上田次郎、金沢次男、濱中治

 

Q.この3人の共通点は何でしょう

 

答えの前に笑い話

 

私の高校時代のこと

私は相性が良く

可愛がってもらえたのだが

物理の佐々木昭彦先生の

授業は、生徒を突き放した感じ

どこかコバカにしたところもあって

難解で有名だった。

 

私の友人はこのままじゃいけないと

後楽園球場の直ぐ近くK予備校で

笹本秋男なる講師のゼミを

受けることにした。

意気込んでいたところ

現れたのは佐々木先生だった。

『金返せ』だよねw

都立高校だったから

服務規程違反。

訴えれば処分は下るが

角が立つので泣き寝入り

 

それにしても

余りにもベタな変名である。

気付けよ、は無理な注文か。

 

さてクイズの答えだが

ある監督の下

トレードに出されたが

それほど間を開けずに

その監督がトレード先の監督に就任

即座にまた追い出された選手となる。

 

上田次郎は80年

ブレイザー時代阪神から南海に放出

ブレイザーは翌81年南海監督就任

82年途中再び放出

 

金沢次男は86年

近藤貞雄時代大洋から放出

近藤は89年ファイターズ監督就任

即放出

 

濱中治は07年

岡田彰布時代に阪神から放出

岡田は10年ブレーブス監督就任

11年に放出である。

 

濱中治は上原浩治のyoutube

でこの件をネタにしている。

こんな事言って大丈夫なのか

と心配なところだが

コンビニ事件は気の毒だ。

岡田さんて一度誤解を受け

レッテルを貼ると

剥がすのが難しいタイプ?

あくまでネタで

杞憂なら良いのだけどね。

 

金沢次男

近藤監督は

彼の何が気に入らなかったのか

サッパリ分からぬが

とにかくイヤだったみたいだ。

 

近藤監督は面白い人物で

私は評価しているのだが……

86年阪神タイガースに対し

見事な意趣返しをしたことは

かつて記事にした。

金沢はそのための作戦の一環

木田勇とのトレードだった。

 

上田次郎

メジャーリーグには余りいない

下手投げの軟投派

淡々と投げるタイプだったので

それがブレイザーの

お気に召さなかったか

同じ変則でも熱投タイプの

小林繁は絶賛していたからね。

 

私はブレイザーも評価している。

采配はメリハリに富んでいて

面白かったし

後の野村マジックのほとんどは

ブレイザーの焼き直しである。

選手の育成、これは就任時に

片腕として呼んだ中西太の

貢献が大きいが

85年の打撃陣はその遺産である。

これも記事に書いた。

 

ところがベースボールマガジン社の

一部回顧録では

「ブレイザー就任は

何の意味もなかった」

としているものもある。

 

これは当時の阪神フロントにいた

Oさんがベースボールマガジン社の

顧問として迎えられたから。

あの球団独特の

「政治色」の強い評価で、

客観性に欠けると思っている。

 

私が野球本を基本信じないのは

こういうところにもある。

 

なお、ブレイザーを巡る評価

直近の問題にも

根深く拘わっているよね。

一人の人間(例えば岡田さん)

のバイアスがかかった

事実と反する感想を元に

歴史が語られてたりする。

 

岡田監督に対する

風当たりが日増しに高まっている

私は好みでないので

解説を聞いていないのだが

K児さんまで批判されたとか。

圧には耐えかねて

6/7佐藤やっと昇格。

44年の時を経て

ご自身を巡る

ブレイザーとそっくりな

立場になるのは

運命だったんだろうね。

宿痾に向き合う契機

少しは客観的に

見直せるようになるかな。

 

客観的評価は重要だが

それって意外に少ない。

これは野球だけではない。

そのことも最近

折に触れて書いている。