毎年年末にゆずを送って下さるSさん
中学以来75年以上にわたる母の親友。
熊本出身の結構著名な作詞家の娘さん
そのお礼で今年も
年初に電話をしました。
89歳とは思えない元気で
張りのあるお声でした。
昨年とは全く変わってしまった
母の近況報告もしました。
母の若かった頃のお話も
色々伺いました。
初めて耳にすることも多かったですね。
母は大卒後某テレビ放送局の
アナウンサー試験に通っていて
本人は乗り気だったのですが
その時はもう父と付き合っていました。
親友のSさんから
「父とのことはもういいの?」
と言う説得で諦めたそうです。
まぁ、思いっきり昭和の価値観ですね。
でも、何はともあれ、
それで私が存在している
のかも知れません。
母の夢を色々犠牲にしたのかも。
母の母(祖母)は
1902年埼玉県出身
村の女性で唯一
自転車がこげたそうです。
すると「オテンバ、お転婆」
と揶揄されて
乗るどころではなかったとか。
ですから祖母は古い価値観に
思いっきり束縛されてました。
退屈している私の遊び相手でも
将棋は男の子の遊びでダメ
はさみ将棋すらもダメ、
ですから将棋のコマを使った遊びは
「将棋崩し」だけ。
でも一緒によく遊びましたね。
ぬれた手ぬぐいで手を湿らせて
そ~っとコマを動かす仕草が
今でも記憶に残っています。
母はここまで古い価値観はなかったけど
それでもアナウンサーは諦めた。
今は古い価値観が
とっぱわられて良い時代ですよね。
この際、せっかくだから
センモンカ、マスコミ、お上盲信の
古すぎる悪弊も取っ払っちゃおうぜ!
でないといつまで経ったって
新しい時代は切り開かれないよ。