受験数学で勝つためには | 中学入試と医学部入試の道の駅

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小さな子供が健気に全力で取り組む中学入試。将来を掴み取るために必死で闘う医学部入試。予備校で数学を教える私が全力で応援するブログです。

予備校の有名な先生が必ず言うこと、それは・・・定義が大切

 

定義というのは言い換えると土台基礎ということで、本当にこれは真実。

ただ、このためにするべきことの方針が間違っていることも多い。

 

例えば、チャート・・・まあ黄チャートにしておこうかな。黄チャートがしっかりと出来ているレベルは、河合塾の偏差値で65付近かな。だいたい135点/200点満点かな。妥当な数値でしょ。チャートマスターには当然これくらいの結果が出せるもの。

 

しかし・・・”私はチャートを5周回しました”とかいう人は、殆どの人が偏差値55以下だよね。例外はあるけど。

なぜなのだろうか。それは・・・チャートを周回させるものだと思っているから。

 

最初から5周回させようと思って始めると、1回が甘くなるでしょ。そして時間を掛けずにやりたいと思うから、雑になるでしょ。チャートの使い方はそうじゃない。

 

チャートは電話帳かと思えるくらい分厚い。(今の高校生に電話帳といってもみたことがないだろうが)

そこに詰まっているリソースを汲み取ることが重要なんだよね。問題をやって単に答え合わせをして、合ってたのだの間違えたのだのするものじゃない。

そして、チャートを周回するのは、原則1回だけ。確認のためにもう一回だけ許す。全力を投じて一回やること。

もうそれだけで夏休みくらいまでかかってしまうでしょ。チャートを使って授業ができる先生くらいのレベルになってください。

 

そして、秋から先のことを話しておきたい。

あなたが優秀で、旧帝大の医学部を目指すくらいの数学のレベルがあるのならば、あなたに再度言いたい。”定義が大切”

難しい問題集に手を出すよりも、更にチャートを完璧にするような基礎トレーニングをやっておくことをお薦めする。難関大学の問題は結局基礎の確からしさを発生源としているから。あなたに応用問題は必要ないと思うんだよね。河合塾の東大講座とかそういうのを時々受けていれば十分かな。

 

あなたが数学が苦手で入試でも苦労しそうであれば、応用的なトレーニングをお薦めしたい。

 

唐澤くんは数学が苦手で苦労したのだが、夏までにしっかりと基礎を固めて、秋以降に過去問トレーニングを積んでいったので、数学で凹み過ぎることはなく、多くの大学で合格をもらうことができた。苦手であれば、早く基礎を固めて、演習量もプラスすることで勝利していきたい。

 

 

浪人生にはまずは言えることではあるが、夏まではとにかく入塾した予備校のテキストを完成させることを目指した方がいい。今までにやってきたことはとりあえず全部棚上げにして、それだけに集中しよう。それは決して簡単なことではないよ。

 

そして、秋以降はいろいろと考えて動いた方がいい。最後の時期は予備校の方針に任せてしまうことは逆に危ないこともある。自分に合った方針を考えた方がいい。

もし分からないのであれば、幾太郎も相談に乗るので、連絡してください。

 

いくた