左差しage

その昔、NPBの入場者数ってアバウトだった。

いつでも後楽園球場は50,000人超満員

G戦のみ超満員になる

甲子園球場は58,000人

数えて100人もいない

川崎球場でも6,000人てな具合。

 

今は42,391人のような下1桁目まで正確な

実数が発表されるようになった。

昔からしなかったのは不思議であるが

今はきちんとカウントが出来る

正確な実数である。

 

さて、ここからは本題

スライムのネゴトです

 

 

上矢印有効数字という概念があります。

例えば27,315は5桁、3.141592は7桁です。

これを3桁に丸めるとはそれぞれ

27,300、3.14になります。

 

現在の球場入場者数は有効数字5桁

これは実測で意味のある数字。

過去の後楽園はいつも5万でしたから

(いい加減とは言え)1桁で丸めたもの

川崎球場は完全なるデタラメw

と見做すことが出来るでしょう

※丸める;小学低学年で習う四捨五入

もしくは切り上げ、切り捨てと

ほぼ一緒です

 

 

上矢印さてこちらは私が批判することの多い

センモンカの論文である。

これは西浦研のメンバーが発表した論文。

日本語訳になっています。

 

これによると日本に於いて

第5波ではワクチンにより

564,596人の感染が防がれ

18,622人の死亡が防がれたとある。

実際に測ったのではない

あくまでも統計学的計算による推定値だ。

 

 

総帥のニシウラ先生も

この研究を元にこんな講演をしている。

 

ここで冷静になって欲しい。

18,622人 に 564,596人

この発表で有効数字

5桁および6桁にする意味って

一体何なのであろうか。

野球場が実測できるのに

それを怠ってきたのとワケが違う。

 

現在の野球場で試みとして実測ではなく

例えばファンの声量を以て計算をして

入場推定者数は30,000前後ですよ

ならまだともかく

これを30,874人ですよと発表したら

『スゲー』とはならんだろう。

「え~っホントなの?」になるはずだ。

 

それと同じ事だ。

計算でここまで精緻な数字を出すのは

そもそも科学として噴飯物で

この5桁~6桁の有効数字を出しただけで

『検討するに値しない』

と即断されるべきものなのである。

 

ここからは少しムズカシイ話になるが

上記wikiにも書いてあるので

それを参考にして欲しい。

 

科学として何故オカシイか。

不確実性を全く無視している。

これまでも何回か書いたが

抑も様々なカオスが絡みうるのに

下一桁まで正確な分析が出来るわけがない。

 

564,596人の感染が防がれ

18,622人の死亡を防ぐことが出来たと

断言口調を使うのではなく

せいぜい大凡560,000人が感染から守られ

18,000人の死亡を防いだ

「可能性がある」

これが科学としてはマトモであるし

数字にも誠実ということなのだ。

 

大した数字の違いはないし

因縁つけてるだけじゃん

と思われるだけかも知れないが

科学としては決して

些細な問題ではないのだ。

 

メンドーだからwikiを

抜粋してそのまま貼り付けるw

ゴチャゴチャしたのが苦手な方は

最初の2行と最後の緑太字だけでも構わない。

 

記述において注意すべき点

精度を過剰にしないこと

もし、短距離走者が 100 mを 11.71秒で走ったら、平均の速さはいくらになるだろうか? 電卓で距離を時間で割ると 8.539 709 65 m/s という値が出てくるが、この値をそのまま記述するのは不適切である。

 

仮に 100 m が完全に正しい値であり、11.71 秒の最下位の桁に不確かさがあって、11.705 秒以上 11.715 秒未満の値を丸めたもの、すなわち 11.710(5) 秒であるとしよう。 時間の相対不確かさは 0.005 s / 11.71 s = 4.3 × 10−4 であり、これがそのまま速さの不確かさに伝播する。 その絶対値は 8.53970965 m/s × (4.3 × 10−4) = 4 × 10−3 m/s であるため、不確かさを含めた速さは 8.540(4) m/s となり、有効数字のみ(不確かさのない小数点以下第二位まで)を記すと 8.54 m/s となる。 もし距離の方も不確かさを含むのであれば、速さの不確かさは更に大きくなる。たとえば不確かさが 0.5 m の場合、合成した相対不確かさは ( 0.5   m / 100   m ) 2 + ( 0.005   s / 11.71   s ) 2 = 5.0 × 10 − 3 となり、不確かさを含めた速さは 8.54(4) m/s となる。

もし答えの精度が重要でないならば、正確に分かっていない桁も続けて 8.5397 m/s のように記すのが安全である。

 

しかし、有効数字のルールを厳格に適用すれば、8.539 709 65 m/s という表記は 10 nm/s の桁まで速度が分かっていることを意味する。このような表記は、測定精度に比べて不適切な書き方である。この場合、有効数字3桁 (8.54 m/s) で結果を報告すれば、速度は 8.535 m/s以上、8.545 m/s未満であるのだと分かってもらえる。

 

いじょ抜粋終了

 

冒頭の大きい字と緑太字部分が肝要。

有効数字5桁および6桁

下一桁まで数字を出すことは

却って不誠実で、読む側の錯誤を

産んでしまうわけだ。

「この研究はそこまで精緻なものなのか」

 

しかし当研究はどう考えてもそこまで

精緻なものではなくせいぜい

有効数字2桁で丸めておくべきなのは

誰でもピンとくること、自明なのである。

こんな単純なルールさえ守れない研究者

一体どうなってるんだろうね。

このデカすぎる有効数字は

数字に対する誠実さに

とことんかけている証なのである。

 

さて私が散々批判してきた総帥による

タイサクなきゃ42万人死にますよ

彼が唐突に数字をデカくして

その説明に誠実さが欠けていたことは

散々書いてきた。

これによって産まれた「こわばった空気」で

声を挙げられぬ被害者が多数溢れている。

 

彼は雑誌Newtonでは

その論拠を披露している。

キーワードは基本再生産数R0

彼のお家芸SIRモデルの肝となる数字である。

これを彼は2.5としてあのような

計算結果を導き出したわけだ。

2.5 これは有効数字2桁である。

よって2桁までの正確さは担保されている

と宣言したに等しいわけである。

心ある理系の人間は皆そう解釈し

有効数字2桁で感染対策の効果の予測

(例えば人流抑止で

2.0の実効再生産数;Rtを

1.2に減らせるとか、

あるいはノータイサクならば

Rtは2.5に増えてしまうとか)

が可能だと思ったわけだ。

 

ところがである。

その後彼の予言(計算)は悉くハズレ続けた。

有効数字2桁でさえ怪しかったのだ。

ここで何故モデルを顧みなかったのか。

外れると言うことはモデルに欠陥があるからで

それを見直しもせずゴリ押し続けるのは

科学ではない、単なる占い以下である。

 

とにかく有効数字は大事な概念である。

物理現象の解明なら5桁は勿論

10桁以上もありうるかも知れないが

ニシウラさんの扱う研究で5桁は論外

2桁だって怪しかったわけである。

 

まず直感で564,596人

18,622人という数字に

違和感を抱けるかのような気がします。

 

誇大広告を見抜く簡単な方法

有効数字のデカすぎる研究は

もっともらしさを装っているだけ

眉につばをつけるべきじゃないか

知らんけどw オモシロス