巨泉じゃなくて選挙の小噺

ウッシッシ

またベタなダジャレ

 

私は選挙権を得てから

欠かさず投票してきたが

あるときまで一度も

投票者が当選したことがなかった。

 

あるときとは、96年から施行された

小選挙区制度である。

あれは私にとっては

バッテンをつける選挙だった。

つまり絶対に当選させたくない人に

バッテンをつける代わりに

有力な対抗馬に入れる。

一人しか当選しないってのは

そういう投票行動を喚起するよね。

で、投票した人が

当選することも増えて来た。

 

しかし、ここでミョ~なことが起こる。

自分の選挙区からはあるとき、

立候補者5人の内3人が

当選したのである。

確か1選挙区から3人当選は

史上初で騒がれたはずだ。

その時の記憶を遡ってみる。

 

落選したのは

重複立候補を赦さない

潔い共産党の候補と

珍しい無所属泡沫候補だけ。

3番目に当選した候補者は

女性党首の老舗政党、

女性議員であった。

まぁ私は投票していたので

良かったのではあるが……

 

しかしこの議員の得票率は

僅か14.0%であった。

惜敗率も35.5%で

もう消えつつあった(まだ現存するが^^;)

老舗政党の中では

この惜敗率でも党内上位ということで

当選した、う~ん、

何かオカシクないか。

 

35.5%とは大きな政党所属なら

絶対に当選しない。

つまり抑も政策云々以前に

所属がどこであるかが

大きく作用する選挙制度なのだ。

二大政党制にしよう

政策論争で候補者を決めよう

綺麗なお題目だが30年近く経て

そのどちらも機能していないじゃないか。

 

いや昔より悪くなっていないか

それについて書いた過去記事下矢印

 

しかもである。

もっとヒドいことも起きていた。

前回の衆議院選挙で小選挙区から

野党第一党で当選した新人議員は

早くも与党に

鞍替えしていたのだ。

で、彼は比例代表2位で

絶対当選の地位。

小選挙区では前の選挙で政敵で

あったはずの与党議員の

応援演説をしていた。

そのために前回は落選した

与党議員が野党議員と超接戦で

比例復活をした。

この二人が接戦であったために

得票率は低くても惜敗率が高くなる

という数字のマジック

3人目の当選者が出たわけである。

 

実はそこまで予測して

死票になる確率が

通常よりは低いであろうと

選挙区では絶対当選しない

候補に投票したのではあるのだが……

 

この女性議員は後に移籍され

今も野党で活躍中の

実力者であることは

付記しておきます。

 

ま、豚煮も角煮も

こんな具合で国民をバカにした

とことんヒドイ制度なのは

間違いないですね。

件の3人当選は21年前です。

鞍替えもほとんどが当たり前ですが

野党から与党でしょう。

まぁこれは野党にも問題が

あるのでしょうけどね。

 

これまでは冷ややかに見ていたけど

この4年の野党の為体を見るに付け

責める気も起きなくなりました。

 

まぁ与党が議席を

センキョするための

センキョですね

確かに制度に問題あるけど

申し訳ないがこれは

野党自体に責任が有馬温泉。

 

ベタなダジャレでしめ。

 

ついき

たまたま見た政見放送

ある保守系の泡沫候補の主張と

私が書いてることって、ほぼ同じ。

大きな違いは彼らはすべて大きな力

インボー論に支配されていること。

だが傍から見りゃ一緒。

これじゃ私も同じ穴の狢の

トンデモおじさんで

通じるわきゃないよな^^;

 

コロナ禍以降同じ主張になりがちな

国粋主義とは本来水と油だし

反権力だけが目当ての

いわゆるリベラルからは

コバカにされて聞いてもらえない。

いつまで経ってもとことん損な立場。

右も左も「仮想敵」を

作りすぎじゃないか。

旧態依然としている。

 

君と言う漢字を分解すればコロナ。

君、つまり敵は我にあり、

少しずつ君に内在しているのだよ

 

それに気づく千載一遇のチャンス

コロナ禍を奇貨とするならば

それ以外なかったのに

どこまで愚かなんだろう。