
5月26日の11:10に受信した SBI証券 を名乗る迷惑メール
以下のメールは 5月26日の11:10 に受信した 口座利用制限についての重要なお知らせ と題したメールです。
上記のメールで注意しないといけないのは、①と②の箇所です。
①は、SBI証券 <Sbi.kj88.myyy@hkeirbe.com> と記述されえていますが、SBI証券の場合 hkeirbe.com のドメインで送信してくることは無く、 SBI証券は、 sbisec.co.jp が正しいドメインですので、これは明らかに疑うべき不正な差出人です。
②はクリックを促すためのリンクですが、このアイコンに設定されているリンク先のアドレスを確認してみると、https://2z8hfsmtx5kd1-pages-dev.translate.goog/site4.sbisec.co.jp.html?_x_tr_sch=&_x_tr_sl=monex&_x_tr_tl=ja のURLが登録されていました。
URL末尾の "translate.goog" は、Google翻訳機能を指す文字列です。
これはGoogleを利用することでフィシング詐欺メールである事の検出を回避していると思われます。
"translate.goog" を使用することにより、"2z8hfsmtx5kd1-pages-dev” にアクセスさせることができるようなので、Google翻訳の translate.goog を踏み台にしてインチキ詐欺サイトへ誘導させているんですね。
2z8hfsmtx5kd1-pages-dev と云うURLの発信先を調べてみましたが、このドメインはインターネット内に存在していないようですので既に削除されたかインターネットに接続されていないようですのでアクセスできません。
SBI証券のURLは https://www.sbisec.co.jp/ もしくは https://www.***.sbisec.co.jp/ が正規のURLなので、これは明らかに疑うべきURLです。
メールのヘッダーを確認してみると "Sbi.kj88.myyy@hkeirbe.com" が送信者のようなので、 差出人(送信者)名 (Sbi.kj88.myyy@hkeirbe.com) と合致しています。
メールのヘッダーから送信元を確認すると vm166 から送信されていて、送信元のIP アドレスを確認すると 213.230.92.38 で、ウズベキスタンのタシケント にあるデバイスに Uzbektelekom Joint Stock Company と云うISPが割り当てしたアドレスのようです。
このメールの送信者は、このデバイスを使用しているか、このアドレスが割り当てられたデバイスに接続して送信しているみたいですね。
このメールには画像が含まれています。
HTMLメール形式のメールに含まれている画像データを表示させるとメールアドレス等の情報を収集されたりする可能性があるため、このメールに含まれている画像は表示させないようにしましょう。
どうしても気になるのであれば、"口座の利用制限解除には、下記公式ページでの本人確認手続きが必要です。" の下に記述している クリックを促すためのリンク ("今すぐ認証する" のアイコン) をクリックせずに、SBI証券のホームページ (https://www.sbisec.co.jp/contents/) に直接アクセスして、トップページの右上にある "ログイン" から確認しましょう。
SBI証券からも 、この様なメールを受け取っても "不審なメールのリンク先には絶対にアクセスしないようご注意ください。" と注意喚起されているので、絶対にクリックしないで即削除しましょう。