先日、日能研の姪っ子の勉強を見ているときに、このような問題がありました。
問題)
赤鉛筆と青鉛筆を合計48本買った。
赤鉛筆は1本50円、青鉛筆は1本60円。
値段の合計は、赤鉛筆の方が640円高かった。
それぞれ何本買ったでしょうか。
夏までは、分野別でテキストに収録されていることが多かったのですが、もうこの時期には分野を超えて、どの分野の問題なのかを知らされず解いています。
この問題は、つるかめ算なのですが・・・つるかめ算だと分かったのか?
解答としてはこんな感じ。
解答)
もし全部赤鉛筆を買うと、50×48=2400円
赤鉛筆と青鉛筆を1本交換すると、50+60=110円ずつ差が縮まる。
2400-640=1760円の差を縮めたいので、1760÷110=16本は青鉛筆を買う。
48-16=32本は赤鉛筆を買う。
というように解けるかな。
しかし、通常の和のつるかめではなく、差のつるかめ(弁償算)なので、そもそもつるかめ算だと気が付けないのかもしれません。
そして姪っ子のようにつるかめ算に面積図を使っている生徒は、そもそも面積図を描き切ることができません。この問題を面積図を使ってやるのは、結構難しい。
でもこの問題、塾に通っていない普通の小学生でも解けるよね。表にまとめたり適当に合わせ込んだりして。こういった問題に対処できる能力が、ここから本番に向けて受験生に問われる実力なのです。
塾で教えてもらうことは入試問題の解き方ではありません。
塾で教えてもらうことは、入試問題を解くヒントであり、入試問題と戦うための武器です。武器が使えなければ、素手で戦えばいいだけです。それが理解できているのならば、算数は順調に入試へと進めているということですね。
ちなみに、うちの姪っ子は上の問題は解けませんでした。姪っ子は日能研信仰者で、算数の先生が大好きなのだそうです。それは良いことなのですが、言われたことしか出来ないのでは入試に対処できないです。
私は面積図での解法と表で合わせ込む方法とで解説した後に、
「塾の先生に教えてもらっていないからといって出来ないのでは、これからは通用しないよ。問題をよく読んで、どんな手段でも解答することを入試では問われる」
と話しておきました。
これから私が何度も言うこと。”しっかり問題を読んで、自分の頭で考える。”
いくた