今春、一貫校に入学する生徒がやってほしいこと 2 | 中学入試と医学部入試の道の駅

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小さな子供が健気に全力で取り組む中学入試。将来を掴み取るために必死で闘う医学部入試。予備校で数学を教える私が全力で応援するブログです。

 昨日の記事の続きです。

 

入学まであと一か月ちょっとありますので、この時期に自学習の習慣付けを行っておきたいのですよね。

 

中学に入っての最初の頃は、難しい勉強は少ないと思うのです。むしろそれくらいのことが分かっていないのであれば、一貫校に合格できなかったよっていう程度の学習内容が続くことでしょう。そういった平易な内容が続くうちに、学校の授業と自学習の兼ね合いを整えていきたいのですよね。そのために今から自学習を進めたい。

 

中学受験塾の多くは復習型でしたか。予習シリーズもありますが。

中学での勉強も復習を中心としていいと思いますが、英語と数学だけは予習もしてほしいのですよね。予習する理由はそれで完璧にするためではなく、授業を受けるにあたり事前に要点整理をして授業効率を高めるためです。

 

私は数学を教えているので例にすると、数学は部分的に理解不十分なことがあると、一気に瓦解してしまうものです。これは結構上位の生徒にもありがちなことです。上位生は分からないことがあってもカバーする能力にも長けているので、表面上は繕うことが出来てしまうのですが、本質的な理解が及ばなくなってしまうこともあります。

どんな部分が理解しにくいのかを事前に整理しておいた上で授業を受けることで、重点的に理解することができます。また授業を受けても分からないのであれば、質問にいくこともできますものね。

 

そして、英語に関しては、授業とかどうとかいうよりも、自学習でどんどん進めてください。とにかく中学のうちは英語だけ重点的に学習しておくことがいいです。英語の学習は無駄になりません。大学受験では大きなアドバンテージになります。

英語が初学であったとしても・・・

中1で英検3級 中2で英検準2級 中3で英検2級

最低でもこのくらいを目標にしたいところです。

学校の学習に付いていくだけでは、中3で2級にはならないでしょうから、自学習でどんどんいきましょう。

 

ちなみに何かの記事で、大阪府立北野高校に合格するためには事実上英検2級は必須と読みました。ということは、公立中学生でも英検2級は全然取れるので、一貫校の生徒であれば高校受験がない分だけ余裕なはずです。出来ればもっと高い次元を目指したいということですね。

 

今度のワンデーセミナーに来ていただく、ゆり先生は国語の先生ですが、英語の指導もされていて、英会話スクールをされていた経験もあります。そのスクールでは当然に中学生のうちに2級を取らせる方針だったということです。

 

今のうちからとにかく英語を先行させる、とにかくやれるだけ英語をやっておく、それが学習方針としては一番よいことであると感じます。数学を指導している幾太郎が、英語だというのだからそれはそう思うでしょ。

 

中1中2の頃の数学は、とにかく基本を押さえておければいいですよ。中3くらいになったら思うでしょ。

「体系数学の難しい問題とか、何のためにやっていたのだろう?あんなクソ問題、何の役にも立たないじゃないか。あれをやるくらいならば、もっとやらねばならないことはたくさんあったよね。」

 

最初の頃の数学の発展問題なんて、よくそんな些末的な問題をつくったよねって感じの問題しかありません。

最初の頃の数学で唯一やっておきたいことは、計算を素早く正確に美しく解く練習・・・それだけは後々役に立つと思います。

 

いくた