アラカン以上の人ならば

知らぬ人はいないと思いますが

昔一世を風靡したユリ・ゲラーという

ユニークなマジシャンがいましたね。

 

私が小学生の時

矢追純一氏プロデュースの

日本テレビ木曜スペシャルで

特別番組が放映されました。

ただしマジシャンではなく

『超能力者』の肩書きで

それを大宣伝していました

 

調べると放映は74年3月7日のようです。

ちなみに翌日の同時間帯は

太陽にほえろ、ジーパン刑事編

裕次郎が箱根の人(宇佐美淳)に翻弄されるお話

当時の勧善懲悪としては珍しい

巨悪を逮捕できないストーリーでした。

 

もう50年前なんですね。

3月7日も意味を持ちますから

頭に入れて置いてください。

 

後にMr.マリックさんを始めとする

多くのマジシャンが披露した

スプーン曲げの印象が強いですが

他にもこんなことがありました。

 

ユリ・ゲラーは

「家にある壊れた腕時計

持ってきて欲しい」

と画面に向かって呼びかけた

これから私が念力を送ると

その時計が動き出すから

もしそうなったら

電話を入れて欲しいと

視聴者に問いかけた。

 

しばらくすると

電話がジャンジャン鳴り出して

オペレーターが対応できない

状態にまでなった。

 

電話自体を「ヤラセ」と見る向きも

当然あったと思うが

これはヤラセではなく

現実に時計が動き出した事による

視聴者の驚きの声だったのである。

 

さて、この現象は超常現象

ユリ・ゲラー氏の超能力の

なせる技だったのだろうか?

答えは勿論Noであり

ユリ・ゲラー氏の考え抜かれた

自然現象を利用した

数理トリックに過ぎなかったのである。

 

当時、この謎を解明した

「学者」さんはいたのかどうか、

「ヤラセ」と騒ぐだけで

科学的な解明を耳にした記憶は

私は全くないが、今は便利な時代

「ユリゲラー 時計」と

入れただけでトリックを紐解いた

記述に複数行きあたる。

 

つまりこういうことだ。

当時の時計はゼンマイ式

時計が動かなくなるのは

寒さで中のグリースが

固まってしまうことに

起因することが多かった。

 

中の固まったグリースが溶けると

再び動き出す時計が多かったのである。

 

番組の視聴率は30%以上あったらしい

テレビの普及率、あるいはながらでなく

真剣にテレビを見ていた人が

どれだけいたかは分からない

少なめに5000万×0.3=1500万人が

見ていたと仮定して、

このうちの3分の1の500万人が

言われたとおり壊れた時計を

持ってきたとしよう。

先述した理由で動き出す確率が0.1%と

見積もったとして5000個の

腕時計が突如動き出したことなる。

少なく見積もってもこの数字だ。

5000人の内10人に一人が

電話をかけても500人

10人のオペレーターだから

パンクするのは自明なのだ。

 

おまけに放映されたのは3月7日

丁度暖かくなる頃で

画面に向かって時計を

握りしめていれば

グリースが解けて動き出す確率が

より高まっていたわけである。

 

グリースが溶けて動き出す

『確率』

「壊れてしまって

もう動かない」という

『先入観』を利用した

極めて巧妙なトリック。

 

同時にテレビの声だけを

「マジョリティ」

と錯覚してはいけないという教訓を

半世紀も前から伝えていたことにもなる

 

ユリ・ゲラーは

そこまで計算し尽くしたのだから

傑出した頭の良い人物だと

言わざるを得ない。

そして社会的現象ともなった

この珍事をカガクテキに解明した

センモンカも殆どいなかったことも

付記しておかねばならないだろう。

 

さて、ユリ・ゲラーは

ショーしては非常に面白かった。

翻って現在、

これと全く同じ事をしている

全くクスリとも笑えない

ショーを繰り返している

カガクシャと名乗る人たちがいる。

 

しなくとも動き出すもの

さも自分のお陰だと喧伝し

ヒロイズムに酔っている。

 

やっていることは同じだ

そりゃ一部を誇大に取り上げ

さも効果があったとみせかけるなんぞ

自由自在だよね

散々書いてきた通りである

 

彼らはユリ・ゲラーと同じく

「確率」を考えて

我々を騙そうとしているのだろうか?

私なんぞにはそれは断言できない。

 

しかし有効数字6桁の「天然」ぶり左差し

見るにつけ単なるバカに

過ぎないのではないかと

思えてきてしまうのだよな。

かつてゲラーのトリックを

「確率論」で紐解いたカガクシャって

いなかった?のと同様にね。

 

我々が身近なことからピンと来て

センモンカとは名ばかりの

意外なオバカさんたちの

言いなりにならないこと

防衛策はそれに尽きるんじゃないのかな。

 

ユリゲラー ならぬ

由利徹さん

 

呆れたタマゲタオドロイタ

チンチロリンのカックン

作詞由利徹

とんねるずも歌ってたみたいだね

 

今必要なのは

センモンカの妄言を

このノリで受け流すことじゃないかw

 

もう止めようかと思ったんですが

私のバカボン、植木等、三波伸介

好きを反映したのか由利徹さんの

動画がおすすめに挙がったので

思わず書いた記事になります。

由利徹からのユリゲラーw

 

こうでも書かなきゃ

ワテホンマに死んでまうわ

 

いやぁ錯覚って

本当にオソロシイものですね

 

人間の脳って

1万年進歩してない

いいますよ

それでは、

サイナラ、サイナラ、サイナラ