今年も中学受験が終わったので | 中学入試と医学部入試の道の駅

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小さな子供が健気に全力で取り組む中学入試。将来を掴み取るために必死で闘う医学部入試。予備校で数学を教える私が全力で応援するブログです。

昨日のお滝さんの合格発表で東海地区の中学入試はすべて終わりました。皆様、長い長い戦い、お疲れ様でした。バトンは2025年組に引き継がれました。


私も今年は二人の中学受験に挑みました。少しフェイクを入れながら、お話をしたいと思います。




一人目は、なかなか学力的に難しい生徒でした。名進研に4年生の初めから通っていますが、6年生になって、もうなかなか授業についていけないということで、私が週一回家庭教師に行くことになります。


難しい戦いでした。週末テストが悪過ぎるとモチベーションが下がる懸念があったので、授業内容をリカバリーしていくことにしたのですが、週末テストでスコアをキープしても、理解不足で模試では通用しません。


お母様からは何度も相談を受けました。

"この状態で受験を継続してもよいのだろうか"

実は学校で行われた学力調査でも、思わしくない結果が示されていました。


もしこれが4年生の段階であれば、私はたぶん撤退の方向で助言したと思います。しかし、6年生となっているのですから、私は強引にでもこの受験を押し進めるべきだとお話ししました。

受験の苦しみを何度も味わうよりも、ここで終えてしまう方がよいと感じたからです。


夏から先は、本人もお母様も私も、更に苦しい戦いでした。ただ私もこの受験は絶対に落とすことが出来ないものだと認識していましたので、様々な手段で最良のルートを通らせることを画策します。


私にとっては久しぶりの、中学受験に関する経験則やこの地区の内情など、持っている知識を総動員した・・・ウルトラ総力戦でした。私がウルトラ総力戦をしたのは、7年ぶりです。


結果は・・・第一志望は落としましたが、第二志望に合格を決めました。

本当に良かった。ギリギリの戦いを踏み止まって粘り抜けたのは、本人の意思の強さだったでしょう。


私も第一志望より第二志望の方が、将来的なことまで考慮するとモアベターな選択になると感じていました。それが結果に出てしまったわけではないですが、受験の神様は最善の道を選んでくださったのだと感じています。




二人目は、私の姪っ子です。

幾太郎は三兄弟で、私が長男、一つ下に弟、四つ下に妹がいます。妹は幾太郎家では傑出した人物で、教育ママとしてもやり手な存在です。

その娘が入試に挑みました。


さすがに妹の娘だけあって、優秀なことは優秀です。しかしミスが想定以上に多い。試験では焦ってしまうようでした。ミスが少ないときには良いスコアでそうではないときには残念な結果になっていました。


でも基本的には優秀な子供なので、考えることは得意なんですね。そして、妹もサポートについていますから。

ただ妹は中学受験経験者ではありません。そうすると、単元別の要点は理解できても、単元を跨いだポイントは分かっていない。

例えば、

中学受験算数の最重要テーマの一つである、速さと比の関係は、高校受験や大学受験とは扱い方がちょっと違いますよね。そういったポイントの修正は私の担当で、記憶系は妹の担当で、やっていきました。


ミスが多いのは本番に弱いことに繋がるかもしれないと思って、受験戦略も入念に組みましたよ。

でも実際はやっぱり優秀な子供だったのね。

第一志望の合格発表前日に、妹にLINEをしたら、

いつもは悲観的なことが多いのに、やけに楽観的でした。後日聞きました。

"自己採点の結果、余裕だった"

得意な分野の出題も多かったらしいのだけど、過去問演習では見たことのないくらいのスコアだったらしい。本番に強い性格だったのね。強ければ緊張感を集中力に転化して、5割増の力を出せます。


ということで、姪っ子も楽しい中高生活をしながら、妹の血を受け継ぎ、うまく立ち回っていく人生になるだろうと予測しています。


今年の受験は、まあまあ成功裡に終わりました。毎年中学受験は体力勝負です。


また中学受験に関するいろいろな話もしていきたいので、来月のセミナーには是非お越しください。


いくた