今週月曜日の夕方。
仔猫を引き渡すことになった団体の代表と
17時に待ち合わせていた。
定時で会社を出ないと間に合わないのに
この日に限って仕事を頼まれ30分の残業・・・
はぁ・・・こんな大事な日にツイてない↓
会社を出た後、
待ち合わせを変更してもらおうと思い
すぐに代表さんに電話をしたら
「それではいつも場所に行ってみて
仔猫ちゃんがいたら電話もらえますか。
そしたらすぐに向かいますので」
そう言われたので
私はいつも通り家へと向かった。
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帰宅後、仔猫用のご飯をタッパに入れて
海パパと一緒に散歩へ出た。
(五月ちゃんは猫に興奮するタイプなのでお留守番)
あの場所へいくと・・・仔猫はいた。
しかもこっちに向かって歩いてきていた。
私はすぐに代表さんに電話をした。
「○○です。仔猫がいたのですぐに来て下さい」
「すぐ向かうので仔猫が引き留めておいて下さい」
電話を切った後、
私はバッグからタッパを取り出し
ご飯を仔猫の前に置いた。
タッパにはたくさんのご飯を入れてきたが
予想以上に仔猫がガツガツとご飯を食べるので
あっという間に減ってしまった。
このままだと代表さんが来るまでもたないかも・・・
焦った私は着ていたカーディガンを脱ぎ、
もしもの時のために身構えた。
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どれくらい時間が経っただろう・・・
時間を見る余裕もないほど私は焦っていた。
仔猫はご飯を食べ終えそうになっている。
しかし代表さんはまだ来ない。
どうしよう・・・逃げられちゃう・・・
私は意を決しご飯を食べ終えた仔猫に
カーディガンをかぶせて保護しようとしたが、
あっさり逃げられてしまった。
そして仔猫は車の下に隠れてしまった・・・。
仔猫の前に何度もタッパを置きいて
おびき出そうとしたが、
お腹がいっぱいになってしまった子猫は
見向きもしなかった。
もうご飯じゃ無理だ。おやつに変えてみよう!
4日前、仔猫と再会した時にあげたおやつを
タッパに1つ入れて仔猫の近くに置いてみた。
するとひょっこり出てきてタッパに顔を入れた・・・と思ったら
おやつを咥えて再び車の下に入ってしまった。
仔猫にすっかり警戒されてしまった。
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電話をしてから数十分後にやっと代表さんが到着。
キャリーバッグを手に持ち車から降りてきた。
「仔猫ちゃんは?」
「ご飯を食べ終えちゃって車の下に隠れちゃいました」
「じゃあ、今日は無理かもしれませんね」
そう言いながらもキャリーバッグの中に
ご飯とおやつを入れて仔猫の近くに置いてくれた。
しかし仔猫はかなり警戒しているようだったので
私達はキャリーバッグから少し距離を取った。
すると仔猫はゆっくりとキャリーバッグに近づき
中へと足を踏み入れた。
今だ!
しかし扉を閉めるのが一足遅くて
仔猫に逃げられてしまった。
それ以降、仔猫がバッグに入ることは
一度もなかった。
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「多分、今日はもう無理だと思います。
ゲージを置いていくので明日とか明後日とかに
もう一度チャレンジしてみて、
捕まえたら電話をもらえますか。
手が空いてればすぐ引き取りに来ますが、
ウチも保護してるコ達の散歩やご飯があるので
電話貰ってすぐこれるかは分からないので、
持ってきてもらえたら一番助かりますが・・・
とりあえずどうするかはまた明日話しましょう。」
「分かりました・・・」
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結局、この日は仔猫を保護できなかった。
この数日間の寝不足とこの日の緊張感からか、
帰宅してからドッと疲れが出た。
夕飯も作る気になれない・・・
でも旦那に言い訳するが面倒だったので
急いで買い物へ行き夕飯の支度をした。
この日の夜も夜中に何度も目を覚まし
もう一日、寝不足な日が続いたのだった・・・。
-つづく-