼の夢の中にワープすることを決めた。
二人が、翔くんの夢の中にワープして驚いたのは、彼の夢の中の世界が人の姿や建物風景などのすべてがまったく見えないように、すべて真っ黒い墨のような物で塗られていたことである。
まさに、人が誰も住まなくなって荒れ果てた街のようなものだった。
そして、すぐにシンデレラとキューピッドおじさんは、翔くんの夢の中のこの光景を見て、いかに今の彼の心が病んでいるのかが分かった。
「これは、ちょっとやそっとの解決方法では、翔くんの心の病は治せんぞ・・・」
「そうね。・・・」
「だけど、ここまで翔くんを心身共に追い込んで苦しませている奴って、きっと自分自身も相当に精神や肉体が病んでいる奴だろうな・・・」
「あたしも、きっとそうだと思うわ。そうじゃなかったら、まだたかだか十三、四歳の少年の心の中が、こんな廃墟化して誰も住んでいない街のような、とても暗闇の世界に覆われているとは思えないもの・・・」
「こんな廃墟化して誰も住んでいない街のような、暗闇の世界怖いシンデレラ・・・」
「こんな大事な話をしているときに、“怖い桃”の桃言葉なんかパクッて、彼女の真似なんかしている場合じゃなかろうが・・・」
「お前が、そんなことやるんだったら、じゃあワシだって出しちゃうゾ!o(^^)o-------------廿TT~................牛の散歩 ^^v」
「ただ、この夢の場所にはその犯人を探すための手がかりが何一つないとすると、その犯人を見つけるには、さらに彼の夢の世界を過去に遡って調べる必要があるようじゃのう・・・」
「翔くんの過去の夢の中にタイムスリップして、その犯人の手がかりを探すってことね・・・」
「そうじゃなあ・・・」
二人はそう決めると、さっそく翔くんを不登校や自殺未遂するまでに、心身共に追い込んだ犯人の手がかりを探すために、彼の過去の夢の中へ小さな証拠も見逃さないようにするために、時間を区切ってタイムスリップすることにした。
ところが、その途中で二人は“まさか?”と、自分たちの目を疑うような、とんでもないショッキングな出来事を、目撃したのである。
それは、あの陽菜ちゃんが小学生一年生とは思えないような顔をガングロに化粧し、コギャルみたいな肌を露出した派手な格好をして、夜遊びに出掛けて行こうとしている姿だった。
最初に表記するのをついうっかりして忘れていましたが、本作品に書かれています赤い文字部分の文章は、当caféに遊びにお出でいただいたみなさんの「足跡メッセージ」を、みなさんとの親睦を図ったり遊びを楽しんだりするために、本作品のストーリーづくりのヒントにして文章化したものです。
「Super SantaClaus シンデレラ」テーマソング
♪あのね あのね
普段のシンデレラは とってもチャーミングでお茶目な 17歳の女子高校生の女の子
♪でもね でもね
世界中の子供たちの夢の中の願いを受けて 天のパワーに導かれ
いちど “Super SantaClaus シンデレラ”に変身すると
宇宙でいちばん強い 女スーパー戦士
「天よ、我にSuper SantaClausの力を与え給え!変身アーメン!!」
この国に助けを求めている子供あれば その国に不幸に苦しんでいる子供あれば あの国に悲しくて泣いている子供あれば
世界の未来の子供たちの希望と平和を守るために 今日も悪と戦うシンデレラの旅は続く
現在、私が家族と同じように敬愛している、「マザー・テレサ」が残した教えの言葉を私なりに解読して、みなさんにとても分かりやすいようにその内容をひとつの歌詞やポエムとして纏めてご紹介します。ただし、この解読内容はあくまでも私の主観で感じたことを記述したもので、実際の「マザー・テレサ」が伝えたいと思っていたことと、大きな隔たりあるかもしれません。その点をご了解のうえで、ご覧いただきますようよろしくお願いします。
マザー・テレサの教え
第6回
「この世で最大の不幸は戦争や貧困などではない。寧ろそれによって見放され、“自分は誰からも必要とされていない”と感じる事。」
人間が、自国や自分自身の力の誇示や欲得のための手段として行なう“戦争”は、その戦場の多く人の命を奪ったり、あらゆる物を破壊したりしますが、本当の戦争の怖さはそれだけではありません。
それは、戦争で家族を失ったり家を失ったりした人たちの、「生きるための未来のすべて」を奪い取ってしまうからです。
そしてそれと同時に、多くの難民を作ってしまうからです。
資本主義や社会主義などを問わずに、常に人間社会には貧富の差は付いて回るものですが、おそらく戦争ほど多くの貧民を作ってしまうものは、この地球上にはないでしょう。
ただ、その中で一番怖いことは、その戦争のために被った貧しさや心身の痛みに負けて、“自分で自分の存在を否定したり、自分が生きていくことを放棄したりすること”です。
この現象は、その傷や痛みの深さなどに大きな違いはあるかもしれませんが、子供や大人に限らず現在の社会から逃避して “いじめ”や“ひきこもり”“自殺”などに走る、「人間の心の弱さや心の貧しさ」の構図によく似ているとところがあると思いませんか。
今日の一口メモ
現在、当ブログに新たに修正して掲載している「地球のなみだ~トトの不思議な夢~」は、実は私がブログをはじめて最初に書いた作品です。そして、わずか10日たらずでYahooやGoogle、MSN Japan、AOLなどで10以上の検索サイトで1位になった作品です。そしてまた、当ブログ関連に約20万人の読者を招くきっかけにもなった作品です。
「我が子たちが、むやみに自らの私利私欲のために、未だに兄弟同士で戦争をして殺し合ったり、いつの間にか古代から動植物や自然と共存することで、自分たちの生活のバランスが保たれて来ていることを忘れてしまい、多くの我が子たちが自らの頭脳の進化と共に自分たちの都合に合わせて自然を無造作に破壊したりしているから・・・」
「とうとう、お父さんが怒ってしまったのよ・・・」
「太陽さんが怒ったら、どうなるの?」
「・・・・・」
トトがそう尋ねると、地球は、何かに怯えるかのように急に顔色が青ざめ、体全身がガタガタ震えだすと再び口を閉ざしてしまい、もう決して二度と口を開くことはなかった。
そして、突然トトの前から慌てるようにして、スーと姿を消してしまった。
「地球さん!地球さん!ちょっと待ってよ~」
「話しの途中でいなくなるなんて、ずるいよ~」
その日以来、その後に地球がトトの夢の中に現れることは、もう二度となかった。
それから、半年ほど経ったある夜のことだった。
トトは、また不思議な夢を見た。
今度は太陽が、ブツブツ独り言を言いながら、物凄く赤い顔をして怒っている夢だった。
「太陽さん、太陽さん、どうしてそんなに怒っているのですか?」
トトが太陽に向かってそう尋ねると、太陽はギョロリとした大きな目の玉を剥き出しにして彼を睨み、「小僧、ワシに何か用か・・・」とそっけない態度で聞き返して来た。
ただ、トトが半年ほど前の夜、地球の不思議な夢を見たことを話し始めると、興味を持ったのか?!太陽は彼の話しをグイッと腕組みをして、いかにも横柄な態度で聞き始めた。
ところが、いざその話の内容が人間が自らの私利私欲ために、互いに戦争をして殺しあったり、自らの都合で自然を無造作に破壊したりして、いわば人間が自分を産んでくれた“母親”とも言える地球を傷つけている話になると、またまた太陽は赤い顔をさらに赤くして、最初にトトが太陽に出会ったときよりも、かなり大声を張り上げて怒り始めた。
「けしからん奴等どもめ。ワシの忠告をさんざん無視して、悪いことばかりしおって・・・」
「今度こそ、きつい天罰を下してやらんとなあ・・・」
「だけど太陽さん、悪いことばかりしている人間だけじゃないよ・・・」
「いいことをしている人間だって、いっぱいいるよ・・・」
「それは、おまえが決めることではなく、ワシが決めることじゃ・・・」
「そんなの、太陽さんだって自分勝手すぎるんじゃないの・・・」
「それじゃ、太陽さんだって悪いことをしている人間たちと、ちっとも変わらないじゃないの・・・」
「な、なに!お、お前は、ワ、ワシが決めたことが、間違っているとでも言うのか!!」
トトの言葉に、太陽は怒りが頂点に達すると、今度は赤い顔が以前にもまして、まるで真っ赤に燃えている溶岩のようにさらに赤くなり、頭のてっぺんから白い煙が吹き出した。
そして、その怒りが頂点に達したのとほぼ同時に、大きな岩のような手でトトの体を鷲掴みにした。
「うわっ!く、く、苦しいよ~」
「お前なんか夢の中(世界)に閉じ込めて、一生出られなくしてやるからな!」
「そ、そ、そんなのずるいよ。ただボクは、本当のことを言っただけじゃないか!だ、だ、誰かた、た、助けて~」
トトが大声を上げて、助けを呼んだまさにその瞬間だった。
「あ、あなた、お止めになって・・・」
「お、お前・・・」
そこに現れたのは、半年ほど前にトトの夢の中に現れて、忽然と姿を消してしまって以来、まったく姿を見せることがなかった地球だった。
「その子は、あなたに対して自分が思っていることや感じたことを、ただ素直に話しただけじゃないですか・・・」
「逆に、あなたに対してあんなことが言えるなんて、その子は本当の純粋な心の持ち主で、私たちの子供(人間)たちの行く末のことを案じているから、あなたにああゆうふうに真実のことを話したんだと思いますよ・・・」
「そ、そうかのう・・・」
「お前が、そこまで言うのなら仕方がないなあ・・・」
「許してやるとするか・・・」
太陽はそう照れ臭そうに呟くと、大きな岩のような手で鷲掴みにしていたトトの体を、今度はさっきまでとは違って、ゆっくりと労わるようにして道端の上に手放した。
そのとたん、トトが地球に礼を言う間もなく、またしても地球と太陽の二人の姿は、トトの目の前(夢の中)から忽然として消えしまい、どこを探しても見当たらなかった。
「もしかしたら・・・太陽と地球って、パパやママのように夫婦だったのかなあ?」
トトは、そう心の中でそっと呟くと、いつものようにもう夢を見ることもなく、そのまま深い眠りに就いた。
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