仔猫と再会して4日目の今週月曜日。
この日、私は行動を起こす決心をしていた。
前夜、近所の犬友さんに電話をして
野良猫を保護してくれる団体さんを知らないか、
念の為に聞いてみたが・・・やはり知らなかった。
それからボランティアでTNR活動をしている人を
知っているって方がご近所さんにいたので
その方に声をかけてもらえないか・・・と
お願いもしておいた。
後は自力で頑張るしかない！
そう思いながら会社に出勤したが、
昼休みが待ち遠しくて・・・
仕事が全く手につかなかった。
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待ちに待った昼休みになった。
私は携帯電話を握りしめ外へ出た。
そして、とある愛護団体さんに勤めていた
Mさんへと電話をかけた。
実はMさんとはお会いしたことがなく、
ある出来事で電話で話しただけの仲だったので
突然の電話に出てくれるか心配でしたが・・・
5コール目でつながった。
私は挨拶をした後、すぐに仔猫の説明をした。
「何とか保護して里親探しをしてもらえませんか」
そうお願いすると、
「ごめんなさい・・・実は今、
以前とは違う団体に移ったの。
同じような仕事なんだけど、
ここでは野良猫の保護はしてないのよ」
と断られてしまった。
それでも私はお願いした。
正直、泣き落としできたら・・・という思いで
何度も何度もお願いしたが、
返事はやはり「ＮＯ」だった。
こういう結果になることは分かっていた。
どこも保護したワンちゃん・猫ちゃんでいっぱいで
受け入れたくても受け入れられないほど
たくさんの不幸なコ達が保護されているのだ。
Mさんとの電話を切った後、
次はどこに電話しようかと考えた。
実はMさんの他にも2件ほど候補にあげた団体さんがあって
電話番号を控えてきていた。
そして私は第一候補のところへ電話をかけた。
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コール後、
転送される音がして電話はつながった。
この第一候補の団体さんは
我が家からとっても近かい場所にあった。
ＨＰがきちんと作成されていて、
収支報告もちゃんと報告されていた。
ここなら安心して仔猫をお願いできる！
前日検索した時に直感でそう思った。
私は電話に出た方に事情を説明した。
できることならここに引き取ってもらい里親探してほしい！
そういう気持ちが強かったせいもあり
自ずと説明にも力が入ってしまった。
一通り説明をすると電話口の方が
「ちょっとお持ち下さい。
私はバイトなので代表に聞いてみます」
といって電話が保留となった。
しばらくすると同じバイトの方が出て
「うちは野良ちゃんの保護はしてないんですよ」
と言われてしまった。
しかし私は引き下がらなかった。
何度も何度も仔猫の状態を説明し
「産まれてきた小さな命を何とか救ってほしい」
そうお願いした。
「ちょっとお持ち下さい・・・」
「代表に確認します・・・」
そんなやり取りを何度か繰り返す内に
聞かれる内容が変わってきた。
「その猫ちゃんは生後どれくらいですか」
「カラーは何色ですか？」
「どの辺にいるんですか？」
「いつも同じ場所にいますか？」
質問の途中で私は疑問に思い、
「あの・・・違ってたらすみません。
こういう質問されるってことは、もしかして・・・
引き取っていただけるってことでしょうか？」
「そうですね。今回は特別に。
ただ引き取ってすぐに病院に連れていき、
風邪の治療やそれ以外の検査、去勢・避妊手術、
里親さんが見つかるまでのお世話などで
かなりのお金がかかるんですよ・・・なので
一部ご負担をいただければっと思うのですが」
最初からそのつもりだった。
「それであの仔猫の命を救ってもらえるならお願いします」
私はすぐに了承した。
実はこの団体さんは動物愛護センターから
処分される犬猫を引取・保護をして、
新しい飼い主様へ譲渡する活動を行っています。
そういうこともあって「お金」に関しては
全く抵抗がなかった。
むしろ「寄付できる」と思えば
心はハッピーになった。
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仔猫の保護はこの日の夕方にしてもらえることになった。
保護しているワンちゃん・猫ちゃんのお世話でお忙しい中、
代表がきて一緒に保護してくれるという。
猫の扱いは全く無知だったので正直ホッとした。
夕方が待ち遠しかった・・・
言うまでもなく
午後の仕事も全く手につかなかった。
-つづく-