中学受験の問題は、高校受験や大学受験と比較して、創造性と想像力を問われるものが多いと感じます。科目は国算社理の4科目かもしれませんが、科目の壁を超えた深い考察力を問うものもありますよね。
少ない知識や公式を、総動員させながら、多くの問題に対処することが求められています。ブログでも中学受験の面白さに囚われる大人もたくさんいる様子ですが・・・納得・・・本当に面白味のあるものが多いです。
中学受験で頭を柔らかく使えるようになれば、その後の成長は期待できるものになるでしょう。その期待こそが、中学受験の神髄でもあると感じます。しかし、中学受験はときとして、勉強の捉え方を間違って認識させてしまうこともあります。
私は学習指導の世界に長くいるので、いろんな生徒と出会いました。東海高校の生徒は担当することが多いので、それをサンプルとしてお話していきます。
東海高校の上位中の上位、つまり東大や名大医に現役で合格できるようなA群上位の最優秀層は、私の中ではどうでもいいですよね。別に私が担当しなくてもできますし。私が担当したときには、勉強を教えるというよりは、受験戦略をお互いに話し合うというようなものになります。解法を伝授するのではなく、おおよその着想方法や書き方などの微調整だけですよね。
この層は中学受験のときにもやはり上位であることが多いのですが、どの塾でどんな学習をしていたのかはまちまちです。NやMやHもありますし、YT系の中小塾も多いです。上位の生徒はどんな形式であっても理解度を高めることができますし、勉強をすることに関する方向性を間違うことはありません。
しかし、それ以下の層は中学受験をどのように学習してきたかによって、成長効果が大きく変わっているように感じます。
A群の中位から下位、更にはB群上位、この層は私にとっては国際優良株。学習に関してはちょっとバランス調整をしてあげるだけで、スッと上昇基調に入ってくれる人達です。意図がすぐに伝わるので、表面的な理解に留まらず、根底的なものを正しく見てくれます。
なぜ私にとって優良株なのかというと、簡単なアドバイスだけで、すぐに成果を出してくれるので、お母様に信頼を得やすいんですよね。今年もA群では一番下の方だった一浪の生徒で、名古屋大学医学部合格をいただきました。
そして、最後にB群中位以下の深海魚層ですね。私が30年前に雄大に泳いでいた深海に、今現在生息する生徒達です。
この中にも大きな成長が期待できる人材はたくさんいます。現役で国公立医学部合格は難しくても、正しく頭脳を働かせることができれば、浪人して合格することは十分にできる生徒も多いです。
しかし、そんな中でなかなか難しい状態の生徒もいるんですよね。
そのことは明日、詳しくお話したいと思います。
いくた
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