4/10 確かに欧米を見ちゃうと「大丈夫だぁ」って言うのはやっぱり勇気がいるよ。いくらデータでは欧米より良くてもね。
でもね、基本的に医者って治療をしたがるよね。自分は多分一生医者に診てもらわないが、手術前の説明、付き添いは多い。その度に質問をしまくってるんだけど、共通は放っておくと大変な事になる、しかし正確な状態は開くまで分からない、と。
つまり常に最悪を想定した上で、真剣に命を救おうとしてくださっている。それを確認してから「お任せします」になる。今回のコロナ対策も同じ。ただ大きく違うのは今回の大手術で完治が見込めるわけではなく、全体的に見たら何をしたところで姑息的治療、ウィルスは撲滅できるわけではないって事。故に最適解が何なのかは誰にも分からないし、だからこそ立場ごとのポジショントークも絡んだりして、議論が分かれてしまう。また今回は不幸なことに医療資源のキャパが小さかったのも、問題を複雑化している。
今のマスコミ報道だと誤解するけど、必ずしも感染=悪ではない。重症者や死者を増やさないこと、医療崩壊を起こさないよう感染スピードを抑えるのが最重要。これが普通の考え方で、それには徹底した検査が必要だが、PCR検査の精度と人員の不足が相まって、それをすると却って状況が悪化する。そこで知恵を絞ったクラスター仮説が登場する。西浦教授が80%に拘るのは、山を低く抑えると、またクラスター対策でその山を低いまま維持できると思っているから。これが従来のインフルと大きな相違点。しかし最近ではクラスター仮説そのものに異論を唱える人も出てきて……ってあくまで素人の解釈です^^;
あの80%減の逆V字グラフを全く十分な説明なきままに掲載した日経新聞、テレビでは4/4のWBSが最初。そこで80%削減すれば、あたかもそのまま感染が消えてなくなるかのようなミスリードをした。現在のテレビニュースも概ねそんな論調。
1日後にグラフの提供者である西浦先生が100秒の動画解説、そこで基本再生産数2.5がやっと出てくる。日経の記事は削減の目安は鉄道の利用状況(行動制限)と書いてあったが、基本再生産数ならば人との接触制限となる。行動制限と接触制限は異なるもの、ここら辺も大雑把過ぎる印象。その事に対する疑問はここに呈した
最後の4秒間で「一度感染者を抑えてまたクラスター対策を再開したい」と仰った。これが本音であり先生はウソは言ってはいない、ただあの説明では感染がほぼ消えてしまうという誤解はそのままだと思う。彼はクラスター対策を絶対視していて、現状では出来ないのでそれを再開して山を低く抑え続けたいと言っているだけである。……というのが素人の解釈^^;
想像だけど今は国民を錯覚させてでも山を低くするのが先決で、その後再び3密を強調すれば良いって事かも知れない。ただそれじゃ飲食業を始め経済は大混乱するよね。あの説明だと山を低くした後にこれまでのクラスター対策しかないのかと漠然と不安を抱いちゃうけど、おそらくいくつもプランがあるんでしょうね。また同じだったら中小飲食業は終わり、期待を持たせた上で又自粛ですよ、だったら余りにも残酷。例えば3人までの会食ならOKとか、具体的メッセージを出すのは重要だよね。……というのが素人の感想。
手術前には必要ないとか、3ヶ月で終了といいながら、5年もワーファリンを飲ませ続けるのがお医者さん、常に石橋を叩くから緩和なしの自粛要請は充分にあり得る。
※ ワーファリン 心臓弁置換術後に処方される血栓を防ぐ薬。人工弁は一生必要だが、生体弁は術後数ヶ月を除き必要ないと術前は説明を受ける。が飲んだ方がより長く弁を維持できるとのこと、あくまで慎重善意。これを新型コロナでやってしまうと……
出口戦略;C:contact率 a:antibody率 R0:reproduction
C=1/{(1-a)R0}
現状は医療キャパの限界が近づく可能性が高まっていたので
a=0 R0=2.5 更に不確定要素20%を上積みしてC=0.2、80%削減目標としている。
80%後もCを常に意識された対策がなされるはずだが、ポイントはa:抗体保有者%となるのだろう。
4月の緊急事態宣言は最初と言うこともあって多めに見積もったのだとは思いますが、今後は現実的な数字に是正されていくのかな。
a次第でCの数字は大きく変動しますよね。またaは感染スピードが遅すぎる(自粛が強すぎる)と増えないので、この部分に経済その他とのバランスを考える余地がありそうです。
あくまで机上のはなしですから、現実は様々なノイズが入っていて、一筋縄でいかない可能性もあるのが厄介そう……というのが素人の感想。とまれ目先は、山が低くなってその後の押さえ込みが成功するのを祈るだけ。
4/11 8割おじさん
誠実なお人柄は分かった、帰国者検査の悲惨さには胸を痛めていらして、解決に奔走されていらっしゃるとか。やはり聞き手は必要ですね。
行動に介入不可な「夜の街」その分を含め20%上乗せ。8割後の話になるけど、20%も不確定要素を見積もった時点で東京でのクラスター対策は破綻していて、理論に根本的な矛盾を感じるんだけどどうなんだろう。それと、何故接触8割減よりハードルが低そうだった、欧州旅行に対する規制ができなかったんだろう?…… とカビのはえるくらい大昔に講義を受けた浅はかな素人の疑問だけど、やはりどうしても引っかかる。
とは言え、ここまで重症者数・死亡者数が非常に少なく抑えられてきたって事実は認めなきゃいけない。要因は決してそれだけではなくって、複数なんだろうけど、その中に医療従事者の大奮闘と地道なクラスター対策があったのは認めたいと思う。それを踏まえて今後の対策を立てるべき。批判者、悲観論者の多くは、過去を全否定してるよね。だから忌避感がある。
※ 姑息的治療:根治を目指す治療ではないと言うこと。姑息はずるいではなく、その場しのぎ。ウィルスは撲滅不可だから、山を低くと言うのは根治ではなく姑息。ワクチン開発までの時間稼ぎ。勿論悪い意味で使っているのではないが、これをリスクコミュニケーションとして共有しておかないと、後悔することになるというのが、一素人の認識。テレビ報道はミスリードしているし、私の周りも今後自粛が延々と続く可能性が高いと思っている人は殆どいない。感染者を少なくするということはそのリスクも背負う。70%はダメだと仰るが、免疫獲得の速度は速まるので、医療制限の範囲内に収められるのならば悪いこととは限らない。80%の方が良いというのは、クラスター対策で感染速度を低いままで抑えられるという楽観論が前提。
4/12~
☆ Why Japan gets no Covid-19 respect
“Japan is the girl that stayed skinny despite eating junk food and not exercising. Half want to ignore her; the other half hate her.”
これは専門家会議からしたら、不愉快な表現なんだろうねw
余計対策に躍起になっちゃうよね
☆ パンデミックを生きる指針・藤原辰史
見出しで判断すると絶望的な気分になるが、
典型的な煽りニュースと言えそう。
元の論文はこちら

Only the 92°C-15min protocol was able to inactivate totally the virus (>6 Log10 decrease), whereas the two other protocols resulted in a clear drop of infectivity (5 Log10 reduction) but with remaining infectivity equal or lower than 10 TCID50/ml (Table 4). These results were consistent with previous studies on SARS-CoV and MERS-CoV (11,12). There was no difference between clean or dirty conditions.
60℃1時間で5log10の減少、つまり99.999%減、SARSとMERSと一緒という事みたいです。
論文自体の信憑性の問題もあるみたいだけど、それを更に見出しで錯覚させるパターン。混乱時には横行しがちで怖いですね。
まだこんな議論してるんだね。
これって日米通算4367安打のイチローより、2019年1打数1安打、打率10割の浜地真澄の方が、優秀なバッターだと言ってるのと同じ事なんだよ。
一部の相関関係を無理矢理引っ張り出して、いかにも因果関係があるように錯覚させる詐欺師の手口、これが一流のアカデミアで平然と行われ、大新聞が無批判に流布
☆ 3密にしろ、80%接触制限にしろ、4日間ルールにしろ、専門家会議の情報発信の拙劣さには呆れるばかりだ。その中でも釜萢の発言だけは絶対に許してはならない
「4日間様子を見て下さいというようなメッセージという風に取られたんですが、少なくとも4日も続くと言うのであれば、普段は余り受診されていなくても、今回は是非相談していただきたい(以下略)」まるで誤解した国民がアホだと言っているに等しい、実に分かりやすい虚偽発言、即刻辞任レベルだろう。「」内は会見をそのまま書き起こしたが、ウソをつくときは実に回りくどい言い方になるという見本w
以上は全て、あくまでスライムの備忘録なので、真に受けないでくださいね