誰にも頼れないと思っていた私が、「助けて」と言えるようになるまで


「助けて」って言えなかった。

ずっと、そうだった。


私は、自分の弱さを見せたら、壊れてしまう気がしていた。

頼ったら、裏切られる。

助けを求めたら、笑われるか、無視されるか、傷つけられる。

そうやって何度も人を信じて傷ついた私の心は、「もう二度と誰にも頼らない」と固く閉ざしていた。


でも、ある日、私はストーカー被害にあった。

本当に怖くて、ひとりではもうどうにもできなかった。

その時、私ははじめて、震える声で「助けて」と言った。

心の奥の奥にずっと押し込めていた、助けを求めるという選択を、はじめて自分に許した瞬間だった。


そこから私は、少しずつ、“助けを求めても大丈夫な人”の輪を広げていった。


アメリカで出会った、私を温かく見守ってくれていたお母さんのような存在の女性に、私は初めて、自分が親から虐待されて育ったことを伝えた。

これは、私にとって本当に大きな一歩だった。

だって、もし拒絶されたら、私の心はもう壊れてしまうかもしれないと思っていたから。

だからこそ、私は慎重に人を選んだ。


でも、その人は私を否定せず、拒絶せず、ただ受け止めてくれた。

その時の安心感は、言葉にならないほど大きかった。


それから私は、助けてと言うことを“実践”するようになった。

慎重に、でも確実に。

そして今では、私は毎週プロフェッショナルなセラピストたちとセッションをしている。

トラウマに理解のあるカウンセラーや、体の感覚から癒していくソマティックセッションなど、さまざまな角度からサポートを受けている。


そのおかげで、私は今、少しずつだけど、確実に「ひとりでなんとかしようとしなくていい」という感覚を手に入れている。

以前の私は、誰かに頼るなんて考えられなかった。

でも今の私は、安心できる人たちと共に生きている。


それは、私にとって「奇跡」と呼びたいほどの変化だ。

でもその奇跡は、たった一度の「助けて」の声から始まった。

声にならない声でもいい。

震えててもいい。

一歩が小さくても、それは確かに“回復”への扉だった。


Sofia