良問の風で昭和大学が突破できるか | 中学入試と医学部入試の道の駅

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先日の記事で、メルリックス学院の受験攻略ガイドについて宣伝をしました。

 

医学部受験ガイドに関しては、某医進予備校の〇〇ラボのものもあるのですが、その昭和大学の記事のところに書いてあったらしいのです。

 

昭和の物理の攻略には良問の風がよい。

 

良問の風は、私が高校生だった頃、河合塾で物理を習っていた浜島先生の有名な問題集です。問題数が少なく、難問ではなく良問に絞って選問されています。一般的には中程度の習熟度を高めるための問題集といった評価だと思います。

対して昭和大学は医学部の中でもかなり人気の難関大学。

 

Twitterで、良問の風で昭和の問題が出来るわけがないと噛みついているツイートがありました。これについて私の意見は・・・

 

確かにすべての問題を良問の風で攻略するのは難しいのかもしれないけれど、合格点を取るくらいであれば良問の風で十分ではないか。逆に良問の風である程度攻略できないのであれば、学習方法が良くないので、それ以上に難しい問題集をやっても出来るようにはならないだろう。

 

物理という科目は、たくさん演習して解法のテクニックを得るものではなくて、いくつかの根本的な考え方を理解して派生する解法を得ていくようなものです。浜島先生は”阿修羅の手の如く”と表現されていたと思います。

物理に関しては、根本的な理解が及んでいないのに、難しい問題集を小難しくやっているだけでは、入試問題が解けるようにはならないのですよね。逆に理解が深ければ、新傾向の問題であっても理解だけで突破できる科目です。

 

ですので、昭和の物理に関するラボの見解は、概ね妥当であると私は考えています。

 

いくた