昨日、仕事の合間に同僚がふとこう話していた。


「週末は友達とたこ焼きパーティーなんだ」

「日曜日は、年上の知人とお茶しにいく予定でね」


それはただの雑談。

彼女にとっても、ごく自然な会話だったと思う。

それに、彼女の週末の予定は、完全にプライベートなもので、

私がそこに誘われていないのは、当然のことだった。


それでも、私はなぜかザワッとした。


心のどこかで、

「私は誘われていない」「やっぱり私は一人なんだ」

そんな声が湧いてきて、胸の奥に寂しさの波が押し寄せた。


私はその瞬間、自分でもちょっとおかしいなと思った。

「別に誘われる関係じゃないのに」

「これはただの雑談なのに」


でも、理屈ではそう思えても、

感情は思考のスピードをはるかに超えて、心をかき乱してくる。


その夜、私はすごく寂しくって、寂しくって、寂しくって、しょうがなかった。

あの同僚との会話のあと、何かが胸の奥でずっと波打っていた。

「私はやっぱり一人なんだ」「誰にも必要とされていない」

そんな感情の津波に、私はすっかり飲まれてしまっていた。


もうどうすることもできなくて、ただ、疲れていた。

歯を磨くことすらできないくらい、疲れてた。

ごはんも食べられなくて、チョコレートとか、せんべいとか、ハイチュウとか、

そういうお菓子でお腹をごまかすくらいしかできなかった。

それくらい、心も身体もしんどかった。


ベッドに倒れこむようにして、そのまま眠った。


朝起きたときの、あの口の中の気持ち悪さ。

そして、それに続いてやってくる罪悪感。


「私はまたダメだった」

「ちゃんとできなかった」

そんな声が、うっすらと自分を責めてくる。


でも、今の私は知っている。


これは怠けじゃない。

これは「もう無理」と身体が叫んでいたサインだった。


歯を磨けなかった夜があったっていい。

私はその夜、ただ生き延びることを優先した。

責めるべきことじゃない。

ただ、自分を守っただけだ。


そして、あの寂しさ。

あの「誘われなかった感覚」。


あれも本当は、今の出来事ではなかった。

過去に置き去りにされた、小さな“私”の声だった。


「かまってほしかったのに、かまってもらえなかった」

「そばにいてほしかったのに、誰も来てくれなかった」


そんな昔の記憶が、今の何気ない会話に重なってしまっただけだった。


私は今の私が、その小さな“私”のそばにいる。


「歯を磨けなかった夜があったって、あなたは責められないよ」

「誘われなかったとしても、それはあなたの価値とは無関係だよ」

「私はちゃんと、ここにいるよ」


感情に向き合うのは、少し重たいこともある。

でも、向き合った後には、必ず少しだけ軽くなる。


だから私は、今日も少しずつ、

この心の奥にいる「私」に会いにいく。


Sofia