4/15昼 記

 

★ 其の壱  8割おじさん、何も対策しなければ死者42万人と警告

 こういう数字の出し方は止めましょうよ。あくまでも最悪のデータを織り込んで、かつ文字通り「何もしなかった場合」でしょ。言い方は悪いですが、せっかくイタリアやアメリカという先行指標があって後追いで対策を立てられるアドバンテージがあるはずなのに、それを大幅に上回る惨状になるって。現実には2ヶ月近く自粛した上で更なる自粛、決して無対策ではないわけですから、頑張っている国民に対して失礼すぎますよ。

 

何よりも一つ大きな疑問があります。

3月2日付 専門家会議議事録です。左差し

 

 これによれば 基本再生産数1.4で重症化率は0.14%, 1.7で0.18%, 2.0で0.20%としています。

 つまり日本の人口1.26億人として、重症者数はそれぞれ、176,400人,226,800人,252,000人となるはずです。

 これがどうして853,367人に上振れするのでしょうか

 (※この約半数が死亡42万人と言う試算)

 基本再生産数は1.7が妥当となっています。2.0と比較しても実に3.4倍もの膨張ですが、何も説明されていません。

 

 素直に解釈すれば、わずか1ヶ月で相当盛った数字を発表したことになります。これは国民を引き締めるためではないですか?

 申し訳ないですが、いつも説明不足で、危機感を煽るやり方にはどうしても納得がいきません。

 

 欲しがりません勝つまでは、贅沢は敵だ、足らぬ足らぬは工夫が足らぬ、と頭ごなしに恫喝するのと全く変わらないのではないですか?

   先生はよく今は戦時との例えを出されます。それでこのやり方を是となさるのでしょうか。だとしたら、歴史について余りにも無知すぎます。こわばった空気 こそが最も恐ろしいのです。

 

 出すならば、8割削減後の出口戦略も示して下さい。寝る間も惜しんで日夜奮闘されている方に、素人がこんな事を申し上げるのは大変心苦しいのですが、それが出来ないのは疑念を抱かれても仕方がないですよ。マラソンと思って始めたのが、実はスパルタスロンでしたは、絶対にダメですよ。

 

 

★ 其の弐 とにかく、自粛がイヤで仕方がない識者の代表

 

彼の意見にも耳を傾けるべき要素は沢山あるのですが、これだけはいただけません。

このグラフを見て、一発で気づかなくてはならないのは、新規重症者数なのに何故マイナスの日が7日もあるかです。そこに疑問を持つことから全てが始まります。

 よく読むとこの重症者数は「人工呼吸器及びICUに入院している者の数」と書かれてあります。つまり当日の重症者数は前日に比して死亡者と回復者は除かれているわけです。ですから回復者が多かったり、残念なことに死亡者が多かったりすると、前日比マイナスとなるわけです。従って

新規重症者数=(今日-昨日の)重症者数+死亡者数+回復者数

と計算せねばツジツマがあわないわけです。

 持論に拘りすぎると、つい結論ありきになりがちで、事実を見誤ってしまうことはよくあります。私たちも気をつけたいところです。

これに基づいたデータは、こちらでも更新中左差しです。