2021年6月10日 記

 多角的にモノを見る重要性。

 やっぱり昨今のコロナ騒動は、象の牙だけを触って、ことさらそれだけをクローズアップしているように、私は感じます。

 

 4月28日 象の日に書いた記事。

 これを具体的に書いてみます。

 

 

 2020年大晦日の記事。

「感染させる人の約半数は無症状」

尾身会長の緊急メッセージとのことですが

 これこそが、現況の

マスク全体主義の源

になっています。

 

 何故尾身会長は半数と断定できるのか。

 これの論拠となった論文がこちらです。

 

 

Download PDF から 全体が読めます。

 

1ページ目

We enrolled 100 confirmed patients, with a median age of 44 years (range, 11-88years), including 44 men and 56 women. Among their 2761 close contacts, there were 22paired index-secondary cases. The overall secondary clinical attack rate was 0.7% (95% CI,0.4%-1.0%).

 

男性44人、女性56人のPCR陽性者100名の

濃厚接触者2761人を調査したところ

二次感染者は22名、0.7%であった。

 

4ページ目グラフ

 

横軸は発症日数

22名のうち11名(四角で囲った部分)が

発症前の濃厚接触者となり

つまり尾身会長の指摘なさるところの

無症状者の半数が感染させた

の論拠となっています。

11÷22=0.5 半数 です。

 

しかしこれは、こう言い換えることも出来ます。

2761人中11名が無症状者から感染させられた

つまり感染率は0.398%です。

更にこのグラフを厳密に見れば

発症前にのみ接したのは、四角で囲った部分

一番上と一番下の人のみ、

つまり2人だけです。

従って確率は2/2761なので0.072%と

言うことだって出来ます。

 

無症状者が半数感染させる(大変だ~)

されど比率は0.398%(大したことないじゃん)

 

 どちらも間違えたことは言っていません。

 ()内はそれぞれの立場における感想に過ぎないのですが、多くの場合そこだけ見て右往左往してませんか?

 

冒頭の像の話じゃありませんが

触れる角度によって言うことが異なります。

同じデータ(論文)でも180度逆の

結論を導き出すことが出来るのです。

 

つまり、これは哲学の問題になります。

ゼロコロナ派 からすれば、

とにかくパンデミックを恐れ

僅かの確率を封じることが最重要でしょうし、

ウィズコロナ派 からすれば、

1%未満の低確率ですし

すべてマスクで防げる根拠もありません。

更にこれが重症化、死亡に

繋がる確率となると さらにサラに下がるので

ほぼ無視できるのではないか?

次々とキリがないシラミつぶしに腐心した結果

起きるであろうしわ寄せを

寧ろ危惧するべきと考えているのです。

 

日本においては

抑も確率が低い感染対策に

全神経を集中するよりも

医療配分に同じエネルギーを

向けるべきではないのか。

感染そのものを防ぐよりも

やはり感染した後の医療

日本はその余裕も高水準の技術も

備えているのに、それがスムーズに

進まずパンクすると騒いでいます。

これは一体何故なのだろうか

当ブログでずっと主張していることです。

 

 ところで、尾身座長が無症状者にまで

マスクを強要させる根拠

周知の事実なのでしょうか?

私にはとてもそうは思えないのです。

具体的な解釈、証拠が示された事が

果たしてあったでしょうか?

現況はゼロコロナ派の声が大きいだけで、

一方的な見方に偏っていませんか?

 

数字と、分析する際の哲学は重要です。

そのプロセス抜きに

なし崩し的に進んでしまう社会は

とても危険だと思います。

 

 

先日書いた宮坂教授の動画ですが、

この論文の一部を元に語っていることも分かります。

 

 

 私は素人です、しかし知ること、思索することは

重要だと思っています。

これで思い起こされるのは25年前に起こった

近藤誠医師による、がんもどき論争です。

彼はガン標準治療の行きすぎを危惧し、

あのような問題提起をされたわけですが

声の大きい方、つまり標準治療側が

全く聞く耳を持たず、議論がかみ合いませんでした。

 

  あのとき建設的な議論がなされていれば、と

今になって熟々思うのです。

 近藤誠医師のがんもどきも、

今では少し認められているようです。

 しかし肝心の彼は、標準治療との対話を諦めた節があり、がんを、不治のガンと、がんもどきと 極めてデジタル的な二極化をする傾向が強まり、批判が絶えないようです。

 

 おそらく、全ての真実はゼロか100かの単純な物ではありません。混沌としたものでしょう、だからこそ議論をし、折衝点・最適解を見出す事が肝要だと考えます。

 

 まさに、いつやるか、今でしょ のはずなのですが……

 

 

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議論をするときにある程度血糖値を上げておくと
衝動が抑えられて、冷静になれるんじゃないかな。
ポケットに忍ばせながら、建設的な議論を。
どうか耳をダンボにしながら
お互いの主張に耳を傾けてみましょうよ、ピキーッ