医者とのコミュって
難しいなぁと
熟々感じたお話。
ケアマネさんからの勧めで
3月初旬から訪問歯科の
診療を受けることになった。
そんな大げさな事にはならないだろうと
気軽に構えていたのだが……
初診の時
「抜いた方が良い歯があるのでそれを全て抜き
入れ歯を作ります」
『え!? 認知症があるので
入れ歯の自力の付け外しは絶対に無理です。
インプラントは不可能なのでしょうか?』
母の歯茎の状態ではインプラントは
不可能だと言うこと。
細かいやり取りは忘れてしまったのだが
「認知症でも入れ歯を入れている人は
沢山いるので杞憂です。」
という趣旨のことを言われたのだと思う。
いつもは医師にもっと質問を投げかける私だが
歯を数本抜くとか入れ歯を作るとか
全く想定していなかったので準備不足。
それと善意の紹介であるという逡巡もあった。
思えばこの時にもう少し
突っ込んだ会話をしておくべきだった。
私の落ち度。
結局週一回の治療、間隔を開けながら1本ずつ
歯を4本抜いて入れ歯を作った。
母は抜くたびに激しい悲鳴を挙げて
聞くのもつらかったが
その後のQOLが改善すれば……
と願っていた。
最後の歯を抜いてから型を取り
入れ歯が完成。延べ3ヶ月。
「衛生のために毎日外してくれ」
との指摘。
(え!? そりゃ難儀だなぁ^^;)
当然だが自分では外せない。
こちらが手伝ってすったもんだの末
外したのだが直後にかつてなかったくらい
エライ咳き込まれた。
で、しばらくして嘔吐
吐瀉物の誤嚥で入院。
退院してから歯科医師に尋ねた。
こちらは作った以上
入れ歯使用に前向きである。
『毎日外さなければならないのですか?』
(杞憂だと仰っていたので)
『こちらの不手際もあったかも知れないので
上手な付き合い方をご教授していただけないか』
ところが歯科医の結論は
「入れ歯の使用は避けてください。」
の一点張り。
誤嚥で入院という事実の前に
すっかりおびえてしまったのだろう。
3ヶ月前とは立場が完全に逆。
(だから最初っから言ってたじゃん)
と正直釈然としなかった。
歯を4本抜いた。
これが母のためにはきっと良かったのだろう。
いずれ抜けてしまうのだろう
不安定な歯を放置しておくより数段マシ。
医師もそう説明したかったのだろうが
言いづらかったのだろうと思い
納得するようにしている。
最近もの忘れをして困ったことある?
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