弱さを認めること | 中学入試と医学部入試の道の駅

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小さな子供が健気に全力で取り組む中学入試。将来を掴み取るために必死で闘う医学部入試。予備校で数学を教える私が全力で応援するブログです。

 

なんだか心に刺さってきたので、全文を書いてみました。

 

強くなることはないです。

弱い自分に苦しむ事が大事なことなんです。

人間はもともと弱い生き物なんです。

それなのに、心の苦しみから逃れようとして、強くなろうとする。

強くなるということは、鈍くなるということ。痛みに鈍感になる。

自分の痛みに鈍感になると、他人の痛みにも鈍感になる。

自分が強いと錯覚した人間は、他人を攻撃する。

痛みに鈍感になり、優しさを失う。

 

いいんですよ。弱いまんまで。

自分の弱さと向き合い、それを大事になさい。

人間は弱いままでいいんです。

いつまでも弱いものが手を取り合い、生きていく社会こそが素晴らしい。

 

いかりやさんの言葉は、とても深いですね。

私も若いころは、ただひたすらに強い人間になろうとしていました。私がもっと強い人間であれば、成果が上がることもあったでしょう。弱さ故に失敗してきたことも多くありました。もっと強かったら良かったのに、と思えたことは何度もありました。

 

しかし、よく考えてみると、弱くて良かったのかもしれません。

もっと強い人間であったら成功できたかもしれません。しかし、他人の気持ちが分からなければ、もっと大きな失敗をしたのかもしれません。


もっと学力が強かったら、私自身は浪人することもなかったでしょう。それでは、予備校に通う生徒の気持ちは分からなかったのだと思います。

 

受験というのは、自分の弱さに苦しみ、弱さと向かい合い、そんな自分を認めて、本当に優しい人間を目指して戦っていくものでもあると思います。

結局、本当の優しさは、本当の強さでもありますね。

 

いくた