「あなたが心から望んだものは、宇宙がすべて叶えてくれる」
そんな言葉を初めて聞いたとき、私は、人生のどん底にいました。
離婚調停の通知が、突然、手紙で届いた日。
それまで私は、24時間体制で子育てをしていて、
経済的にも自立しておらず、貯金も収入もなく、
頼れる友達もおらず、社会とのつながりも断たれていて、
アメリカという異国の地で、赤ちゃんだった娘と、
ただただ二人きりで生きている、そんな感覚に押し潰されそうでした。
3ヶ月ほど、息が浅くなるような絶望の中で、
私は何も信じられず、ただ耐えていた。
そんなときに出会ったのが、
「あなたが心から望めば、宇宙がすべてを与えてくれる」
という言葉でした。
その瞬間、私は初めて“光”を感じました。
現実がどれほど苦しくても、心さえ整えれば、
波動さえ変えれば、理想の世界に行ける。
そう信じることで、私はようやく、生きる気力を取り戻したのです。
自由な生き方、愛される日々、娘と安心して暮らせる世界。
私が思い描ける限りの「理想」を、ノートに書き出して、
“感謝”と“手放し”を繰り返して、
どんどん、どこまでも、高く、高く、心を飛ばしていった。
けれど、その夢を描くたびに、私は現実に戻されていた。
何度も空から落ちて、地面に叩きつけられるような感覚。
・愛されていると思った人からの突然の拒絶
・経済的に大丈夫だと思っていた矢先の不安定な出来事
・心から信じていたコミュニティの中で起きた、疎外や誤解
・「これはあなたの潜在意識が望んだ現実です」と、さらに傷をえぐるような言葉
気づけば私は、夢を描くたびに落ちる――
夢 → 現実 → 罪悪感 → 夢 というジェットコースターのようなループを繰り返していた。
私はいま、そこから降りてきて、学び直しています。
私の中には、過去の家族からの虐待によって負った心の怪我がありました。
それが「CPTSD(複雑性トラウマ)」という形で、私の神経系に深く根づいていた。
そして現在も、ほんの小さな出来事――たとえば誰かから無視されたと感じたときや、
自分の意見が受け入れられなかったとき、
大切にしていた時間が壊されたとき――
そういったささいな“嫌な現実”が、過去のトラウマを呼び起こすスイッチになる。
脳が“今ここ”を見失い、
「またあのときと同じだ」と、危険信号を全身に送り続ける。
そのとき私は、自分でもどうにもならないほどの感情の嵐――
怒り、絶望、孤独、恐怖に巻き込まれ、“現実”を処理する力が一時的に機能しなくなる。
これが私の“引き寄せられない理由”だったのではなく、
**「癒えていないトラウマが、私を守るために反応していた」**
ということを、今ようやく理解し始めています。
私は、ふわふわと飛ぶことを否定しません。
あの時、私にとってはそれが必要な「心の避難所」だったから。
でも今の私は、地に足をつけて、自分の感情に居場所を作りたい。
夢はまだある。
でも、その夢は「現実を否定する逃避先」ではなく、
今ここで泣いている私の隣に、そっと置いておけるような夢でありたい。
「宇宙はあなたの望みを全部知っている」
そうかもしれない。
でもその前に私は、こう言えるようになりたい。
「私は、私の痛みを全部知っている」
そして、それを否定せずに生きていく力を、
少しずつ、私自身の中に育てていきたいのです。
Sofia