あなたは右利き？左利き？両利き？
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うむ、左利きと野球は親和性が高いね。
ピンクレディーの名曲に サウスポーというのがあるけど左投手って、まさしく絵になりますよね。
阪神タイガースにも江夏豊さんというレジェンドがいらっしゃるし、候補はいっぱいなのだが、ここは敢えて……
水島新司野球漫画でも、ややマニアックで破天荒な展開を見せる、一球さんに登場する堀田三吉 ………………
ってエライマイナー、ご存じの方は少ないに違いない
ちょこっと紹介すると、巨人の星の花形満のような髪型
、ヘルメットには侍ジャイアンツのウルフチーフのような鳥の羽
、しゃべりはコテコテの関西弁でドカベン岩鬼を思わせるキャラクター、で銭のためなら何も厭わないという男（高校生w）
彼は岩風監督の命令で二塁を守らされる。ところが彼は左投げ（左利き）なのである。
冒頭親和性が高いと書いたが、野球の左利きはポジションに関しては、投手、一塁手、外野手で限定されてしまい不利に働く。これは野球が反時計回りのゲームで、送球に関しデメリットがあるからなのだが、これを岩風監督が「セカンドは左投げに限る。4－6－3のゲッツーは却って機敏に動けるし、セカンドから一塁への距離は短いので問題がない」（という趣旨の発言で）抜擢したわけだ。当たり前を疑いたい、当方といたしましても非常に喜ばしい展開
ところが現実のプロ野球では左投げの二塁手は、ほとんど存在しない。85年の歴史を有するNPBでもたった3人だけ、戦前の鬼頭数雄、ヘソ伝こと山田伝、それと1951年の西本幸雄。西本さんは選手が足りなくなり自らが名乗り出て1イニング守っただけで守備機会はなし、鬼頭さんは44刺殺41補殺、ヘソ伝さんは11刺殺、7補殺をマークしているがイレギュラー、定位置ではない。
メジャーリーグでも通算2153安打、222本塁打、通算Av.3割7厘という、名一塁手ドン・マッティングリーが1983年に守備について以来現れていない。彼も西本さん同様1イニングのみで守備機会はなかったようだ。
結局は当たり前を疑う「4－6－3はゲッツーがとりやすい、一塁へ距離が近い」と言う発想も「6－4－3は手間が掛かるよね、一二塁間は処理をしづらいし、二遊間寄りは内野安打になっちゃうよね」 コンマ何秒でアウトセーフを争う野球にそびえた現実の壁は打ち破れなかったと言うことだ。
ところで、左投げのキャッチャーはどうなんだろう。野球少年が真っ先に疑問に思うことなのだが、答えは「右打者が多いので、左投げの送球は危険」であった。今も都市対抗野球「久慈賞」に名を残す久慈次郎氏は、捕手からの送球をこめかみに受け死亡している。
しかし、左打者が増えてきている現状で、妥当なのだろうか。山本昌さんはこうも指摘されている。
彼は並外れた韋駄天で、身長が169cmの福本豊さんにも、三遊間を狙うのではなく振り切るバッティングを指導した。結果彼の通算OPSは.819と当時の強打者と遜色ないものとなった。