離婚したら、
もうそれぞれの人生を歩んでいくんだと思ってた。
もちろん、簡単に割り切れるものじゃないけど、
それでも、お互い新しい道を生きていくんだって――
そう思ってた。
でも、
現実は、違った。
離婚して間もない頃。
私はまだ娘と過ごせる時間を、必死に守りながら生きていた。
そんな中で、
娘の学校のZoom授業があった。
その日は、仕事があって娘のそばにはいられなかった。
でも、せめて画面越しだけでも、
娘の姿を見守りたくて、
私は自分のパソコンからZoom授業にログインした。
――そのとき、
画面の向こうに、彼女はいた。
娘の背後に、
見知らぬ女性が、まるで当然のように座っていた。
彼女は、
当たり前のような顔をして、
先生やクラスメートたちと、
まるで「家族」の一員であるかのように接していた。
何も知らされていなかった私にとって、
その光景は、
鋭く、冷たく、心にナイフを突き立てられるような衝撃だった。
誰だって、知らない女の人が、
自分の子どもと「家族ごっこ」をしている姿を突然見せられたら、
平気でいられるわけがない。
私はその瞬間、
血の気が引いて、
声も出せず、
ただただ、胸の奥が悲鳴を上げていた。
それまで、どれだけ必死に娘を守ろうとしてきたか。
それまで、どれだけ娘との小さな時間を大切にしてきたか。
なのに、
私の知らないところで、
私の許可もなく、
勝手に「新しい家族」が作られていた。
私の存在は、
まるでなかったかのように。
私は、追い出された側だった。
そのときの痛みは、
今でも、簡単には言葉にならない。
怒りとか、悲しみとか、そういう単純な感情じゃない。
もっと、奥深く。
存在そのものを否定されたような、鋭く冷たい痛み。
しかも、
それを意図的に、悪意をもってされたのか。
無神経に、何も考えずにされたのか。
どちらにしても――
私の心には、深く消えない傷が残った。
この出来事も、
離婚後も続いた虐待の一部だった。
誰も見ていないようで、
誰も気づかないようで、
私にとっては確実に、深い深い傷だった。
そして、
この痛みを、なかったことにはしない。
もう、誰にも、自分の感情を押し殺させない。
私は今、
あの日の私に、心からこう伝えたい。
「あなたの痛みは、本物だよ。」
そして、
「もう、自分を裏切らない。」
そう静かに誓いながら、
私はまた、ひとつ前に進んでいく。
次回は、祝日や大切なイベントをどうやって奪われてきたのか、
あの日々の痛みについて書きます。
ソフィア